Fuu

ある日には山 ある日には畑 自然体で気分良く暮らしています。

仏様の流れ着いた場所  長谷寺

2015-10-21 21:30:50 | 旅行記
駅に戻る途中 長谷寺に寄ることにします。
案外離れていたことにちょっと驚きましたが 鎌倉大仏は高徳院 長谷寺とは別物だと分って納得。

長谷寺って言うと 奈良の桜井のお寺を思い浮かべます。


海光山 慈照院 
面白いエピソードがあります。
ここのご本尊は11面観音様  この観音様は私の知っている奈良の長谷寺と同じ木から作られたのだそうです。
大和の長谷寺の開祖 徳道さんは二体の11面観音を彫り 一体は大和の長谷寺に安置します。
もう一体は祈祷をした上 海に流したら 13年後に三浦半島に流れ着いたので ここに持ってきて長谷寺を作った・・・と。
なんだか 御利益のありそうな素敵な言い伝えです。
大和の長谷寺 何度も行った割には 11面観音様の記憶がありません。
もったいないことです。

境内は 地蔵堂 弁天堂などの有る下境内と 本堂や 展望地のある上境内に分かれています。

コンパクトにまとめられた美しい池には 鯉が泳いでいます。


彼岸花や ハギの咲きこぼれる道に誘われて 登っていきます。



このお寺は 荘厳と言うよりは とても優しい空気に守られている気がします。
最近では 恋愛成就の人気スポットになっているとか・・・・


地蔵堂に沢山の人が集まっています。
信者の方達の願いで作られたそうです。
子孫・繁栄の御利益があるそうですが 寄ってきませんでした。
子孫・繁栄が望めないですか?  大丈夫 大丈夫



階段を上り詰めると立派な本堂がありますが 私達はまず展望地へ向います。
この日の暑さは半端ではなく まずチビを黙らせないと・・・・

びっくりするような眺望が広がっていま
山の中に入った印象でしたが やはり海辺のお寺でした。
由比ヶ浜や 葉山の海が広がっています。
青い海には ヨットが白い帆を張って点在しています。
経蔵の奥にはこの眺望をもっと楽しめる散策路が作られていました。 
あじさいの頃は 綺麗でしょうね


とても美しい建物だと思いました。
これが ご本尊の安置されている本堂というか 観音堂です。
創建が736年だそうですから 1300年弱の歴史をここで見ていた事になりますが 長い歴史の中ではいろんな苦難があったわけで 何度か再建されたことは仕方ない。 特に関東大震災の時の被災はひどかったらしく その時に完全に立て替えを余儀なくされた。
つまり この美しい堂宇は昭和61年に出来た物。 震災から60年も経って完成だって

11面観音様は十種勝利(現世利益)と四種果報(死後成仏)と言う御利益があるそうですが 難しくて何度読んでも理解できません。
ウィキ先生によると

十種勝利
離諸疾病(病気にかからない)
一切如來攝受(一切の如来に受け入れられる)
任運獲得金銀財寶諸穀麥等(金銀財宝や食物などに不自由しない)
一切怨敵不能沮壞(一切の怨敵から害を受けない)
國王王子在於王宮先言慰問(国王や王子が王宮で慰労してくれる)
不被毒藥蠱毒。寒熱等病皆不著身(毒薬や虫の毒に当たらず、悪寒や発熱等の病状がひどく出ない。)
一切刀杖所不能害(一切の凶器によって害を受けない)
水不能溺(溺死しない)
火不能燒(焼死しない)
不非命中夭(不慮の事故で死なない)

四種功
臨命終時得見如來(臨終の際に如来とまみえる)
不生於惡趣(悪趣、すなわち地獄・餓鬼・畜生に生まれ変わらない)
不非命終(早死にしない)
從此世界得生極樂國土(今生のあとに極楽浄土に生まれ変わる)

だそうです。
簡単に言ってしまえば 生きている間に遭遇する 沢山の出来事から守ってくれるよ・・・と言うことでしょうか?

そして 観音様の頭部についている怒ったお顔や笑ったお顔 優しいお顔は 人間の持っているいろんな感情のように思えます。
いずれにしても 優しいお顔に 心癒やされます。
11面観音は高月の渡岸寺の仏様を見て以来大好きな仏様に成りました。
ここの仏様は 渡岸寺や奈良の聖林寺と比べると ふっくらしていらっしゃるので 優しさ倍増するかもしれません。

本当は 鎌倉から北鎌倉に向けていくつかのお寺を廻るつもりでしたが あまりの混雑に宿に向うことにしました。
本日の宿は伊東です。
まだまだかかります。
コメント (6)
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