強い日差しの下 ルドベキアがなんとも美しい アメリカ大陸的美しさである ルドベキアの仲間に やはり北アメリカ原産の帰化植物オオハンゴンソウがある オオハンゴンソウはいまや嫌われ者 外来生物法により 特定外来生物に指定され 栽培 販売 譲渡などは原則禁止という 裏磐梯でも驚異的繁殖力で増え続けている 昨年までこれをキクイモと思って見過ごしていたが よく見ればすべてオオハンゴンソウ すざましい勢いである この美いルドベキアも強い繁殖力がアダになり オオハンゴンソウの二の舞にならなければいいのだが(秋元村道にて)
今日も暑い 標高800mを超える磐梯高原とは言え 強い日中の日差しの下ではとても暑い カラスアゲハにとってもこんな日は暑いのだろう 甲府沼の水辺の湿地に止まり盛んに吸水している チョウの吸水行動を見るたびに もっと美味しい水 きれいな水がたくさんあるのに なぜ いつもこんなところに集まるのだろう 単に水分を補給のためでなく 水に溶け込んでいる何らかのミネラルを一緒に摂取しているのではあるまいか 推察は当たっていた 調べると まだはっきりと分かっていないものの 次の2つの説が有力となっている ①体温調整のための水分補給 ②栄養成分補給 吸水行動行うのはほとんどオスでメスは稀であるという メスを求めて活発に飛び回るために筋肉の運動に必要なナトリウムイオンを吸水によって補給している とは言え なぜメスは体温調整のための水分補給を必要としないのか疑問は残るのだが (甲府沼にて)
雨の中 純白のユリ カサブランカが花開き 強い香りを庭に漂わせている 日本のヤマユリがアメリカへ渡り 交配の結果できたカサブランカ カサブランカはスペイン語で白い家の意 モロッコ最大の都市名 同時に《君の瞳に乾杯》でおなじみ ハンフリー・ボガード イングリッド・バーグマン主演の名画を思い出さざるを得ない そてにしてもリックを演じたハンフリー・ボガードはよかった (雨の庭にて)
ホスタ(ギボウシ)の花が咲き始めた この庭に何種類のホスタが植えられているのだろうか いまやシェードガーデンには欠かせえない存在になってしまった ホスタは東アジアの特産植物 特に日本にはその主要な原種が自生している シーボルトにより、オランダに持ち込まれたホスタは その後 アメリカに渡り 盛んに育種が行われ いまや1000種以上の品種が登録されているという この庭にあるホスタもアメリカで育種されたものだろうか 主要原種国 日本としてちょっと寂しい気もするが(庭にて)
夏空をバックに2メードルを超えるまで成長したシシウドが花盛りを迎えている なんと力強い たくましい姿だろうか これほどまで大きく成長する草本は少ないだろう このたくましい植物の根を乾燥させた物が鎮痛 鎮静 血管拡張作用などの薬効を持つ生薬 独活(どつかつ)である シシウド属の学名はAngelicaといい ギリシャ語のアンゲリコスやラテン語のアンゲルス それは天使のことである シシウド属の植物には非常に薬効が著しいものが多く その効き目を天使の力にたとえたもといわれている (秋元湖堰堤にて)
今日も玄関にやってきたチョウの話題 羽の裏面にLの紋があるのでエルタテハ 和名を漢字で書けない珍しいチョウ 標高の高い高原に住む 幼虫の食草はハルニレや シラカバ ダケカンバなどカンバ類 じっとしてないチョウとは言え今回もピンボケ
玄関にさまざまなチョウがやってくる 今日はサカハチチョウ やはりレンガに落ちた樹液が目当てだ 数字の八を逆さまに見たこのチョウの帯模様から名づけられた 春と夏の季節型があり それぞれが同種とは思えないほど異なる紋様を持つことで有名 春型はオレンジ色が羽の基調色 夏型はご覧の通り黒である それにしてもデジカメの液晶画面の使い勝手の悪さには腹立たしい 明るい屋外では使い物にならず 手を伸ばして液晶を見ながらの撮影はなんとも格好が悪い 最近はどこへ行ってもこの無様な格好を見せられる 手ブレしやすい最も悪い姿勢であったはずである ピンボケ 手ブレの撮影が続くと自分の腕の悪さ 老眼の進む自身の現状を忘れ ついついデジカメの悪態をついてしまう 重い大きなファインダータイプのデジカメを面倒がらずに使えばいいのだが つい
玄関のレンガの床にるルリタテハが止まっている たれた樹液でも吸っているのだろうか 時々羽を閉じたり開いたり 羽の表と裏のデザインの違いに驚く 裏は木の幹のデザインそのもの 表は名前通り瑠璃色の華やかな色彩を持つ 成虫で冬を越す蝶なので 雪国に暮らすものにとっては雪解けの早春の森で見かける とても親しみ深い蝶である
庭の一角にワラビのジャングル 今は1メートルを越える これがワラビと解る人は少ない 森の木々が生い茂るにつれ 日陰を嫌うワラビが日当たりのよい庭に押し寄せてくる 食べきれないほどのワラビが労せず採取できる そんな春のワラビ摘みの早春の日々が恋しい これから数週間 馬車馬のように働かねばならない(庭にて)
毎年見事に咲いて楽しませてくれたヤマユリが今年は突然姿を消してしまた 原因不明 球根は数個あっただろうに なぜ一本も発芽しなかったのだろうか 雪の下でも活発に活動するノネズミの仕業だろうか そんな今日 林の縁に咲く一輪のヤマユリに気が付く 木漏れ日の下 一輪のヤマユリの美しさに感動 消えてしまったユリの子孫に違いない(庭にて)
裏磐梯のオオウバユリが花盛りである 花期は短く4,5日でしぼんでしまうので咲いているウバユリに出会うのは意外に難しいのかもしれない 中部地方以北 北国に咲くユリ 北方志向の強い私にはとても親しみを覚える野草である(秋元村道にて)