オリジナルはアメリカのソウル、R&Bデュオ・グループ、サム&ディブ。(写真のものは彼らのベストCD)
1960年にサムが歌っていたナイトクラブのステージにディヴが飛び入りしたのが結成のきっかけらしいです。
彼等初のミリオン・セラー。
1967年9月16日ポップ・チャート、キャッシュ・ボックス誌共に1位を獲得。
ビルボードでも2位を記録。
2:54 作者はスタックス・レコードのサウンド・クリエイターでもあり、サム&ディブ育ての親でもあるアイザック・ヘイズ、デヴィッド・ポーター。
サミュエル・デヴィッド・ムーアは高い張りのあるテナー担当。
1935年10月12日生まれ、フロリダ州マイアミ出身。
ディブ・プレイターはハスキーなテナー&バリトン担当。
1937年5月9日生まれ、ジョージア州オシラ出身。
1988年4月9日ディブ死去後も、サムはソロなどで現在も活躍中(来日もしています)。
1992年ロックの殿堂入り。
この「ソウルマン」などのヒット曲が彼らの魅力を最大限に引き出したベスト・ナンバーといえます。
この時期がスタックス・レコードとその傘下ヴォルト・レコードを中心としたメンフィス・ソウルのまさに全盛期。
ちなみにシカゴもデビュー前のCTA時代にサム&ディブのもう一つの代名詞「ホールド・オン」をレパートリーに加えて演奏していました。
さて、STAがカヴァーしているのはザ・ブルース・ブラザースのバージョンです。
2人の人気コメディアン俳優、ダン・エイクロイド&ジョン・ベルーシがアメリカのテレビ番組「サタディ・ナイト・ライブ」の中の1コーナー「ブルースとソウルのリバイバル・バンド」で演じたジェイクとエルウッド(ボーカルとブルースハープ担当)、そしてバックミュージシャンの面々が話題になり、1978年アルバムを発表。
スティーブ・クロッパー、ドナルド・ダック・ダンなどの超一流ベテランミュージシャンが名を連ねたこのバンドが更に評判となり、それに気をよくしたダン・エイクロイドがストーリーを執筆した「ブルース・ブラザース(SNLバンドリーダー、ハワード・ショアが冗談交じりに命名)」が1980年映画となり大ヒット。
「ソウルマン」は彼らの必須アイテム曲でサウンド・トラック・アルバムにもしっかりと収録されています。
2人のコンビスタイルはサム&ディブがモデル(歌はもちろんのことダンスも)。
帽子とレイバンのサングラスはジョン・リー・フッカーを参考に。黒のスーツは往年のジャズ・ミュージシャン風に決めてみました。
しかし、1982年ジョン・ベルーシが死去。
その後も、オリジナル・メンバーの2人クロッパーとルー・マリーニを中心にバンドは存続、メンバーをそのつど入れ替えつつも定期的にワールド・ツアーを行い、何度も来日公演を実現させています。
彼らの「ソウルマン」最高チャートは1978年US14位、UK79位1990年。
おまけとして写真のEPを紹介します。
これは1986年11月に全米で公開されて大ヒットした映画「ミスター・ソウルマン(原題はソウルマン)」からのシングルでMTVなどでも当時はビデオクリップがひんぱんに流れていました。
両面共に「ソウルマン」でなんと、サム・ムーアと故ルー・リードによるデュエットです!
A面はサムにスポットを多目に当てたニュー・バージョン。
B面は2人の共演ナンバー(LP・VER)。
サウンドトラックには彼等以外にも豪華ミュージシャンが参加しています。
映画の内容は白人の主人公が大学の黒人用奨学金を得るために薬を使って肌を黒くして黒人になりすまし、ラブストーリーも絡めつつも、お決まりのドタバタを繰り広げるというコメディー。
人種問題を笑いの題材にしたことで、そうとうの批判と抗議を受けましたが、興行的には成功しています。
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