前回も画像を載せましたが、スミソニアンの 自然史博物館 に入ると、ロビーの中央に巨大なアフリカゾウの剥製が展示されています。それを見て、何となく不思議な感じがしたのですが、そのときにはその理由が良く分かりませんでした。しかし、この哺乳類のホールでの展示を見て、その謎が氷解しました。
ここに展示されている動物の剥製達は、ただその姿形を正確に見せようとしているわけではなく、どれも自然の中で生きているときの様子をそのまま再現しようとしていたのです。キリンなどは水を飲むために大きく前足を開いた姿でしたし、アリクイは長い舌をアリの巣に入れている状態が再現されていました。
それに対し、国内の博物館に展示されている動物の剥製を見ると、姿形は良く分かるものの、生命の持つダイナミズムといったものは全く表現されていないケースが大半です。もしかしたら、意識的にそのような脚色?を排するよう配慮されているのかもしれませんね。どちらが良いとか、悪いとかいう問題ではなく、考え方の違いを意識せざるを得ないような展示でした。
(つづく)
ここに展示されている動物の剥製達は、ただその姿形を正確に見せようとしているわけではなく、どれも自然の中で生きているときの様子をそのまま再現しようとしていたのです。キリンなどは水を飲むために大きく前足を開いた姿でしたし、アリクイは長い舌をアリの巣に入れている状態が再現されていました。
それに対し、国内の博物館に展示されている動物の剥製を見ると、姿形は良く分かるものの、生命の持つダイナミズムといったものは全く表現されていないケースが大半です。もしかしたら、意識的にそのような脚色?を排するよう配慮されているのかもしれませんね。どちらが良いとか、悪いとかいう問題ではなく、考え方の違いを意識せざるを得ないような展示でした。
(つづく)