Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

中宇利丸山

2007-05-22 01:10:00 | 山歩き

先週バスで隣り合った女の人が教えてくださった山。 岡崎の人だったけれど 新城の里山にとても詳しい人だった。

新城の中宇利ににね 比丘尼城址があるんですよ。ここは低山だけれど花の山でね・・・

変な名前 中宇利丸山? 初め字も解らなくて 口の中でぶつぶつつぶやいていた。ん? どこかで聞いたことがあるな。 やがて三河遠州の超低山ハイキングの中に出ていた山だと気づいた。と同時に 字も浮かんできた。

良し 今週はそこか 中津川の笠置山にしよう。

朝おきたら体が重い。 このところ 寝付かれなくて 寝不足? そのせいか ぐるぐるして気持ち悪いし 少し横になってから 考えよう・・・と思って再びめが冷めたのは9時

これでは中津川までは行けない。

豊橋まで大渋滞の中のんびりのんびり 走った。私としては珍しい事である。 1号線 5号線 31号線・・・と乗り継ぎついたところが中宇利 左に中宇利城址とある看板を見て とても興味そそられたけれど 反対側に曲がって 田んぼの中をうろうろ。 水を張った田んぼは美しく ようちえんの子ども達のお散歩に出くわす。 脅かさないようにゆっくり進む。

Nakauridenen 車やっと通れるような狭い道 遠慮しながら比丘尼城址の登山口へ。 これがびっくりするような急坂。

え~~っ? 行って良いのぉ? そんな感じ

この山は全山蛇紋岩で出来ているんだって。 蛇紋岩って何? 蛇って名前がついているだけでもいやなのに 蛇模様だったりして・・・いやだ~

比丘尼城址までの全山が 桜の野外(当たり前か)展示場みたいになっている。世界の桜が集められていて 地元の人が桜や この山に育つ山野草や動物をとても大事にしていることが解る。 看板にも工夫があって ちょっとした勉強をしながら登っていける。

世界の桜 日本の桜120種 8850本 植えた人2000人って凄くないですか? みんなの祈りのような気持ちが伝わってきます。 それでも心ない人が後を断たないのでしょうか? 戒めの看板はこれでもかっって あちこちに掲げられていました。

花はシライトソウが盛りです。 始めてみましたが 直ぐにシライトソウって解りました。 ぶるっ ぶると来ます。 初めての対面。 清楚で すっくと立って この花全山満開で 登山道の両側に 涼しげな色を添えてくれる。 でもあまり書かない方が良いのかしら? 絶滅危惧種だとか聞いたこともある。ユリ科の花っていうのはぴんと来ないけれど 笹ユリが咲く前に ここではいっぱい咲いている。 

Siraitosou

シライトソウの他には この時期は目立った花は無いけれど それでも野の花は元気。

終わりかけの山躑躅に変わって と言うわけでは無いでしょうが 足もとを豊かにしてくれる。

Noazami Tatunamisou

Siran Yamatutuji_1

桜の木には それぞれの名前がついて 和歌や エピソードが載せられている。

暫く行くと 中宇利の田園風景が見晴らせるようになる。 水を張った田は キラキラして綺麗。 豊かな日本の自然を感じる。

Nakauridenen2 Nakauridenen3

左側に 立派な東屋が建っている。 ここでおにぎりでも・・・と思ったけれど 出だしが遅くて心配だったので先を急ぐ。 道は総てオススメコースとして矢印があったりするので 踏み後はいっぱいあるけれど 心配は無い。 

頂上まで登る途中に三人組に出会った。 降りるところらしい。 どこからいらしたのだろう? 駐車場に一台先行者の車があったから あの人達のだね?

直ぐに頂上に着いた。 少し広くなった所に比丘尼城址の碑があるだけ。 比丘尼と言うのだからこの城は女城主だったのだと思う。 前にこの辺の歴史を見ていたときに そんな話を聞いたと思って調べてみたけれど 今のところ誰の城だったのか解らない。うーん 気になる。

Bikunijyousi 展望はまったく開けないけれど 昔は良かったのだろうか? あまり城の造りに詳しくは無いけれど 見晴らしが悪いのは 城作りには致命傷ではないの? それとも 人目を避けていたのかしら?

どっちにしろ 世界の桜 と言う展示は勿論無かったので 今とはだいぶん違う様子をしていたのでしょうね?

さて どうしよう? このままさっきの人達の後を追って帰ろうか? 小さな山とはいえ 誰もいなくなった山を 鉄塔の方へ回って 丸山まで行くつもりだった。 山野草と言っても 草が元気に育っている山は 私の大嫌いな蛇君がいるではないの。

道は50センチほどの広さしか無くなってきた。 こ 怖い どうしよう? 鉄塔を越えて 蛇紋岩地帯に出たら 見晴らし良くなって 足もともよく見えきっと 大丈夫。 鉄塔は直ぐそばに見えるじゃないの? 自分をふるいたたせて進む。

カサコソ カサコソ いや~~ん 見ないでおこう。 足もとにさえいなきゃ良い。 時々トカゲが草むらに入っていくのを見たけれど きっと蛇君も・・・

走るように駆け下り 時々木々に目をやり・・・変な山歩き

Sakuranboあ! サクランボ

本当のサクランボの木では無いので 小さいけれど 赤い実はおいしそう。 でもつまんで食べなかったよ。本当だって!

左の方に大きな山が見えてきた。頭の上を鉄塔が・・・

直ぐそばにもう一つ鉄塔があり そこに丸山の説明があるらしかったけれど 敗目の鉄塔をくぐり右の方に進路を取る。

Tettou_2 Siroyama

鉄塔まで来ると 先ほどまでいた 比丘尼城址がある山が見える。 木々の間から東屋も見える。

もうこんなに来たんだ。

Maruyamatozandou まだまだ狭い道が続くよ。でももう少し・・・のはず

頑張れ!

おっ! 笹ユリ

ここは笹ユリの群生地 まだ咲いていないけれど 明らかにその準備をしているのが解った。 後二週間もしたら 登山道にはシライトソウに変わって 笹ユリの花が見られるんだ。

桜も見たいけれど 笹ユリの群生もみたい。

Sasayuri

やがて景色が変わってきた。 蛇紋岩地帯に出る。

里の景色が見えるのが不思議な位 辺りの景色はアルプスなどで見られる様な開放感いっぱいの景色だった。

木々は山桃と 赤松らしいが 山桃はよく分からない。

赤松は背も低いのでハイマツの様にさえ見える。

Jyamontitai

Jyamontitai2

花は背の低い躑躅と 白い?

クサイチゴだと思ったんだけれど 葉っぱが少し違うみたい。 何だろな?

Maruyamahanaこのまま里へ 滑り台が出来そうな斜面だったけれど やがてもう一度木陰に入る。

Maruyamakudari 

暫く雨が降っていなかったので 良かったけれど この坂道は 苔むしていて 滑りそう。

雨上がりには かなり神経を使いそう。 でもそう長くは無く 木々の間に田の水が光って見えるようになると 無事下山。 田んぼの傍らの花を眺めながら駐車場に戻る。

今回の収穫は 初めて見るシライトソウ。 そして小さな里山を 大事に大事に守っている地元の人々の努力。

桜の咲く頃にまた来たいな!

コメント (6)
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