Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

江ゆかりの地  知多大野を歩く

2012-02-18 22:54:05 | 旅行記

御在所から戻ってまだ時間がありそう。 二人っきりの生活は晩ご飯の支度の心配もいりません。

「セントレアまで行って晩ご飯食べよ」と言われて乗り気ではなかったけれど ま 行ってみるか・・・と名古屋から電車を乗り換える。

途中で ふっと気が変わって 「ねぇ 大野駅で降りてみよう」

わざわざ行くことは無いかもしれないけれど ちょっと気になる 知多大野

去年の大河ドラマゆかりの地なので 少し脚光を浴びたみたい。 ここは江が初めて嫁いできた場所だった。 とは言え11才の時 あのドラマでのやりとりは何か違和感を感じる。

駅前には江ゆかりの散策路と書かれた道が提案されていて 一周1時間半ぐらいとか。 4時近くなっていたので 急げば回れそう。

Map
佐治氏をよく知りませんでした。 だからもし秀吉が江を邪魔と思ったとしても(私だけの考えです)いかにも釣り合いが取れない・・・・と思っていたのです。

佐治氏の跡取り佐治一成は江とは従姉妹だったのですね?

信長の妹 つまりお市の方の姉弟を佐治家に嫁がせていたのでした。

このあたりの海を治めていた水軍としての力を評価しての事だったそうですが

大野町には世界最古の海水浴場があるのだそうです。 どのくらい古いのか分かりませんが 知多の小さな海沿いの街にそんな歴史がある事は面白い。 しかし何を持って世界最古って言うんだろうね?

まず斎年寺に向います。 狭い町並みを縫うようにして歩きます。 雰囲気ありますよ。 昔はこのあたりとても栄えていたのだそうです。

Matinami

Sainenji萬松山齋年寺

佐治家の菩提寺です。

はじめは大野城の敷地内にあったのですが大野城落城とともに家臣によってここに移されたとのこと。

Sainenji2
豪華さはありませんが

街にひっそりと溶け込んでいます。

時間が遅いので通り過ぎるだけです。 

Matinami2
うう~~ん 昭和の匂いがする。

小学校を巻いて更に行くと 小高い丘にお城が見えます。 正確に言うと落城したのだから いまは後かららしく作った展望台です。

ここで江は何を見ていたのでしょう? 早速行ってみます。

駅からの歩きですので 北口から登ります。 これが結構きつかった。 南口からだと住宅地がすぐそこまで来ていて 近いらしいのだけれど 標高が変わるわけで無し

Kaidan階段が整備されていますが・・・・

Hiroba_3
多目的広場

もう少し登ると遊具広場 昔の郭の跡だと分かります。

Monいくつかの階段をはぁはぁ良いながら登って行ったところに門が

おなり~ぃ

Tenbousyo_2
展望所は 天守を模してある。 4時までと書いてあったけれど開いていたので入って見る。

いや~ 何これ?

360度の展望

Tenbou1伊勢湾

関係ないけれど まん丸いデザイナーズハウス見たいのが建っている。南側はすぐそこまで住宅地が迫ってきている。

Tenbou2_2
ん? あれは 養老山脈?

Tenbou3
海に突き出しているのはセントレア いまは飛行機の離発着が無いけれど・・・

これ 江が見たらひっくり返るだろうな

Tenbou5北側は中京地区工業地帯とでも言うのだろうか?

工場の煙突が立ち並び ガスタンクなども並んでいる。

タイムスリップした戦国時代から現代を見ている。

佐治氏というのはもともと平氏の流れを汲む氏族で甲賀が出身らしい。 先にここで一色氏が城を築いていたらしいのですが 足利氏から要職を解かれてから 衰退の一途を辿りその後に力を見せたのが佐治氏と言うことらしい。

江が嫁いだ頃はまだ 力があったんだね。 

佐治氏が城から出て行ったのは 織田信雄の起こした小牧長久手の戦いで 敵方の家康に味方したことで秀吉を怒らせたことにあります。 3年ほどの短い結婚生活(ままごと)を無理矢理終わらされ その後取りつぶしです。

後に織田信長の弟織田長益が入るけれど 水利の悪さを嫌って下の方の大草に城を建てたと言うことで この城は用無しになってしまいました。

こうして歴史から消えていったのです。

Sajijinjya
天守の南側に空堀があったらしいのですが確認できませんでした。 代わりにと言ってはなんですが 佐治神社

ここで無念じゃ・・・って言っているのでしょうか?

Youhaisyo
桃山御陵遙拝所です。

明治天皇陵にお参りに行けない人のための遙拝所がここにありました。

もちろん割合最近のものですが こんな風に見えないものに祈ることが出来る日本人 不思議です。

かくいう私も時々そうしています。

森の中を下って行きます。 今度は田園風景を進みながら お寺を回って駅に戻ります。

Enkei
見上げて見るとさほど高くないのにねぇ

とにかくきつかった。

Sankouin三光院

Matuyaここはマツヤ足袋という会社がお客様をもてなすために作った別館だそうで レトロな匂いが一杯の建物でした。

時間が遅くて中には入れませんでしたが 食事も出来るようです。

Itimidou市見堂

11面観世音菩薩が安置されている。

何とも鄙びたお寺と思ったら この前で昔は市をやっていたのだそうです。

市を見守る観音様だったようで。

幕末から明治にかけてこのお堂を拠点に俳句活動が行われていたそうです。

運河のような川を越したらすぐに駅です。

今日は時間も無いので 1時間半の超特急散策でした。 まだ半分ほどしか見ていない気がしています。 また来ましょう

セントレアでの食事はやめにして りんくうのマルハで美味しい海の幸をいただいて帰りました。 なかなか充実した一日でしたよ。

今年も良い一年になりますように

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今年の樹氷は? 青空こそ似合うのに・・・

2012-02-18 12:20:03 | 旅行記

2月11日 私の誕生日である。

いまでは終わりに向ってカウントダウンの真っ最中ではあるけれど まだまだ気分良く生きていたい。 誕生日だからと言って何も望まないけれど この何年か亭主のおごりで湯の山温泉で食事をして 御在所まで行くと言う過ごし方をしている。

何年か前 家族揃って行ったお正月の御在所が楽しくて仕方なくて その時のことを思い出すと言うのもある。 あのときの樹氷は 宝石のように美しかった。

このところ三重や奈良へ行く機会が多くて 朝は白く輝いている山も 夕方には黒くなっているのを見て「あんまり樹氷ついていないんじゃ無いの?」と思っていた。

当日 朝から良い天気~~ やったね

ところがである。 あろう事か三重県に入ると なんだか御在所あたりだけ黒い雲が・・・・そんなアホな

ロープウェーで進むと 決定的

Ropewayあらら 真っ白です。

さっきまで下を覗いてはカモシカが寝っ転がってる 人が歩いている・・・・とテンション高く叫んでいた同乗の子供たちもだまり

やがてロープウェーの中の人以外は何も見えなくなってしまった。

停まるなよ

それでも 無事ついて 山上駅を出ようとしたら 気温何とマイナス7.9度

ひえ~  最近科学館でマイナス30度の世界を体験した時よりもはるかに厳しい寒さ。 風のせいだろうか? うひょ~ リフトで移動したら寒かろうね?

と言うわけで時間が許す限り歩くことにする。

Jyuhyou1_3
小さな雪粒が一杯ついている。

胡麻みたい

Kouyoudai
偽の山頂・・・と言うわけではないが ここに標高を書いた標識がたっているので

本当の山頂はもっと歩いたところにある。

ここから琵琶湖が 伊吹山が 四日市が・・・・・見えるよ と書かれていても 今日は真っ白で何も見えない

それどころか時々吹雪いてくる

Jyuhyou2
おお~ 見事な樹氷や

これで青空があったら 樹氷はダイヤモンドに変わるのにねぇ

Jyuhyou3
樹氷のトンネル

右の方から ひょこっと登山者が顔を出す。 中道からのようだ。

Jyuhyou4
ここは風の通り道なんだろうか?

歯ブラシのように長い 結晶がついている。 エビのしっぽって言うよりやっぱ歯ブラシだ

触ってみると 硬い

Jyuhyou5
青空よ 戻ってこーい

Kanaami金網にまでびっしりついている

足下雪がそれなりに深かったので 思ったより歩きやすかった。 ところが亭主雪のないところばかりを選んで歩こうとしてすってん

雪は踏まれると滑るんですよぉ

あんまり何度も転ぶので(一度は2メートルほど滑っていきましたよ)ホテルに戻ることにした。

今年の御在所は 雪たっぷりで樹氷も文句なしのできだったけれど やっぱり青空と一緒でないと その美しさが生きない

今年の誕生日はグリーンホテルで思いっきり雪見露天風呂を楽しんで よしとしました。

コメント (6)
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