THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

VOL,161 小樽雪あかりの路21協賛イベント・小樽市公会堂(大ホール)オールディズライブ11PART,1

2019-02-11 20:40:47 | Live Set List

2019,2,10(SUN)

オールディズライブ

9(SAT)&10(MON)と2日間の開催中、後半日のレポート。
(小樽市花園5-2-1)

早いもので、ついこの間出演したなあ・・・とのんびり思っていた「雪明りの路」ライブイベントがまたやってきました。
小樽のライブは思い起こすたびに感慨深いものがあります。S・T・A結成初期は地元札幌中心で活動していたのですが、
「そろそろ他の街にも進出したいなあ」と思い夕張や岩見沢などでもライブを敢行。
そんな矢先にS・T・Aブログへメッセージを送ってくれた男性がいました。
その人こそ、小樽音楽界のボスことサイトウ氏であります。
それが縁で、めでたくS・T・Aは本格的に小樽ライブに進出することとなったわけです。
(それまでも銭函ライブ出演はありましたが、小樽中央はこれが初で雪明かりの路が舞台)
もうそれから数えてどれだけの年月が流れたことか、お世話になりっぱなし。しかも参加するたびに膨大なバンドマンや音楽仲間の輪が広がったのです(小樽の矢沢永吉ことYプロジェクトのマッツを紹介してくれたのもサイトウ氏。ひょんなきっかけとはいえ面白いものです。それもこれも愛する音楽の醍醐味というものですなあ。
さあ、S・T・Aは10年連続10回目のおなじみ「雪明りの路」(毎回必ずメンバーの顔ぶれや人数が違うというのもS・T・Aならではの特徴。結局はいつのまにか最多連続出演バンドの栄冠に輝いています。といっても前述のとおりメンバーに変動があるので皆勤賞はマサのみ)
それはともかくとして、このライブイベントは札幌雪祭りと同じ時期に催されるもので21回目を迎えます。小樽全域をフル活用しての市民一体型冬の風物詩。
それとタイアップした11回目のオールディズナイトも今では道内に知れ渡り毎年申し込みバンドが殺到して瞬時に受付を締め切るというほどに成長。
今回も全道から選りすぐりの全23組が集結することとなりました(1バンドは都合により欠場・・・)。期間は9日,10日の2日間です。
もうひとつ特筆すべき点が、今迄ずっと「エンペラー」を利用していたのですが、諸事情により一昨年いっぱいで終了(お気楽ライブや楽屋としてS・T・Aもお世話になりました)
心機一転、新たな場所として選ばれた会場は今回で3度目の開催ですが、花園町に位置する「小樽市公会堂大ホール地下2階」です!
公会堂というイメージを持つとちょっと意外かも・・・・。
門構えと屋根がまるでお寺のような外観。
それもそのはずで建築されたのはなんと明治44年のこと。当時の用途は宿泊施設。小樽市指定歴史的建造物なのですよ。
小樽は海と坂道の漁港。その山の頂上に公会堂は位置します。2015年の11月文化の日にSTAが出演した「小樽市民会館」の真横。
よって冬の坂道での車の運転の危険性を心配していたメンバーもいましたが、今回は晴天だったのでその心配も取り越し苦労だったようです(笑)
道路はザクザクのシャーベット状態でしたあ!
とりあえず昼前にマサとミキティは一番乗りで到着(会場前の交差点でパーティーズのクドウさんの車と鉢合わせ)。何とか駐車場を確保して、早速機材と楽器を玄関扉から階段にかけて運搬します。長い廊下の奥からこの光景には似つかわしくない爆音が轟いています。前から個人的に気になっていた能舞台がこの建物の隣に位置していることを今回はじめて目撃しました。
もちろんエレヴェーターなんていう文明の利器など皆無なので、壁に貼られたコンサート・ポスターを目印にしつつ、
どこを取っても古き良き昭和のムード漂う階段を降りてゆきます。地下2階に大ホールが現れました。といいましても地面の中ではなく斜面の建造物ゆえに窓からは小樽市街地の裏側が一望できるという景観。
木造の戸を開くと天井の高い大きな体育館のようなホールへ。
小学校時代に一気にワープしたような気分です。
中ではすでにスタッフのケイタ君が準備のために一人であちこち作業中。最高責任者サイトウ氏は入り口カウンター席に。音響の兄貴分シンちゃんはミキサースペースに陣取っていて的確な指示を送り続けています。

飲食物販売コーナーの皆様はじめ、気心の知れた連中ばかりなので軽く挨拶回りをしながらも私物搬入。
おお!やる気満々ですよ!!。立派な緞帳のあるステージに目をやるとトップのカラオケ出演者達が歌詞パネルとニラメッコしながらリハーサル中。時間がタップリとあるのでじっくりと音固め。さっきのサウンドの張本人達。オーディエンス・ダンサーの重鎮ケニーさんとも久し振りの再会。ニコヤカに気さくなやりとりをしながらお互いの近況報告。当然ケニーさんは前日にも来場していました。

ケニーさんは北広島在住なのですが、土曜日は岩見沢コミュニティFMのDJを終えてから高速道路を走ってライブに駆けつけるという超ハードスケジュール。

よほど好きでなければ、できない離れ技ですね。
我々はミキティの希望で入り口前テーブルに陣取りました。
自分のケースからシールド、スタンド、楽器類を取り出し、ある程度一段落したのを見計らって場内を散策。
地下1階のテラスをビデオカメラ設置場所に確保決定!(ここで公会堂従業員のオジさんにも挨拶)
あっという間に午後12時の開演時間がやって参りました。お客さんも続々と入場してきたのでウォーミング・アップでもしておきましょうか。
近年リニューアルした雪明かりの路2日目(最終日)です!

ステージ備え付けの器材類の紹介です。といっても毎度毎度お馴染みの使い慣れたモノばかり。

ドラムはシルバーカラーのパール・チャレンジャー。

ギター・アンプはビルトインタイプのマーシャルと同じくヴィルトインタイプの赤いフェンダー(こちらはちょっとノイズ・トラブルが発生しちゃった・・・)。

ベースのスピーカーはピーヴィー。ヘッドはギャリエン・クリューガー。

キーボード用のアンプはべリンガー。

両サイドの天井PAはEV。会場内のBGMはKISS「ラヴィン・ユー・ベイビー」他

ノリのいい踊れる曲が選びぬかれているようですね。なかなかにわかってらっしゃる。その憎いばかりの心意気にカンパイだ。

これらの名曲群を聞きながら客席前にてマサと御大ケニーさんがリラックスしながら音楽談義を楽しんでいます。

そうこうしているうちに、まずはサイトウ氏からのご挨拶と注意事項(受付カウンターからワイヤレスマイクを手に)。
この建物は瓦屋根なので落雪事故にはくれぐれも気をつけてください、とのこと。
その流れで、すかさずトップバッターの歌い手さん名と曲名が高らかにコールされます!

1、0:00~0:30

小樽JBクラブ(洋楽カラオケ)

10年連続10回目

「小樽の洋楽カラオケ愛好者の集まりです」

このコーナーも「雪明かりの路」の名物と化しています。

毎週月曜日のお昼から活動している洋楽カラオケ・サークル。只今会員も絶賛募集中とのこと。

このイベントの空気にフィットするように配慮したのか、全曲を洋楽で網羅。

生バンド演奏の前に、このような趣向があるというのも乙なもの。

オット!この「JB」の意味はあまり追求しないでね(笑)。

バンド体制のステージ上に、サイド・スペースから歌詞を映し出すモニター画面機器が運び出されてきてセッティング。

熟年世代の皆様が映し出す、人生模様をしばし堪能。

「かっこいいツイスト(弘田三枝子)」

トップバッターはリハから気合の入った熱唱を繰り広げていたパーティーズ代表の我等がクドウさん。

「天気最高!」の雄叫びと共に、イベント開始の狼煙をあげてくれました。

サイトウさん曰く「自前のシュアー骸骨マイク」持参という気合の入れよう。ビシビシとさすがの迫力が伝わってきました。

序盤から気合の入った面々が登場。

「マスカレード(カーペンターズ)」

男女が順序良く交互に歌い継ぎます。

ヤスコさんがぐっと抑え気味に、大人のバラードで対抗。

「うまいなあ・・・」としみじみ会場中から溜息が漏れてきました。

曲順が硬軟つけた並びで、決して観客をだれさせないよう配慮されていますね。

「悲しき足音(スティーヴィー・ローレンス)」

満を持して3曲目に現れたのは御大ケニーさん。

どこからともなく「トクさ~ん!」と声援が飛び交っています。

選曲にも如実にコダワリが滲み出ていますね。

音楽においても人生においても偉大なる大先輩です。

確実に歌いこんでいる節がそこかしこに現れていて、マニア心をくすぐりますね!

「オー・シャンゼリゼ」を歌うのはチズコさん。

気分はもうフランス市内北西にあるパリで最も美しいと言われる憧れの通りにワープしています。お人形さんのように可愛らしかったブロンド娘ダニエル・ビダルもカバーして、ここ日本でも大ヒットした曲です。

皆、それぞれに趣向を凝らせて1曲入魂とばかりに気合が入っていますね。

「スマイル(チャールズ・チャップリン)」

ここで熟年男性の方にマイクが手渡されます。

温故知新、古き良き時代がフラッシュバックするかのように、感情を高ぶらせてくれる美しいナンバー。

名画「モダンタイム」の中で流れていたインストウルメンタルに後年歌詞が付けられて、数多くのカヴァーが今も作られています。感極まりそうになりますね・・・。

「メモリー(キャッツのテーマ)」

情感タップリにこのミュージカル傑作ナンバーを丁寧に歌い込むのはキシさん。

各自が紡ぎ出す人生劇場には、若輩者には絶対真似のできない奥深い年輪が刻み込まれていて、知らず知らずのうちにひきこまれます。

名物ダンサー・アベさんがネオン・スティックを元気一杯リズムに合わせて振っています。

「スーパー・スター(カーペンターズ)」

ゾクゾクするほどに鳥肌が立つレオン・ラッセル作の入魂バラード。

堂々思い入れタップリにメランコリックな要素も加味して、しっとりとドラマティックにひきつけてくれます。

歌唱力に自信がなければ、この曲を選べないでしょう。

エリコさんは「トップ・オブ・ザ・ワールド」を選曲。

カーペンターズは人気があるねえ。

明るく弾けまくる健全なアメリカン・ポップスの決定版。

「ハロー・メリー・ルー」

1961年に発表されたリッキー・ネルソンによるヒット曲が有名。

最後にふさわしく極上のスタンダードをお披露目。

ここで一気に熱を帯びはじめた皆さんが陽気に順序よく、ステージ前で、一人一人自由奔放に公開ダンス。

クラッカー炸裂してホイッスルがけたたましく鳴り響く。

もうすでに出来上がっている人達があちこちに出没。

2、0:30~0:45

「浅沼修」(弾き語り)

札幌から初出演。

カラオケ大会が無事に終了した後に登場したのは燻し銀シンガーソングラーター。

プロフィール「1949年生まれ。1966年に伝説のフォークグループ、シング・アウトを結成。17歳で発表した作品・時計台のある街が1976年に芹洋子によってレコーディングされ、1980年には喜瀬ひろし氏にもリリースされて注目される。2000年以降にライブ活動再開。現在FMパーソナリティもつとめる。」

オリジナルをしっとりと聞かせてくれました。

「素晴らしい建物の中で演奏すると気持ちが何百年も前に戻りますね。

ここの能楽堂にリズムが合う曲を聞いてもらいたいと思います・・・・粉雪」

これはてっきりレミオロメンの大ヒット曲だと思い込んでウキウキと構えた人達がワンサカといたことでしょう。

でも曲がはじまると・・・????。

純粋なるオリジナル・ソングでしたが、心温まるアコースティックによるアルペジオがジワジワと感動を運んでくれます。

「ありがとうございます。あの~今CDを製作中なのです。相方のヤスダヒロミくんが東京在住で多忙を極めているらしいので中々はかどりませんが全国発売を目指しています・・・・次の曲は・・・・愛の調べ」

独特のハスキーヴォイスが、歌詞の世界観を見事なまでに描きこんでくれます。

そして代表作である名曲「時計台のある街」へ。

道産子ならば誰もが耳に馴染みのある1967年制作の名曲ですよ。

「東京から九州まで私はコンサート活動をしているのですが、今回のフライヤーにサイトウさんがクレジットしてくれたこの曲・・・・今日はね、ライブ後よろしかったら、CDRが手元に数枚ありますので、聞いてみたい方は無料配布しますので直接言ってください。」

ラストは唯一のカバーで、ベンEキングのスタンダード「スタンド・バイ・ミー」

これは時間の関係上、ショート・バージョンでお送りしました。

「小樽万歳!ありがとうございました!!」

BGMはシェールの「悲しきジプシー」、ザ・メッセンジャーズ「気になる女の子」、ジェームス・ブラウン「セックス・マシーン」ETC・・・・・

3、0:50~1:10

「KICK ASS」

(J-POP アン・ルイス)

札幌と小樽からのメンバーで構成したバンドで初出演。

彼等からのメッセージです「2018年7月に結成し、ヴォーカル・チナツちゃんの歌唱力に助けられながらも3人のおじさん達は各々約30年近くの演奏ブランクを取り戻すべく、この半年楽しみながらスタジオ・リハビリをしてきました(笑)。

皆様にとっては聴くに耐えない演奏を披露する事になりそうですが、生温かい目と耳で見聞きしてください。

ヘタクソ上等!純粋に音楽を楽しもう!を基本コンセプトとして4人で楽しく活動しています。

今後も積極的に色々なライブへ出たいと思っています。

皆様からの暖かい御指導、御鞭撻、何卒よろしくお願い致します」

というわけで、チャーミングな紅一点シンガーのチナツちゃんを前面にフューチャーした4人組。

ここで初めてバンド体制に入ります。巨漢ドラマーとベーシスト(アリア・プロⅡのシースルー赤SBベースを愛用。ジョン・テイラー、ルディ・サーゾ、ジャック・ブルース、ウィル・リー、マーカス・ミラーらが使っていたことでも有名なヒット商品だ)、ギタリスト(白いレスポール・カスタムを使用)。

いきなり1曲目から脳天へガツンと一撃食らわせられた感がある衝撃的インパクトのあるメガトン・ナンバーが飛び出した。

とにかくドラムスの音が、ハンパじゃあないくらいに爆音。

スティックを折るどころか、ドラムセットごと破壊するんじゃあないか、ってなあ勢い。

見るからに馬鹿でかいサウンドを出しそうなガッシリとした体格を誇る頼もしき男性だもんね。

見掛け倒しな輩もけっこう見てきたけれども、彼は期待を裏切らなかった。

でも、やはり・・・・早々とハイハットクラッチがいかれちゃったみたいだよ・・・・。

「こんにちは!はじめまして!とりあえずいきます!あんまり有名じゃあない曲ばかりですが、楽しんでいきます。

この間、この曲で大失敗しちゃったんだけど、今日はまあまあかな・・・・?大丈夫??

もしかしたら、これは知っている人がいるかもしれませんが・・・・天使よ、故郷を見よ」

口ずさむことができるくらいに、我々世代ならお馴染みの曲だよん。

メンバー達は男女問わずに黒を基調としたファッションで統一して、ロック色を猛烈アピールしています。

観客席もドンドンと埋まってきて賑わってきましたよ。

カラフルなキラキラ・ライトを振っている人がいて、暗い空間を綺麗に彩っています。

一生懸命にフロントを担っている初々しきチナツ嬢を見ていると、ついつい自ずと応援にも熱が入るというものです。

「最後にもう1曲だけお願いします。(ドラムのセットでトラブル発生・・・時間稼ぎをして!との指示)もう少し喋ってていいの??

え~と・・・最後思い切り楽しんでいきましょう!・・・JOSHIN!!」

本当にアン・ルイスのカヴァー・バンドは多いですね。

もう彼女自身はかなり前に引退してアメリカ在住なのに、現在でも日本のレディース・シンガー達には多大なる影響を与え続けている偉大なる先駆者なんだなあ・・・と今もって再認識した次第です。

確かにロックと歌謡曲を巧みな技でスムーズに合体させて違和感なくヒットチャートに送り込んだ功績は、もっと評価されるべきでしょう。

共感を呼ぶ歌詞、琴線振るわせる歌メロ、ほどよくハードにドライブするサウンド、思わずバンドマン達がこぞってコピーしたくなるような曲構成、絶対的にライブ受けしそうなアレンジ展開・・・・そして女の子達が憧れちゃうカリスマ性。

でもKICK ASSがちょっとひねりを加えているのは、王道路線を意識的に外して他とは差別化を図っている点。

圧倒的に受けのいい「六本木心中」を絶対ラストに持ってきて、大団円を迎えるというのが大体の王道パターンなのに、それをあえてやらないワケでしょう。これも並々ならぬ自信の表れと固い意志表示と受け取りましょう。

「ありがとうございました!!」

次回のライブにも期待。じっくりと今後も観察させてもらいましょう。成長著しいKICK ASSでした。

BGM「愛のコリーダ」(クインシー・ジョーンズ)

4,1:20~1:45

 「M’S」(洋楽オールディズ、昭和歌謡など)

札幌から2年連続出演の5人組。

バンドからのメッセージです「昔ロックンローラー、今コレステローラー、昭和の懐かしいあの頃を思い出しロカビリーに変えて頑張ります。」

編成は5人体制・・・・ギターにカマダさん(去年まではDEANのボディ・カラーはイエロー、ローズ指板だったんだけど、今年は鮮やかな赤のポールリード・スミスを使用)、ヴォーカル&キーボードはミドリ嬢(ローランドJUNOーds)、ドラマーはタクパパ、ベーシストはカクモト氏(去年はブルーのジャズベース、メイプル指板でしたが、今年はフェンダーUSA3トーンサンバースト・ヴィンテージ、ローズ指板)、そしてコルグを使用のキーボード&コーラスはマナミ嬢。

そうなのです!女性2人を擁するバンドの登場です。

なんとツイン・キーボード!

しかし、今ではレディース・バンド・ミューシャンは珍しいどころか、男顔負けの圧倒的な迫力でパフォーマンスする方も多くて素晴らしい時代ですね。

ちなみにこのバンド名の由来は、その女性2人のイニシャル(ミドリ&マナミ)から命名したのだそうですよ。

男性メンバー達が本当に羨ましい。まさに両手に花の状態。

オールディズ・バンドだけに、女性2人は愛らしくもチャーミングなフリフリ・コスチュームにドレスアップしてのプレイ。

男性3人はグッとシックに黒のシャツで統一しています。そのコントラストは計算済み。

そしてマサがとてもビックリしたのは、ギターのカマダさんとボーカルのミドリ嬢。

以前に練習スタジオや、ライブ会場、そしてマサのSTA企画イベントにも出演してくれた「YOU」というバンドのメンバーだった御二方です。

10年ぶりの再会を去年2月「小樽公会堂・雪明かりの路ライブ」で喜び合ったばかりなのですが、またここ小樽での夏・浅草橋ライブに次いで冬でもタイバンとはね!。

忘れもしないSTAたった1回きりのイベント企画に使用したライブバー「ススキノ・スロー・ハンド」に出演参加してくれたのがYOU最後の活動だったそうです。

そんな懐かしい事柄で盛り上がっているうちにライブ開演です。

洋楽&邦楽織り交ぜての熱演。

軽快にスタートしました。

1曲目は?「かっこいいツイスト(弘田三枝子)」

この曲、私はルチュちゃん率いるビア・プリーズで憶えたのですが、なんとこの日のトップで催されたカラオケ・タイム1曲目でナイスガイのクドウさんもダンディに聞かせてくれましたね。

気分はもうすっかりと、昭和初期の時代へタイムスリップ。

下手な屁理屈や能書きなんか、軽く消し飛んでしまうくらいに身をゆだねてみましょうよ。

セクシーな衣装が、リズムに合わせて揺らめいています。

踊りたくてウズウズしていた観客の皆さんが、ドッと最前列のフロアに押し寄せてきました!

凄まじき光景。

そしてですね、特筆すべき点があります!

ここでのドラマーは先のメンバー構成でも書かせていただきましたが、STAトロンボーン・プレイヤー、タクのお父さんなのですよ!

私の元へライブ前、直々ご挨拶にきてくれました。ドラム歴50年以上の超ベテランでして、急遽ドラマーの都合がつかなくなり2回のスタジオ音あわせのみで本番に突入したというツワモノ。

そんなこと、全く意に介さないほどの貫禄あるスティック・ワークに一同唸らされちゃいました。

一発目フィルインの説得力に満ち溢れたグルーヴで、すでに掴みはオーケー。

「こんにちは!M’sです。札幌からやってきました。ほぼノンストップで参りたいと思います。

コニー・フランシスで・・・・・カラーに口紅」

ミドリ嬢とマナミ嬢の両レディ達は去年以上に華麗でカラフル。元気一杯に弾けまくっています。

もうゴーゴーでもモンキー・ダンスでも、ツイストでもなんでもござれ。

ジッとなんかしておれんわい。

ビートが飛び出してくると、無意識のうちに体がリズムをとりはじめるのです。

ここでもカマダさんのギター・ソロが聞き所とばかりに、軽やかなピッキングをヒットする。

MCミドリ嬢「イエー!ありがとうございます。さあ、次の曲はレイフ・ギャレットで・・・ダンスに夢中!」

例のベースによるお馴染みの官能的ラインイントロから、益々若かしく光輝いたミドリ嬢による悩ましげなヴォーカルがはじまります。

北海道名物よさこいソーラン祭りのTシャツを着込んだアベさんから「可愛い!」の声援がすかさず投げかけられます。

彼女はリード・ヴォーカル&キーボードという重責を担い、しかもMC兼任だけに相当なプレッシャーだったろうに、見事その重圧を吹き飛ばしていました。本番に強いタイプなのでしょう。

準備万端で臨んだだけに、なかなか堂に入ったステージングでしたよ。

どうしようもないピンチに出くわした際には、横に立っているカマダ氏に振るつもりだったとのこと。

そのカマダさんもそろそろ体が温まってきたのか、リラックスした表情もチラホラと見えてきたよ。ギターソロも中々に冴え渡り吠えているし。

MCは極力、短めで進行。

熱気を冷まさない配慮からかな「次はちょっと小休止でスローな再び弘田三枝子さんのナンバーで・・・・ワン・ボーイ!」

このバンドって、この日のイベントに一番適してるかもね。

美味しいところが、随所にメリハリ込めててんこ盛りであります。

ドラマティックなキーボード・ソロの流れから、さりげなくカマダさんのギター・ソロが、全体をセピアカラーに染め上げてくれます。

「はい、5曲目は葛城ユキで・・・・ボヘミアン。カマダさんがやりたいと言うのですよ(笑)。」

女ロッド・スチュワートこと葛城ユキさんのオリジナル版での強烈なるハスキーボイスも迫力満点ではありますが、ミドリ嬢による歌唱もしっとりと味わい深くてグッド!

タンバリンを振りかざした女性客が、飛び跳ねながら熱狂。

ここでのカクモトさんは、2フィンガー奏法に徹するベーシスト基本スタイル。なるほどその姿勢は勉強になります。

ボトムをタクパパと共にずっしり重量感を備えて支え続ける、お手本のようなもの。

オフの時にはカクモトさん、延々と愛器を大切そうに磨きながら御手入れしていましたが、それに対してベースもご主人様の愛情に応えているかのようです。

それにしても、タクパパのドラミングは改めて凄いと言わせていただきます!

ここでもカマダさんはエリック・クラプトン直伝のギター・ソロを決めまくっていました。

高田みずえのヒット曲で「そんなヒロシに騙されて」

GS歌謡曲の極めつけで、後半戦も一切の手抜きなしです。

サザン・オール・スターズの天才、桑田佳祐が作詞&作曲、原由子のバージョンも有名ですね。

スプリング・リバーブ効果をタップリときかせた、カマダさんのギターが全体を牽引。

リフはギターとキーボードによるツイン攻撃。

素朴なノリが刺激的。

コール&レスポンス。皆で腕を振っての大合唱大会。ミラーボールも盛大に回転して、場の雰囲気を盛り立ててくれます。

この建物は相当に古い年季の入った作りなので、板の間の床が「グワングワン!」とシノって揺れているのですよ。これは大袈裟な話ではありません。抜け落ちるのではないか!?・・・・とちょっと心配になってきました。多分、しなやかな弾力があるから大丈夫だとは思いますが・・・。

ミドリ嬢もそれに呼応するかのごとく、腰振りにての熱唱。

「ゲット・レディ」

レア・アースの大ヒット曲。

数多くのカヴァーが存在しますが、やはりディスコの人気曲として有名ですね。

定番中の定番。

ギンギンにシャープなギター&ベースによるカッティング・リフでグイグイと迫ってきます。

カマダさんは、相変わらずの安定したテクニックを披露してくれました。

本人は、ライブの出来には不満だったようで、しきりに一人で猛省していましたが・・・・。

決して妥協を許さない、己に厳しきギタリスト。その真摯に純粋な態度で音楽を見つめ続ける態度は誠に立派ですね。

のっけからカクモト氏のサムピッキングがビンビンと炸裂。

そのままチョッパー・ソロに雪崩れ込み、マナミ嬢のキーボード・ソロにバトンタッチ。

カマダさんがそれに追随して、ギターソロを弾きまくりながら舞台のフロントへ。

観客「色っぽかったよ~!」「ありがとうございます!今の誰が言ってくれたのかな?(キョロキョロ)あ!?目をそらしたね~~!それではここでメンバー紹介をします。」

序盤での出演という感じを、微塵も感じさせないところなんかはさすがです。

「これが正真正銘の最後です。ご機嫌なナンバー。

頑張ります!・・・・カーペンターズで・・・ジャンバラヤ!」

ハンク・ウィリアムスがオリジナルの、カントリー・テイスト溢れるアップテンポな元気漲る1曲。

これってカウボーイが食する、ご飯料理の名前なんだそうですね。

一度は食べてみたいジャンバラヤ。美味しそう。

白熱の場面は、ここに用意されていたんですね。

ミドリ嬢はカマダさんのポジションに駆け寄って、向き合いでのインター・プレイで全ては終了。

ミドリ嬢「またお目にかかる機会があればよろしくお願いします!」

このバンドはミドリ嬢のキャラクターにあわせて、全曲考えに考え抜かれ網羅しています。

「やりきりました。時間ピッタリですね。なんで座ってるの?もっとかぶりつきで見てよ!(笑)」

疲れ知らずのタクパパは上機嫌で、ライブ後もほろ酔い加減のまま、フレンドリーに誰とでもあちこちで仲良く打ち解けて談笑を繰り広げています。

特にSTAシューヤとは、お互いドラマー同士だけにドラム談義で白熱。華やいでいるその微笑ましき光景もいいものです。

しかし、カマダさんは全然変わらないなあ。

やっぱり音楽ってヤングパワーの源ですね。

ちなみに彼らの本拠地「江別」方面の天候具合はどうなんだろうか?・・・・帰路の道中はお気をつけて。

またパワーアップした姿での再会を楽しみにしているよ!

 5バンド目は我等がTHE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY(STA)の出番ではありますが、それはまた別項にてご紹介させていただきます。

6、2:35~2:55

札幌ビートルーズ

もちろんバンド名が示しているとおり、札幌のビートルズ・トリビュート・バンドです。

4年ぶり、2回目の出演なのですが、リンゴ・スターのパートでもあるドラムスがいないという特殊なトリオ編成。

それがかえって歌メロや曲のフレーズがクッキリと浮き彫りになっていて、新鮮な響きを解き放っていましたよ。

と、見聞きする側は気楽な感想を述べたりもできますが、実際にやっている方にとっては難しいものです。

我々もたまにはドラムレスでリハなんかをやったりもしますがこれがまた一際ギクシャクするものなのです・・・。

ちょっとでも油断していたら、骨抜きのフニャフニャで足元をすくわれかねない。

道標の骨格を見失ったような感覚。だから、涼しい顔をしてステージに立っている彼等は大したものです。しかもポール・マッカートニー役のベーシストはうら若き女性なんだから、尚更のこと。

メッセージです。

「寒い冬に、心がホッと温かくなるような曲を演奏できたらと思っております。

どうぞよろしくお願いいたします」

その気持ちは十分に伝わっていたし、大成功だったのではないでしょうか。

多分、世界中で一番多いであろうカバーバンドは、ビートルズでしょうね。

以前クラップスホールにSTAが出演した時のタイバンにも「札幌ビートルズ」というバンドさんがいましたっけね。

もちろんこのバンドも負けず劣らずの筋金入り。

編成はと言いますと・・・・ヤマハの12アコースティック・ギター&ボーカル。

ベース&コーラス(フェンダーUSAタバコサンバーストのジャズベース。ローズ指板)。

ローランド・キーボード&ボーカルという布陣。

3人共に白シャツに黒のパンツルック・スタイルで統一。

なるほど、12弦を使ったり、3人全員が歌えるという部分では最小人数でのデメリットなんて微塵も感じさせないほどに爽やかなサウンドを懇切丁寧に展開してくれましたよ。

とにかくオリジナル曲のプレイ・タイムは短い。だから淡々と7曲も演奏しちゃいました!それでも余裕があったからもう1曲くらい追加できそうな構成。

とにもかくにも、ほのぼのとしたビートルズ愛がほんわかと伝わってきて優しい気持ちに浸れました。

いやあ、改めて思ったけどビートルズってやっぱりいいものですねえ!

世代、性別、国境を軽く超越して親しまれているのがよくわかります。

オープニングは元気はつらつ「フローム・ミー・トウ・ユー」

これが微妙なニュアンスまでをも、完コピしているのですよ。

そうとうの自信がなければ、これを最初にはもってこれないはず。

メンバー全員がイキイキとエンジョイしているご様子。

史上最高の天才コンポーザー・コンビ、ポール&ジョンがあの若さですでに、独自のロックンロールスタイルを確立していたという証でもあるライブ映えする名曲。

「どうも、札幌ビートルーズです!こんなにいっぱいのお客さんが集まってくれたなんてすごいことです。よろしくお願いします。オール・マイ・ラヴィング!!」

ここでは12弦アコースティック・ギターで、あのイントロに素早く流れるジョンの響きを再現。

あれは当時としては画期的な演奏だったらしいですね。

続く聞かせどころは、そのバックで縫うようにメロディアスなラインを描くポールのベース。芸術的で何度聞いても美しくて鳥肌が立ってしまいます。

そしてバッキングにまわっている2人がびっくりするぐらいによく通るコーラスで大奮闘。つまりほどよく全員がバランスよく歌うのですよ。これは申し分なき鉄壁の体制。

3者3様それぞれがずっと変わらず一途に、心の底からビートルズを真面目に徹底研究してきた成果なのでしょうね。

「次は2曲続けて演奏します。まずは・・・・・・エイト・ディズ・ア・ウィーク!」

これは売れっ子で忙しいビートルズが「一週間が8日あればなあ・・・」という気持ちを歌にしたもの。

ポップな中にも親しみを込めて発せられる歌声は絶品です。

やはり特筆すべきは、一体感に満ち溢れたコーラス・ワークです。

華麗によくハモッテいる。けっこう軽く扱われぎみではありますが、実はビートルズのハーモニーは重要なる肝なのですよ。

低中高音部の絶妙なるピッチ・バランスが絶妙で素晴らしい。

聞けば聞くほどに、奥が深いね。

メドレーで「ベイビー・イン・ブラック」・・・といきたかったのですが、ちょっと呼吸があわなくてやり直し。

出だしでいきなりバックのリズムがひっくり返るというトラブルに見舞われてしまいましたが、そこは熟練の技で涼しい顔して難なくクリア。

いくらスタジオ練習でパーフェクトにまとめ上げていても、いざ本番に臨んだ段階でこういう予期せぬ出来事に出会うというのもアマチュア・コンサートならではの醍醐味であります。

まあ、そうしゅっちゅうステージに潜んでいる魔物には出会いたくないですけど(笑)。

この辺のところはご愛嬌ということで勘弁してね。

たしかにあの入り方は、ちょっとヒネリが加えられているもんね。

見落しがちだけど、随所に画期的味付けが散りばめられているのもビートルズならではの魅力。

ビートルズの隠れた名曲でもあります。珍しく8分の6拍子でゆったりとした曲調がマニア心をくすぐるのです。

歌詞の内容は、ビートルズがハンブルグで活動していた時代に知り合った、友人で写真家のアストリッド・キルヒャーのことを歌ったもの。

有名な彼らのマシュルーム・カットをセットした女性で、元メンバーだった故スチュアート・サトクリフの婚約者だった人。

ここからは強烈なるロックンロール・タイムに突入です。

「ありがとうございます!・・・ヘルプ!!」

あれ!?いつのまにか5曲目を迎えているのですね。ビックリ。

イントロなしでいきなり悲痛なる青春の叫びをワイルドに演出。

ずっとパワフル。体力あるなあ。

役割分担が事細かに配置されていていいですねえ。

応援団が大挙駆けつけてくれているようで、絶えず声援が飛び交います。

休む事なく次々に繰り出されるリバプール・サウンドも、すでに後半戦。

 「恋を抱きしめよう!!」

なんと第1期ディープ・パープルもセカンド・アルバム「詩人タリエシンの世界」の中に収録していたという曰く付きの曲。

ここでも喉が張り裂けんばかりに熱唱していましたよ。過激なロックンロールの面目躍如といったところでしょうか。

サビではレッドゾーン振り切れ寸前。

「という事でなんとか3人でここまでやってきました・・・・・最後の曲となってしまいました・・・・おそらく皆さんが知っているであろう曲をやります。ラストに相応しき・・・・シー・ラブズ・ユー!!」

この曲は、ビートルズがステージで好んで取り上げていた永遠の金字塔。

絶え間なく煽りに煽りまくるので彼等の独壇場と化しています。

観客もそれに鼓舞されて、全員が手拍子で参加。

という事で全7曲がしっかりと時間内で収まっていました。完璧!! 

「ありがとうございました!」

この3人、雰囲気からも察することができますが、どちらかというと初期のシンプルでストレートなビートルズに重点を置いて追求しています。

まあ、編成上そうなるのかも。今度は中期、後期の彼らも見てみたいなあ。

また違った面を覗けるかもね。

 

 7,3:05~3:25

「ジャッカルズⅡ」

ジャンルはヴェンチャーズなどのインストルメンタル

小樽から7年ぶり5回目の出演・・・といっても7月の浅草橋やマリンフェスタ、8月の北運河サウンドエナジーには出演済み。

男性4人組。

ドラム、ベース(去年の夏はジャズベース、サンバーストカラーのボディにローズ指板、ハードロックカフェのTシャツ着用でしたが今回はミュージックマン・スティングレイ。ナチュラルボディにメイプル指板。)、そしてツインギター(1人は3トーンサンバーストのモズライト。もう一人は愛器タバコサンバーストのボディカラー、メイプル指板のストラトキャスターを弾いています。3人ともに布製フェンダーストラップ着用)。

驚いたことに結成50年だとのこと!!

高校時代の友人や仲間達とで延々活動継続していたら、あっという間に半世紀を迎えたのだそうですよ!

バンドが長続きするコツを伝授させて欲しいものだ。

メッセージ「今や天然記念物になりそうなバンドです」

しかし、ヴェンチャーズ・カバーバンドの多い事。

大人バンドのライブ・イベントには,必ずといっていいくらいに出演していますね。

日本中に一体全体ヴェンチャーズのコピーバンドはどれだけ存在するのでしょうかねえ!?

おそらくビートルズと1,2を争うんじゃあないかなあ・・・。

 それも当たり前といえば当たり前でしょう。

60年代前半、世界中に吹き荒れたエレキブームの火付け役ともいえるバンドなのですから、ヴェンチャーズを神のように崇拝するギター小僧たちがその後成長しても変わらず追いかけているという気持ちもいたいほどにわかります。

なんたって理屈抜きに「テケテケテケ~ッ!」で、皆やられちゃったんだからね(笑)。

「さあ!のったら手拍子をよろしく!!」

アニマルズの「朝日のあたる家」でスタート。

開巻からいきなりマニアも思わず唸っちゃうようなこだわりセレクション。

意外ですね、ここにこれを持ってくるなんてビックリ。

目の付け所が一味違うね。

どこまでも熱い連中です。

ストラト・ギターの方がMCを担当。

「ありがとうございました!え~みなさん、こんにちは。前のバンドの方達・・・・今の若い方はテクニックがありますね。凄いな。

私たちは平均年齢が68~9歳。なんとかこれからもがんばりたいと思います。よろしく!最後までいくぞ~!!」

2曲目は「さすらいのギター」

ザ・ヴェンチャーズ・ガールとして人気を博した小山ルミの大ヒット曲。

ヴェンチャーズは、歌謡界にも多大なる影響を与えていたのですよ。

私が中学生の時、友人達と海水浴キャンプに行った際、一日中、ビーチでこの曲が流れていたのを思い出しました。

つまりラジオやテレビ以外にも、海に山に街に車中にと夏の間中、どこへ行ってもひっきりなしに流れていたものです。

思わず胸がグッと熱くなるほどに灼熱の太陽が蘇る。

ステージでは往年のギター少年2人が、競ってノーキー・エドワーズ役を嬉々として演じています。羨ましい。

お次も過激だ!

メドレーで「バンブル・ビー・ツイスト」

これはロシアの作曲家リムスキー・コルサコフの「熊蜂の飛行」をアレンジしたもの。

ほんとうに蜂が忙しく飛び回っている情景が目に浮かぶようだ。

それを必死の形相でフレット上のポジションを目で追いかけながらのプレイ。

そりゃあ、ヘトヘトになったことでしょう。

しかし言葉少なに怒涛の疾走ライブを、最初に公言したとおり実現させていくのです!

それでもタイトなドラミングを後半でフューチャーして雄叫びをあげ見事に終演。

このバンド、去年の夏ライブではちょっと消化不良気味な面も見受けられたのですが、今回はそれとは比較にならないほどに、グッとまとまりがあって一体感を醸し出し成長の痕跡を覗かせています。

恐るべし4人衆、今も健在だ。

「次いきます!パイプライン!」

遂に出た!テケテケテケ・・・・ジャーラア~ン!といえばこれ。お約束の決定打。

焦らしに焦らした挙句にやって来た定番のギター・サウンド。

絶対に外せないビッグナンバー。

思い切りサーフィンやりたくなっちゃうね。ボードや波に乗るのって、とても難しいんだけどさ・・・・。

これ聞いたら、いつどんな時にでも、ハワイが目に浮かんできちゃって、今すぐにでも飛んでいきたくなっちゃう。

特に雪深い土地に生まれた道産子ならば尚の事憧れの島。

どのパートも耳に馴染みのある懐かしの旋律ばかりで、口づさみたくなるものばかり。

他のバンド・ギタリストも我慢ができずに、客席で自分のギターを手に一緒にフレーズをなぞっています。

その気持ちは、よくわかります。

あの熟年世代の肉体の(失礼)、どこにあれだけのヴァイタリティーが湧き出てくるのか?不思議です。

やっとたどり着いたラストは「イエロー・ジャケット」

序盤ではドラムのリム・ショットが主役。

ところが一転してインデイアン・ビートに豹変。

いきなり攻撃的なギターがコードを掻き毟って炸裂。

満を持して飛び出したのは、「待ってました!」とばかりのエネルギッシュなドラム・ロール。

ドンドンとまくし立て、スネアを中心に満面の笑みで叩きまくっています。

素早いスティックさばきが正確無比でお口あんぐり状態。

ギターがピックスクラッチ、スプリング・リバーブ、そしてミュート奏法など、古き良き時代の空気をそのまま運びこんでくれました。

磨きのかかったフィンガリングで、鮮やかに爪弾かれていきます。

軽快にワウペダルを駆使して、うねりまくるギター・スピリット。

ギタリストの教科書みたいなステージですね。

ベーシストも負けてはなるものか!とハイポジションにて見事なラインを描いて誇らしげに自己主張。

昔とった杵柄だけに、演奏しながら無意識に、ほろ苦くも甘ずっぱ~いバンドマン感覚が蘇ったみたいです。

MCも控えめのノンストップ・ライブ。

ダンスに興じるオーディエンスも5~6人出現。

STAのミキティとタクもアベさんに半強制的にそこへと引っ張られていきました(笑)

次回ライブでは加山雄三、寺内タケシの曲も飛び出してきたりしてね!期待します。

 

****はい!ライブ・レポートのパート1はこれにて終了。まだまだ折り返し点ですよ。

続きはパート2でね~~!!****

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
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