太郎坊って何?
神社の本当の名前は阿賀神社 太郎坊さんは この岩山(赤神山)で修行をしながら ご祭神を守ってきた天狗さんの名前なんだって。 太郎でなくて太郎坊っていうのが なんだかユーモラスで可愛い。勝運授福の御利益戴くために先を進む。
後から思えば男坂から登って女坂を下りてきても ひどいロスがあるわけでは無かったのに 同じ道を戻る選択をしたことが少し悔やまれる。太郎坊宮の全景図を見てとても広いと勘違いしてしまった。階段を上って左へ行くと本殿 ここは巨石の隙間があって 夫婦の間で嘘をついたり 悪いことをしているとはさまれて出られなくなると言われている。
私は自慢じゃないけれど 嘘もつくし 悪いこともするし 通れないはず。 それに閉所恐怖症だから と少し心配だったけれど 大丈夫。楽々通れたよ。
さて行きに通り過ぎた源義経の腰掛け岩を見て(どれがそうだか解らない。 本当に鞍馬からここまで修行にやってきた?信じられん) 霊水が出ている龍神舎まで戻ってから 13仏までの縦走を開始する。
山に入っていこうとすると「とめやま」の案内を貼り付けた タフロープが張ってある。高いところに張ってあって 何が何でも阻んでやろうと言う感じが無い。
後はずっと山の斜面に入らないようにローピングしてあるので 言い訳できるなと勝手に理屈を付けて歩く。 キノコには疎いので 触る気さえ無いけれど 少し罪の意識でどきどき。「何かあっても助けてもらえんよ。 だからはいるなって言ってるのにっておこられるぐらいのことだものね。」
山に入る人が少ないからか蜘蛛の巣いっぱい。 ピーちゃんが蜘蛛の巣払い隊となってくれて進む。 足もとのにょろにょろさんも心配。 そんな奴は山へ入るな!って言われそう。
太郎坊山 本当の名前は赤神山 あの巨石が見えるところは御神体なので登れない。
頂上へいきたい人は北の方への巻き道から登ってくださいと案内がある。
はーい 解りましたぁ 360度の展望が約束された場所だね ご飯 ご飯
瓦屋寺への参道だそうで 気持ちよい道を歩いていると 「結構歩いたね 分岐を見落としたかしら?」と思った頃 左へ登る道があり 少し岩の混じる急な道を上ると頂上。
「おっ 凄いね 気持ちいいよぉ」
さほど広くない頂上だけれど 岩ごつごつの頂上からは 鈴鹿 伊吹 比叡 比良そして琵琶湖が見える。 湖東は 箕作山に遮られて見えなかったけれど
アゲハチョウが この世のパラダイスのように舞い狂っている。 どうしたんだろう? 花の蜜もありそうに無いのに。最近あまり見かけない キアゲハがいっぱいだった。
「まだ あまり重いの持てないし 荷物なるべく持たないで行こうね」って言っていたのだけれど 私は カレーうどんを持って行っただけなのに ピーちゃん 漬物 ご飯などを持ってきてくれて 思わぬ豪華なお昼になった。おなかいっぱいです。 これで残りの山歩けるかな?
行きに大丈夫だった岩混じりの急坂を(たいしたことは無いんだよ 私にとって急坂)慎重に降りて分岐へ戻る。
道を教えてくださった方が 時間があれば是非とおっしゃったけれど 少し迷って これは止め。根拠は無い。
ここから箕作山 小脇山 岩戸山と 尾根を歩きながら蒲生野方面へ歩くことにする。
蒲生野 歴史の香りがするわくわくするような名前の土地だ。