THE SAPPORO TRANSIT AUTHORITY (S.T.A)

札幌で活動しているブラスロックバンド、STA(The Sapporo Transit Authority)です。

tommy bolin/TEASER

2019-02-28 19:07:26 | free form space

第4期ディープパープルが解散して、パープルファミリーメンバー達その後の活動が注目されました。
レインボー、PAL、ホワイトスネイク、ウォーホース、イアンギランバンド、ロジャーグローバーはプロデューサーに、グレンヒューズはソロ…。
この辺りで一通り出揃ったアルバム群の中で最も評価の高かったのが、後に愚かな行為で自爆してしまったロッドエバンスが在籍していた「キャプテンビヨンド」
ドラマーはジョニーウィンターアンドのボビーコールドウェルが担当していました。
そして、今でもその完成度の高さは全く色褪せていない大傑作がトミーボーリン「ティーザー」でしょう!
パープルでは来日公演でミソをつけた張本人でしたが、元々多方面でマルチな才能とテクニックを発揮していて評価の高かった人。
ゼファーでデビュー。ジョーウォルシュの後を受けて、かのジェームズギャングに加入!更にはスーパードラマー、ビリーコブハムのソロ「スペクトラム」にてヤンハマーら凄腕達と火花散らせるギタープレイを繰り広げて徐々に名声を轟かせていきます。ジェフベックがこれを現在のスタイルへの大きなヒントにしたそうです。
そしてディープパープルもここで活躍するトミーを聞きつけ、メンバーとして迎え入れる訳です。ところがトミーは「ソロとパープルでの活動は両立していきたい」を条件に提示したのです。
賛否両論渦巻いたパープル第4期唯一のアルバム「カムテイストザバンド」も私のお気に入り。
皆さんもリッチーの幻影を払拭してじっくりと聞いてみてくださいな。
初のソロ「ティーザー」は若きトミーがそれまでに培ってきたありとあらゆるエッセンスを凝縮したもの凄いアルバム。
迫力のハードロックを基本に、グルーヴ渦巻くファンク、ジャジーでトリッキーなフュージョン、泣きのバラード、他にもソウルフルなラテン系サウンドも。
ビックリはボサノバまでをも披露してくれていること。
どの曲も完成度高し!
(器用貧乏な才能がかえってアダとなったのかもしれませんが…。)
もう一つの話題は、この当時若手で売り出し中のミュージシャン達が大挙参加していること。
今では大御所中の大御所達ばかりですよ!
トミーの盟友グレンヒューズが魂の咆哮で感動を与えてくれる中で、ジェフポーカロ、デビッドフォスター、フィルコリンズ、ヤンハマー、デビッドサンボーン、ナラダマイケルウォルデン他。
1975年発表。9曲入り。
2006年には「ティーザー」のアウトテイク、オルタネイトバージョン、未発表、リミックスバージョンがリマスターて10曲入りにて発表されてます。ちなみにモトリークルーも「ティーザー」をカバーしてますよ。
勢いに乗ったトミーはセカンドアルバムをリリース後、ツアーに出るも、麻薬の過剰摂取に、より25歳の若さであっけなく他界してしまいました。
「悲劇のギターヒーロー」
まだまだ元気いっぱいに弾きまくって欲しかったのになあ…

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする