今年の春 茶臼山の高原道路は 道路使用料が 無料になった。 だからというわけではないが 行きやすい山になったことは確か。
山と言っても 周遊1時間強の 優しいハイキングコース。この春ピーちゃんと来てから 夏には亭主と 今回は 波ちゃんを誘ってのハイキングになった。
季節を通してこの山の変化を見に来たことになる。
稲武から名倉までの道はほとんど紅葉見られず やっぱり早いのかなぁ?と思いきや 天狗棚辺りに来たら おお~~っ! まるで錦絵のような美しい山が広がっている。
萩太郎山へ行くリフトをくぐり 駐車場に車を入れる。 ここから茶臼山に挑戦。 挑戦って大げさだけれど 実は波ちゃん今回山デビューだった。
彼女は若いけれど どのくらい山を歩けるかわからないので とりあえず観光気分で行ける山にした。 山嫌いになっちゃうといけないからね。
「草餅のにおいがする・・・」と波ちゃん。 草餅? そう言えば蓬があった。それが匂うのだろうか?私にもなんだかよもぎ餅のにおいがしてきた。
秋は花が少ないからね
菊の仲間は年中花が咲いているように見えるけれど 区別がつかないので仕方ない。
草原を少し登るだけで展望が良くなってくる。 新城の山並みも見えてくる。 南アルプスも・・・・少々かすんでいたけれど
パレットに絵の具をいっぱいだして 思案するかのようにたくさんの色があふれている。綺麗だね。バンガローの赤い屋根がおとぎの国のように見えるよ
自由の丘を越えると樹林帯に入っていく。
「あ 青い匂い」笹のようだった。
春に見た花々の痕跡を探すのだけれど 刈られてしまったのか 痕跡は見えない。 ばっただか イナゴだかがぴょんぴょん跳んで草むらが揺れるのでそのたびに会いたくないにょろの事を思ってどきどきする。
この赤が 山肌にアクセントを付けている。
こんな景色の中にいつまでも溶け込んでいたい。山の中にいることを忘れてしまいそう。
さ 頑張って登ろう
雷岩の方からの道を合わせて きつい階段を上って行く。
空が近くなってくる。 ちょっと汗がにじんでくる。
「休んで良い?」と波ちゃん。
元気いっぱいの波ちゃんも 初めての経験に 調節が難しいらしい。
最後の登りが近いことが分かったので 「もう一がんばりだよ」と声をかける。
分岐の標識を見て彼女も嬉しかったらしい。
稜線に出てからすぐ右に行けば 程なく三角点。
しかし反対側に登って 開けたところで休んでみる。この場所は私も来たことが無かった。
萩太郎山の芝桜の丘も見える。
「これやってみたかったんだ~~」
第一展望台から見える景色も良いけれど 私は第二展望台からの景色がお気に入り。 丸くて高い展望台は少し壊れていて 登らないように三角コーンがあるけれど 登るに支障は無いので 言うもこちらに登ってゆっくりした時間を過ごす。
春なんぞは 寝っ転がって岩盤浴ならぬ鉄板浴したものだった。
ここからは南アルプス 南部の景色が見える。 今日ははっきりしないながらも富士山も見えた。 目をしたに落とすと 紅葉の絨毯が広がっている。 雲の影を映して そのコントラストに「あ 私の絨毯にシミが・・・・」と波ちゃん。 あはは シミはすぐに取れるよ。
展望台を独り占めにして 山本屋の味噌煮込みを作る。 今日のランチは味噌煮込みと いなぶドングリで買った古代米のおこわ 稲武のチョリソー
あまりの気持ちよさにゆっくりくつろいでしまったよ。
やがて風も強くなってきて少々寒くなってきたので退散。先ほどの草原に戻って優雅なティータイムを楽しんでみる。
ままごとのような時間に波ちゃんとても喜んでくれて 良かったぁ
今度は何処へ行こうかねぇ すこしづつ難易度を増していかないとね
と言うわけですっかり私の定点観測山となった茶臼山に別れを告げてきたのです。今度は雪遊びだなっ!