重吉稲荷とおふくろ観音

2015年02月03日 | 徒然
北区滝野川6丁目の国道17号線に面して、2つの神仏が鎮まられている。
一つは「重吉稲荷大明神」。
鳥居は昭和4年に奉納されたもので、その当時に
現在の国道17号線道路が開通していることから
それにあわせて寄進されたものと思われる。
大正期の地図には、当地に鳥居の記号が書かれており
また、その頃は狐塚はお稲荷さんではなく「塚」であったことから
重吉稲荷自体は道路開通前からこの場所に鎮座していたと考えられる。



道路対面の「狐塚の坂」には
「ここから南西向い側の重吉稲荷境内にあった寛政10年(1798)造立の石造廻国塔に、「これより たきの川べんてん・たきふとう おふし・六阿弥陀・せんちゅ みち」という道標銘が刻まれ、岩屋弁天・正受院への参詣や六阿弥陀詣での人びとが利用した」
と書かれており、古くからの社である事がわかっている。

その東隣には、観音菩薩像が立っている。

「おふくろ観音」というこの観音さまは、石神井川の対岸
滝野川4丁目にある南照山寿徳寺の境外で、首都高中央環状線建設にともなう国道17号線拡張工事によって
三画地となってしまったこの場所に建立、開眼されたもの。

高速道路の下で、2柱の神仏が滝野川の平和と安全を見守っている。
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