学問空間

「『増鏡』を読む会」、第9回は2月22日(土)、テーマは「上西門院とその周辺」です。

「巨人の肩に乗った小人」

2019-01-09 | 「五〇年問題」と網野善彦・犬丸義一
投稿者:鈴木小太郎 投稿日:2019年 1月 9日(水)19時52分26秒

>筆綾丸さん
ゴーン元会長になり替りて

煩悩の 単位も億ぞ あらまほし

松の内は『ウンベルト・エーコの世界文明講義』(河出書房新社、2018)でも読もうかと思っていたのですが、結局、昨年末の立花隆『日本共産党の研究』に続いて戦前・戦後の日本共産党に関する本をやたらと読んでしまい、なかなか殺伐たる年明けでした。
このまま「三十二年テーゼ」を超えてコミンテルン方面に突入すると暫く戻って来れなくなりそうなので、とりあえず『生きづらい明治時代』周辺で小さくまとめて次の話題に移ろうかな、などと思っています。

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本村凌二・評 『ウンベルト・エーコの世界文明講義』

 中世以来、ヨーロッパでは「巨人の肩に乗った小人」という言い回しが好まれたという。そこに立てば巨人よりもずっと遠くを見ることができるからだ。その半面、もっとも時代の診断が下手なのはその時代を生きる者たちでもある。原著の表題『巨人の肩に乗って』も、語り手としての思想家エーコの重層する文明への史眼が感じられるのだ。

※筆綾丸さんの下記投稿へのレスです。

小菅の春 2019/01/09(水) 14:19:14
年明けには不適切ながら、
ゴンと撞く 獄(ひとや)に響く 除夜の鐘

http://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=323AC0000000131#I
ゴーンの勾留理由開示請求に関する記事に(日経1月8日付2面)、条文を引用して、「勾留理由開示は・・・憲法34条で保障された手続だ」とあるのですが、正確には、憲法第34条の規定を受けた刑事訴訟法第82~84条の諸規定により保障された手続だ、と言うべきなのでしょうね。

人質司法として、国際的に評判の悪い日本の刑法と刑事訴訟法ですが、
「17年度に裁判所が勾留決定した10万4526件のうち、勾留開示理由の請求はわずか583件(0.55%)で、今回のゴーン元会長がいかに異例かがわかる」(同)
とあります。どうでもいいことながら、「ゴーン元会長」は「ゴーン前会長」が正しいような気がします。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E6%8B%98%E7%BD%AE%E6%89%80
収容定員数(3,010)は、戦艦大和(武蔵)の乗員数(約3,300)に匹敵しますね。
コメント
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