オリジナルはイギリス・バーミンガム出身のR&B4人組みバンド「スペンサー・ディヴィス・グループ」
このバンド、リーダーのスペンサー・ディヴィスが1964年4月に結成(VO&G)。
1965年デビュー。なんといっても注目を一身に浴びていたのがソウルフルな歌声を聞かせていたキーボード奏者のスティーヴィー・ウィンウッド。
なんと当時、彼は若干17歳の若者。「天才少年現る!」ともっぱらの評判でした。この曲ともう一つの代表作「アイム・ア・マン」を全米トップ10に送り込みました。
両曲共にシカゴはレパートリーとして結成時から演奏しています。
「アイム・ア・マン」はデビューアルバムに収録。現在もコンサートでは必ず演奏されています(歌詞を一部書きかえていますが)。
「ギミ・サム・ラヴィン」は1984年、11年ぶり感動の来日公演においてアンコールナンバーとして演奏。
そこからメドレーでビートルズの「ガット・トウ・ゲット・ユー・イントウ・マイ・ライフ」へ。マサはこの日本初披露2曲を生で体験しちゃいました(武道館2回と追加公演のNHKホールで)。
「ギミ・サム・ラヴィン」は邦題がそのままの「愛しておくれ」。
ノリの良いストレートでアップテンポのロックンロールナンバー、一聴して文句なしにライブ向け。黙っていても腰がムズムズと動いてきますね。
コード進行はいたってシンプル。
ただアクセントとビートを一定にキープしつつも、グイグイと一気に引き込む不思議なスタンダード曲。
他にもハードロック系のグレイト・ホワイトやサンダーもカヴァーしています(彼らのバージョンも迫力満点)。
そして本家スティービー・ウィンウッドも自身のステージでは必ずプレイ。
なんと現シカゴのパーカッショニスト、ウォフレッド・レイエスJRは一時、ウィンウッド・バンドでドラマーとして在籍。映像や音源も残しています。
マサはウィンウッドがエリック・クラプトンと札幌キタエールで行ったコンサートでオリジナル「ギミサムラヴィン」も生体験しちゃいました。
ドラマーがスティーブ・ガッド、ベースはウィリー・ウィークスという贅沢なリズム・セクション。
さて、STAがカバーしているバージョンは「ザ・ブルース・ブラザース」のもの。
大ヒットした映画の中でもしっかりとプレイしていますが、なんと場所は金網が降りてくるステージ。
言葉巧みにライブの仕事にこぎつけて、この「ギミサムラヴィン」を演奏し始めると観客達からブーイングの嵐が巻き起こります。ビール瓶がステージにドンドンと投げ込まれて炸裂(危ないなあ・・・)。
マスターも怒って電源を切っちゃうし。
そこでバンドは空気を読み直して、そばにあった鞭を振り回してテレビドラマのテーマソング「ローハイド」をはじめた途端に店内大フィーヴァーという爆笑ストーリー。
この店はカウボーイハットにウエスタンシャツを身に着けた客ばかりのカントリー・バーだったのです。
もちろんサウンド・トラック盤にも「ギミサムラヴィン」は収録されています。
彼らTBBのバージョンも1980年に全米18位をマークしました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます