学問空間

「『増鏡』を読む会」、第9回は2月22日(土)、テーマは「上西門院とその周辺」です。

「対外広報戦略企画チーム」

2014-08-02 | 歴史学研究会と歴史科学協議会
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2014年 8月 2日(土)09時40分45秒

ちょうど1年前、日経でこんな記事が出ていますね。

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政府、対外広報強化へチーム初会合
2013/8/1 20:10

 政府は1日、海外への情報発信を強化する方法を検討する「対外広報戦略企画チーム」(チームリーダー・世耕弘成官房副長官)の初会合を開いた。政権の経済政策「アベノミクス」や和食など日本の文化を日本語と英語で伝えるパンフレットをつくり、海外の日本企業に情報発信してもらうことなどを議論した。領土や歴史認識を巡る政府の見解も盛り込む考え。海外での広報活動を強める中国や韓国に対抗する。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS0103K_R00C13A8PP8000/

その後、なぜか「対外広報戦略企画チーム」に関する続報がなく、検索してみたら今年の3月の時点で、全然活動しておらんではないか、と怒っている人のブログもありました。

「団塊の世代のつぶやき」
http://dankaida.cocolog-nifty.com/blog/2014/03/post-0dac.html

毎日の村尾哲記者の記事にも世耕弘成氏の名前が出でいますから、おそらく「対外広報戦略企画チーム」の活動の一環なのでしょうが、それにしても動きが遅い感じは否めないですね。
書籍英訳については、河合隼雄氏が文化庁長官だった時期に「現代日本文学翻訳・普及事業」が始まったものの民主党の「事業仕分け」で廃止されてしまった、という経緯もありますね。

文化庁「現代日本文学翻訳・普及事業」の問題点
http://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/706f67d71d002e6817b67620e7842336

私はそもそも書籍という媒体にこだわっている時点で時代遅れのような印象を受けているのですが、世耕弘成氏の周辺にいる人々にはそのような感覚はないのでしょうか。
前にも書きましたけど、費用対効果を考えたら、日本史に関するウィキペディアの英文記事を充実させるのが一番良いように思いますね。
村尾記者の記事にある8000万円という数字は悪い冗談だとしか思えませんが、その程度の費用であっても、英語も出来る若手歴史研究者を例えば年収500万円で16人雇って、一年間ひたすらウィキペディアに投稿してもらったら、けっこう充実した情報提供ができるように思います。

国際日本文化研究センター Wikipedia部
http://blog.goo.ne.jp/daikanjin/e/0186112c5800896aca2553691aabfebc
コメント
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