半谷範一の「オレは大したことない奴」日記

B級自動車ライターのカオスな日常

今までに所有したカスタムナイフの中で一番素晴らしいクオリティだったのは・・・

2023-11-11 18:00:00 | ナイフ
初めて手に入れたモーゼスのハンターズ・ボウイから始まり、今までにそこそこの数のカスタムナイフを所有したことがあるつもりですが、それらの中で最も素晴らしいクオリティのナイフは何だったか?というと・・・この画像の上から4番目のヤツ、Dr.フレッド・カーターのドロップポイント・ハンターでした。カーターは日本じゃあまりメジャーじゃないし、ご覧の通り一見しただけでは地味だけど、ここまで素晴らしい造りの作品は他に見たことがありません。




例えば、このモデルはご覧のようにヒルトまですべて一体のインテグラル構造のフルテーパータングになっているのですが、ハンドルのヒルト側の取り付け部分はストレートではなくアールがついていて、あの恐ろしく硬いアイアンウッドのハンドルを手作業で摺り合わせてあるのです。初めてこのナイフを見た時、それまでずっと世界一だと思っていたT.M.ドーウェル(T.M.Dowell)のインテグラルが一瞬で霞んでしまいましたよ。




でも・・・もしかしたら上から2番目に写っていたこのナイフ、ハーマン J.シュナイダーのセミスキナーを製作するためには、それ以上の手間暇が掛かっていたかもしれません。このナイフ、以前にも何度か登場してもらったことがあるので、ご記憶の方もいらっしゃるかな?。




ハンドルをくさび形にしてボルスターに食い込ませている等、細部の造りも大変素晴らしい上に・・・




使用されているブレードの素材があの難物、ステライト6Kなのです。実はこれを手に入れるためにR.W.ラブレスのドロップポイントをヤフオク!で叩き売ったんですけど(この件に関してはいずれ書きますね)、今に至るまで微塵の後悔もありません。これを手に入れることが出来て、私は本当に運が良かった。




このステライト6Kのシュナイダー、ネットで調べてみたら日本国内にも何本か入っているようですね。でも残念ながら私に手が出せるような価格ではなかったこともあり、eBayで知り合ったアメリカのコレクターの方にお願いして譲っていただきました。付属していたクリップオンタイプのシーズは銃のカスタムホルスターメーカーでもあるG.WM.デイビス製で・・・




パンケーキタイプのシースはカスタムシースメーカーのジム・レイトンの作品でした。どちらもこのナイフに相応しい大変クオリティの高い逸品です。






このナイフ、もちろん大変気に入ってはいるのですが、実際に使用するとなるとちょっと難点もありました。刃渡り自体は4インチなので数字の上では長過ぎることはないはずなのに、厚さが約4.5㎜と厚く、重量が246gもあるタフガイ?なのです。この写真のように、以前紹介したフランクリンのステライト6Kと比べると二回り以上大きく見えますね。



私のアウトドアでの用途にはもう少し短くても良いから、薄めで軽いヤツの方が助かります。ブレードの形状はセミスキナーかドロップポイントで、ホローグラインドよりフラットグラインドの方が好みです。ヌルっと手が滑って危ない思いをしたこともあるので、出来れば小さくても良いのでヒルトが付いていて欲しいなぁ。もちろん素材はステライト6Kが理想です。でも、さすがにそんな都合の良い物はこの世に存在していないだろうと思っていたら・・・えっ、えええっ!!(12月19日のブログにつづく)
コメント
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