良文稽古 直感し。
凌雲集 文華秀麗集 経国集 勅撰漢詩文集
嵯峨天皇の814年最初の勅撰漢詩文集である『凌雲集』が小野岑守・菅原清公(すがわらのきよきみ)らによって編纂された。782~814年間の24人の漢詩91首を収めている。
『文華秀麗集』(818成立)は、全3巻。嵯峨天皇の命で藤原冬嗣・菅原清公らが編集。嵯峨天皇自身も作品を撰定。「凌雲集」にもれた28人の漢詩143首を伝える。
『経国集』(827成立)は、20巻からなる。淳和天皇の命で、良岑安世らが編集。漢詩・漢文を集録。707~827年間の178人の作品を所収。現存しているのは6巻で、詩211首(もと917首)、賦17編、対策26編のみ。
2014明大・国際日本(国際日本)
下線部(ウ)勅撰漢詩文集の内、最初に成立したものを下記の1~4の中から選びなさい。
1性霊集 2金葉集
3凌雲集 4懐風藻
(答:3)
2012早大・文化構想
下線c平安初期には漢詩文集に該当しないものはどれか。2つ選び、マーク解答用紙の該当する記号をマークしなさい。
ア「文華秀麗集」 イ「懐風藻」
ウ「経国集」 エ「凌雲集」
オ「日本霊異記」
(答:イ・オ)
【解説】「懐風藻」の成立は751年。 なぁ恋多き 懐風藻。
751年 大津皇子 「懐風藻」
2013北海道大:前期
7世紀後半以来の作品を収めた現存する日本最古の漢詩集の書名を答えなさい。
(答:懐風藻)
2012京都大・前期
751年に成立した[ ア ]は現存最古の漢詩文集で、詔に応えるための、あるいは天皇の宴に侍する時の漢詩が多く、さらに9世紀初めには3つの勅撰漢詩文集などがつくられた。
(答:懐風藻)
〈2012北海道大:前期
小野岑守は日本で最初の勅撰漢詩文集を編集した人物でもある。その漢詩集の書名を答えなさい」
(答:凌雲集)
〈2012中央大:経済(経済、公共・環境経済、経済情報システム)
問8 史料B(続日本紀)の関係者でもある長屋王の漢詩もおさめられている現存する最古の漢詩文集は何か。漢字で答えなさい。」
(答:懐風藻)
〈2014明大・国際日本(国際日本)
10.下線部(ウ)勅撰漢詩文集の内、最初に成立したものを下記の1~4の中から選びなさい。
1.性霊集 2.金葉集
3.凌雲集 4.懐風藻」
(答:3)〉
〈2014早大・教育
問1 下線部a10世紀の時代についての説明として正しいものはどれか。
ア 藤原道長の全盛を編年体で描いた『栄華物語』が書かれた。
イ 漢文学の教養に基づき『凌雲集』などの勅撰の漢詩文集が編纂された。
ウ 後一条天皇の時代までに詠まれた漢詩文を集めて「本朝文粋」が編まれた。
エ 漢字の草書体などを崩した平仮名を使って『土佐日記』や『伊勢物語』が書かれた。
オ のちに三筆と呼ばれた書の達人たちが肉太の力強い書を発展させた。
(答:エ ※ア『栄華物語』は11世紀に成立した、イ『凌雲集』は9世紀に成立した、ウ『本朝文粋』は11世紀に成立した、オ三筆が活躍したのは9世紀である)
2013早大・政経
2.下線部b光仁九(818年)年の時の天皇と関係のないものはどれか。
ア薬子の変 イ新撰姓氏録
ウ凌雲集 エ安和の変
オ藤原冬嗣
(答:エ(969)※時の天皇は嵯峨天皇(在位809~823)。ア薬子の変(810)、イ新撰姓氏録(815)、ウ凌雲集(814)、オ藤原冬嗣(775~826))
〈2012早大・文化構想:「
下線部平安初期には漢詩文集に該当しないものはどれか。2つ選べ。
ア文華秀麗集 イ懐風藻。
ウ経国集 エ凌雲集
オ日本霊異記」
(答:イ・オ)〉
〈2012北海道大:前期:「
小野岑守は日本で最初の勅撰漢詩文集を編集した人物でもある。その漢詩集の書名を答えなさい」
(答:凌雲集)〉