学問空間

「『増鏡』を読む会」、第9回は2月22日(土)、テーマは「上西門院とその周辺」です。

赤い花

2010-01-19 | 中世・近世史
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2010年 1月19日(火)23時21分12秒

下の投稿でリンク先とした「埋もれた古城」は大変な力作サイトだと思いますが、荘園制についての説明はずいぶん古めかしく、かつ粗っぽいですね。
中世に興味がある人であっても、荘園制のような地味で複雑なテーマは近寄りがたいんでしょうね。
私も中世の勉強を始めた頃は、荘園制についての論文を読めば読むほど頭が混乱してしまうような感じを受けたのですが、近年はかなり状況が変わってきたのではないかと思います。
今、荘園制の勉強を始めるとしたら、高橋一樹氏の著書は高度な専門書でありながら入門書としてもベストかもしれないですね。
論旨はすっきりしており、荘園をめぐる学説史の整理も非常に分かりやすいと思います。
最近読んだ高橋氏の「中世荘園と墓地・葬送」(『国立歴史民俗博物館研究報告』112、2004年)には網野善彦氏や黒田日出男氏のロマンチックな中世墓地論をサバサバした権力論であっさりと切り捨てている部分があり、なるほどなと思いました。

>筆綾丸さん
なぜ、片栗が「赤」なのだろうと不思議に思いましたが、

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「エリトロニウム」という属名は、リンネによって最初に命名されたヨーロッパ原産のErythronium dens-canisが赤色の花を咲かせるので、 ギリシャ語の「赤い」を意味する「erythros」から付けられたものです。この種は、日本のカタクリに非常に近縁な種です。 このような由来で命名されましたが、その後、北アメリカで黄色や白色の種が多く発見されています。

http://www.afftis.or.jp/hana/yuri/yuriindex.htm

という事情なんですね。

>胎内
何とも生々しい響きがありますが、2005年の北蒲原郡中条町・黒川村の合併に際し、市の名前にもなっていますね。
「母なる大地」というようなイメージでつけたのでしょうか。

http://www.nippon-foundation.or.jp/org/jidainofukei/10_100118kato.html
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Erythronium japonicum

2010-01-19 | 新潟生活
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2010年 1月19日(火)00時36分14秒

ナマムギ ナマゴメ ナマタマゴ
    カタカゴ カルタゴ カタクリコ

新作早口言葉を作ってみました。
カタクリは日本・朝鮮・中国東北部のみに産するそうなので、カルタゴの名将ハンニバルが片栗の花をめでたことはなかったんでしょうね。

http://en.wikipedia.org/wiki/Erythronium_japonicum

>職人太郎さん
丸谷才一氏らが問題視するまでは、大学側は全く無頓着だったそうですね。
大学入試問題に出してあげるのだから光栄に思え、てな感覚だったんでしょうね。
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