王子七滝と自然露頭 その1

2015年02月12日 | 徒然
江戸時代に、王子は江戸郊外の行楽地であった。
朱引、墨引という区分けで言えば王子七滝は大江戸、
つまり滝野川村、板橋宿まで江戸の範囲に含める朱引内に入る。
今で言う都心近隣のレジャータウンであった。

王子を流れていた瀧野川(瀧ノ川)は現在の石神井川で
王子で千川上水王子分水や逆川を合流し
上郷用水や石神井川用水(音無川)を分流していた
いわば「水のまち」であった。


(現在の石神井川に架かる滝野川橋)

そんな王子が有名なのは、飛鳥山や権現社、王子稲荷と扇屋、
そして王子七滝によるところが大きい。

王子七滝は「名主の滝」「不動の滝」「弁天の滝」「権現の滝」「稲荷の滝」「大工の滝」「見晴らしの滝」
の、七つの滝を指していう王子の名所で
広重の「名所江戸百景」に描かれた「王子不動之瀧」は特に有名である。

(不動の滝付近の崖)
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