日本のCS&NことGARO。
爽やかなコーラスと繊細なるアコースティックギターサウンドが評判を呼び、今では伝説のフォークトリオ。
残念なことに、もう2人は故人です…
当時フォークミュージシャンはテレビには出演せずに、レコードとコンサートに力を入れるというのが当たり前のような風潮のなか、ガロは積極的に歌番組に登場していましたね。
楽曲もですが、他のフォークシンガーらと比較しても、ルックスや髪型、ファッションがイカしていて、愛称もマーク、ボーカル、トミーと呼ばれファンは男女問わず常に注目していました。
意外な話ではありますが、プロデューサーのミッキーカーティス繋がりからか、あのキャロルとも濃密なる親交があったようです(キャロルのデビューコンサートではボーカルがアナウンスを担当していましたね)。
ヒット曲も数多く、今でも歌い継がれています。改めて素晴らしい曲がたくさんあったなあとしみじみ思いますよ。曲が流れてくると同世代の皆さんも甘くほろ苦い青春時代が蘇ってくる事でしょう。
ガロは音楽的方向性が歌謡曲に傾いていくに従い、メンバー間に対立が勃発。惜しまれつつも、解散してしまいます…。
ボーカルは今でもソロ活動をマイペースで行なっていて、時折テレビで元気な姿を見かけますね。
ガロの解散の要因の一つにトミーのロック思考がありました。
実際にトミーはママドゥというハードロックバンドを結成して、あのレインボー来日公演の前座を務めます。私の当時のバンドギタリストはそれを目撃しています。
私は東京楽器フェアでトミーが入場者に混じって、一人で見学しているのを見かけたことがありました。すれ違いさまに「あ?!トミーだ!」と気づいた私の表情をトミーも察知したのか、一瞬互いの視線が固まりました。多分私は自分で認識していなかったかもしれませんが、相当に凝視していたのでしょうね。
またトミーは日高富明&ファイアーを結成します。
ちょっと前までテレビで再放送していた勝新のライフワークドラマ「座頭市」の音楽もファイアーで担当しています。時代劇に斬新なるロックバンドのBGMは革新的。勝新ならではのセレクション。ところがその後に起こったトミーの惨劇。私もテレビのワイドショーを見ながらショックでした。信じられなかった。久しぶりに画面に映ったマーク、ボーカルも悲痛な表情でかつての仲間に対して、コメントを述べていました。
代表曲「学生街の喫茶店」は当初B面に収録されていたのですよ。ところがラジオ番組でリクエストが殺到して、あれよあれよという間に大ヒットしたという経緯があります。「姫鏡台」を新曲発表としてテレビに出演した際(マチャアキのあの歌番組)、シタールをガロが持っていて演奏前にそれを説明していたのをよく覚えています。
まだまだあの楽器は珍しかったですからねー^_^!
https://youtu.be/eU1qQyDopGY