世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

海外進出への想い

2014年10月26日 | 国際
        娼婦(?)の館 (ハノイ)


海外に行きたいという強い願望がほとばしり始めたのは

高校になってからだった。


最初のころは、知らない土地へ行く好奇心が先行した。

未知との遭遇ががボクの精神を高揚させた。


単なる物見雄山から、雑貨の仕入れ、そして人との触れ合いと旅の形は徐々に変化を見せ始めていく。

現地の人との係わりは、次第に生活の香りを漂わせだす。


生きるということを再認識したときに、

ビジネスという形が見えてきた。


ビジネスを構築するとは、その土地に根付くことを意味する。

中途半端な及び腰では根を張ることは到底できない。

しっかりと大地に根を張って初めて花も咲き実も付く。


ボクのベトナムへの進出はJICAのミッションから始まった。

ミッションを背負っての渡航は総合商社時代以来のことだった。

それがトリガーとなってのめり込んでいく。


そして、苦節5年で小さなカフェを開いた。

だが一年でクローズ。


野望は形を変えて大きく膨らみ始めた。

納豆レストラン、日本語フリートークとより具体性を見せた。


夢は具体性を持って収斂し始めたとき、思わぬ方向へと舵を切ることがある。

日本語学校の開設となって姿を見せ始めたのだ。



だが、すべての野望は自分のためというより相手のためという意味合いを濃くしていく。

旅は自分本位で許されても、

ビジネスに変化する時それはもう自分の手を離れる。


人あってのビジネス。

人間関係が大きく左右することは言うまでもない。


人のためを思えばこそビジネスは成功し発展する。

そんな単純なことがなかなかできないもどかしさが自分を苦しめる。



はっきり言ってまだまだ途上国は物欲の世界だ。

拝金主義がまかり通る。


衣食足りて礼節を知る( the poor can't afford manners)の例えだ。


精神の時代といわれる成熟社会も又その移行に苦しんでいる。

そこにこれからのビジネスの齟齬を感じる。

と同時に、日本では喪失したビジネスチャンスが潜んでいる。


果たして自分にはその資質はあるのか。

Do I deserve it?

自問自答(to answer my own question)が続く。



道のりは長い。

まだ始まったばかりだ。