投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2015年 1月 4日(日)21時41分36秒
>筆綾丸さん
今年も宜しくお願いいたします。
>五山文学
網野氏が"Poems of the five mountains"を読み込んでいたという話は意外でした。
あるいは村井章介氏あたりの研究に刺激されてのことなのかもしれませんが、中沢氏の書き方だと中沢氏がまだ若い頃の話のようでもあり、とすると村井氏は全然関係なくなりますね。
>栗原貞子
原爆詩人だそうですね。
私も知りませんでした。
ミシガン大学出版部のシリーズには特に統一的な方針はなく、日本に興味を持つ人が各々の関心に基づいて書いたものを集めただけみたいですね。
それにしても網野氏ですら英訳は一冊ですから、他の歴史学者は推して知るべし、ということになりますね。
栗原貞子
「主要著作10冊を読む」で『「日本」とは何か』について書かれている三ツ松誠氏は尾藤正英氏の網野氏に対する厳しい評価を引用されていますが、尾藤氏と網野氏の関係は複雑そうですね。
私も一応、「戦争体験と思想史研究」(『日本歴史』790・791号)は読んでいるのですが、再読した上で、尾藤氏の他の著作にも手を広げたいと思います。
石川公彌子氏の「『弱者』からの『日本』論」は山梨県における福島原発事故の悪質な風評被害について言及されていて、私の関心とも重なります。
この論文の後半はリンク先の論文を改稿したものだそうですね。
穢れ思想とつくられた母親像から見えた放射能問題-「現代化」問われる日本社会
石川公彌子氏の名前で検索してみたら、『現代思想』でも「無縁・マツコ・オタク」という妄想を書いている安冨歩が「島薗先生、この愚かな女を先生はご存知ですか?」などというツイートをしていますね。
安冨歩に批判されるということは石川氏が実際には非常に優秀な人であるということと同義ですが、「穢れ」の問題とする点については賛成できないので、これは後で少し検討したいと思います。
※筆綾丸さんの下記投稿へのレスです。
謹賀新年 2015/01/04(日) 17:56:33
今年もよろしくお願いいたします。
『現代思想』網野善彦特集号の「網野さんともっとアジアや宗教の話をしたかった」(中沢新一×五木寛之)のうち、五木氏の話に興味を惹かれました。
------------
(貨幣があまり流通していない時代において)遊女を買う、買春の時に渡す物はなんだったか、誰が調べてもわからない。まさか米下げていったり、布地一反持っていったりするわけじゃないだろうし、どうしたのかな。(60頁)
------------
こんな基本的なことさえ、まだ解明できていないのですね。また、中沢氏の次のような話も興味深く思いました。
------------
・・・鎌倉五山文学をものすごく読みこんでいました。いつも重い鞄の中に鎌倉五山の本を入れて読んでて、それがいったい網野史学のどういうところに繋がってるのか、いまだによくわかりません。(61頁~)
------------
読みたい本が年々少なくなってきて、今年はどうしたものか、と思案中です。
小太郎さん
栗原貞子という人は知りませんでした。
今年もよろしくお願いいたします。
『現代思想』網野善彦特集号の「網野さんともっとアジアや宗教の話をしたかった」(中沢新一×五木寛之)のうち、五木氏の話に興味を惹かれました。
------------
(貨幣があまり流通していない時代において)遊女を買う、買春の時に渡す物はなんだったか、誰が調べてもわからない。まさか米下げていったり、布地一反持っていったりするわけじゃないだろうし、どうしたのかな。(60頁)
------------
こんな基本的なことさえ、まだ解明できていないのですね。また、中沢氏の次のような話も興味深く思いました。
------------
・・・鎌倉五山文学をものすごく読みこんでいました。いつも重い鞄の中に鎌倉五山の本を入れて読んでて、それがいったい網野史学のどういうところに繋がってるのか、いまだによくわかりません。(61頁~)
------------
読みたい本が年々少なくなってきて、今年はどうしたものか、と思案中です。
小太郎さん
栗原貞子という人は知りませんでした。