世界を歩くと
当然のことながら
世界の料理を食することになる。
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(テラスでコーヒーをすすりながら君を思う)
必然的に舌が肥え食通になる。
2年ほど前、
一口食べた料理にボクは唸った。
それからその味が忘れられなくなった。
そのシェフの料理に惚れこんでしまったのだ。
恐らく日本トップの腕前だ。
何といっても
国賓専用のお抱えシェフだったのだから。
一年間通い詰めた。
何人もの人を連れて行った。
ボクは当初からボクの店に来るようにそのシェフを口説いていた。
行くたびに口説き続けた。
ところが、
ある時店を閉め、
忽然と姿を消してしまった。
探し続けた。
そして数日前やっと連絡が取れ、
昨日、ボクの店に来てくれた。
聞けば、いろいろ複雑な事情があるようだ。
みんなそれぞれの悩みや問題を抱えている。
ボクは誰に対しても
できる限りのことをするよう心がけている。
時にはその重圧に押しつぶされそうになることもあるが。
それはあまりに根深く深刻である。
歓びや幸せの形はどれも似たようなものだが、
抱える悩みや問題は人それぞれ違う。
「うちでなくても
どこかで店を開いた時には
必ず連絡くださいね。
食べに行きますから」
そう言って彼を見送った。
当然のことながら
世界の料理を食することになる。
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(テラスでコーヒーをすすりながら君を思う)
必然的に舌が肥え食通になる。
2年ほど前、
一口食べた料理にボクは唸った。
それからその味が忘れられなくなった。
そのシェフの料理に惚れこんでしまったのだ。
恐らく日本トップの腕前だ。
何といっても
国賓専用のお抱えシェフだったのだから。
一年間通い詰めた。
何人もの人を連れて行った。
ボクは当初からボクの店に来るようにそのシェフを口説いていた。
行くたびに口説き続けた。
ところが、
ある時店を閉め、
忽然と姿を消してしまった。
探し続けた。
そして数日前やっと連絡が取れ、
昨日、ボクの店に来てくれた。
聞けば、いろいろ複雑な事情があるようだ。
みんなそれぞれの悩みや問題を抱えている。
ボクは誰に対しても
できる限りのことをするよう心がけている。
時にはその重圧に押しつぶされそうになることもあるが。
それはあまりに根深く深刻である。
歓びや幸せの形はどれも似たようなものだが、
抱える悩みや問題は人それぞれ違う。
「うちでなくても
どこかで店を開いた時には
必ず連絡くださいね。
食べに行きますから」
そう言って彼を見送った。