【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

朝日報道「”米艦で邦人救出”米拒む。」、安倍首相の米艦で邦人救出の説明は嘘。嘘に踊る国民

2014-06-16 13:49:26 | 社会・政治思想・歴史

朝日報道「”米艦で邦人救出”米拒む。」、安倍首相の米艦で邦人救出の説明は嘘。嘘に踊る国民
2014-06-16 06:4921  孫崎享のつぶやき




 すでにこのブログで、米国国務省領事部米国パスポート及び外国旅行(US passports and international travel)のブログでhttp://travel.state.gov/content/passport...gencies/crisis-support.htm
「米国国務省が出来ることと出来ないこと(What the Department of State Can and Can't Do in a Crisis)」・ 米国市民でない私の家族や友人はどうなるのか。貴方方は脱出を助けるのか(What about my family and friends who are not U.S. citizens? Will you help them depart the country?)

 危機に於いて我々の優先は米国市民を助けることである。貴方方は米国政府が雇いあげたり非商業輸送手段に、米国市民でない友人や家族を連れ込むことを期待すべきではない。とあることを紹介してきた。

これに関連する16日朝日新聞報道
*******************************
「近隣諸国で紛争が起こって、逃れようとする邦人を輸送する米艦が襲われた時、その船を守れなくていいのか」

 11日の党首討論、安倍首相は朝鮮半島の有事を念頭に訴えた。公明党も「この例に絞るなら集団的自衛権を認められる」として「限定容認」する方向で調整に入った。実際には、朝鮮半島の有事で現地から日本の民間人らを米軍が避難させる計画は日米で一度議論されたものの、最終的に米側に断られた経緯がある。両国は1997年「日米防衛協力のための指針」(ガイドライン)を改定する際、朝鮮有事で日本が米軍を支援する見返りとして、避難する日本人を米軍が運ぶ「非戦闘員救出作戦」(NEO)を協力分野に加えることで合意。対日協力の目玉になるはずだった。しかし98年にガイドラインに基づく協力を定める周辺事態法をつくる際、米側の強い意向でNEOはメニューから外された。
 97年―98年の交渉や法案つくりに関わった当時の政府関係者によると、米軍が海外の自国民らを救出保護する作戦では国籍による4段階の優先順位があるという。「米国籍、米国の永住許可証の所有者、英国民らが優先で日本人は最後の『その他』に一づけられていると説明された。
 朝鮮半島からの日本人救出をめぐる日米協議はその後も進展していない。しかし政府関係者は「米国とのガイドライン再改定交渉の主要なテーマに入っていない」と語る。
(2面)
 「邦人救出躁的に穴。「自国の責任が原則」米軍は頼れず」 元自衛隊幹部は指摘する。
「自国民の避難は自国民の責任でするのが大原則。日本人を載せた米艦を守るとの想定に説得力はない」

==================================
★私見★
一国の総理が説明に虚偽をはさみこみ、その嘘に日本国民が踊らされている・・・このような進行下の政治は、まともなゴールには決して到達しないだろう。

「孫崎享のつぶやき」から2014/06/16

2014-06-16 13:25:42 | 社会・政治思想・歴史
沖縄選出参議院議員の糸数慶子氏講演を脅す人々ー日本はこういう国になっていることを理解すべき
孫崎享のつぶやき







 糸数 慶子は沖縄選出の参議院議員で前回の参議院で自民党の地方区選出を破った数少ない議員である。少なくとも沖縄の大多数の人々の声を代表する議員である。私は15日、三重県四日市で講演を行った。その時、「先般、三重で糸数慶子氏の講演があった時、糸数氏の身辺が危険だと警察の警護がついたと聞くが」と聞いたら、「そうなんです」との答えがきた。次のように答えがあった。


********************************
「ヘイトスピーチ」をする団体がどこからともなく大挙集結した。警察は糸数氏の個人を数人の警備で守る体制を取った。
糸数氏は講演の後、市民団体とともにデモをする予定だったが、危険な状況だったので主催者が糸数氏のデモ参加を止めて帰っていただいた。
このグループはハンドマイクを使いながら。デモをする人々に好き放題の悪態をついていた。「年寄は早く死ね」等、警察はデモの後方からずっとデモ終了まで事件が起こらないよう監視を続けた。
******************************


 日本は本当に狂い始めている。
 危険なことは、国会議員が演説を行い、デモに参加することすら危険とみなされる時代に入っている。そしてこの人々は自分達を安倍首相が応援していると思っている。

 糸数氏の四日市講演関連情報次のとおり(IWJより引用)。
2014/05/10 【三重】「なぜ、憲法改正? 平和憲法は何のため?」 ~糸数慶子議員、沖縄の歴史と現状から憲法問題に切り込む
 「沖縄県民が望んだのは、米軍基地がなくなって、本土と同じ人権が約束されて、憲法9条のもとに帰ることだった。しかし、復帰しても変わらない。まだまだ沖縄が犠牲になろうとしている。沖縄の人々の人権が憲法で守られていないということだ」──。

 2014年5月10日、三重県の四日市市総合会館にて「沖縄の風よ薫れ」と題した講演会が開催され、「沖縄と憲法・国会」をテーマに、沖縄選出の参議院議員、糸数慶子氏が講演を行った。糸数氏は、太平洋戦争の沖縄戦で、本土決戦を遅らせるために、沖縄が日本から切り離された事実を述べ、「ここから差別が生まれ、今も続いている」と指摘した。

====================================
★ヘイトスピーチと自民党インターネットサポーターズ、ネット右翼とは同一ではない。しかし、三者には密接なかかわりがある。それらと関わりのある自民党政治家が、麻生太郎副総理、安倍晋三総裁である。自民党はすでに、ナチスとヒットラー親衛隊との関係のような親ファシズム団体を育成し活用している。このような土壌からは、浅沼社会党委員長が右翼少年山口乙矢に刺殺された事件とはきわめて近い距離にある。

飯島勲以下官邸に巣くう安倍官邸の極悪人たち

2014-06-16 12:59:17 | 社会・政治思想・歴史
飯島勲以下官邸に巣くう安倍官邸の極悪人たち
(さざ波通信 2014/6/12更新)

2014/6/12 櫻井智志

 佐々淳行を筆頭に首相官邸にはそうとうのてだれで老獪な悪い知恵者がいる。
そのひとりが飯島勲である。小泉純一郎総理の公設秘書として、マリオネット小泉を操る手立てで「小泉郵政改革」を実現した。
その飯島勲がつにいやらかした。

複数の新聞(東京新聞、毎日新聞)は以下のように伝えた。

==========================

 飯島勲内閣官房参与は十日、ワシントン市内で講演し、集団的自衛権の行使容認に慎重な公明党と支持母体の創価学会の関係をめぐり、これまで「政教分離原則」に反しないとしてきた政府の解釈について「もしも内閣法制局が答弁を一気に変え、政教一致ということが出てきてもおかしくない」と見直しの可能性に言及した。

 創価学会広報室は従来の集団的自衛権の憲法解釈を支持するコメントを五月に発表。飯島氏の発言はこれに歩調を合わせて解釈改憲に反対する公明党をけん制したものとみられる。飯島氏は「公明党あるいは創価学会の幹部の心理を推測すれば、そのこと(政教分離)を一番気にしているのではないか」とも述べた。

===========================
 短い記事だが、いままで公明党は創価学会を擁護するために、自民党と一体化してきた。実際の選挙では、公明党の支援がなかったら、落選した自民党議員はバタバタと首を並べて落選していっただろう。それだけに飯島勲の発言は、安倍政権も自民党幹部も言えば自公の「絆」を断ち切るような重要な恫喝である。

他の記事を読むし、効果覿面、公明党の足元がぐらつきだした。ニュースを見ていると、公明党がどう傾いていくかがよくわかる。

 それにしても、飯島勲のやっていることは首相官邸の役人のやることではない。まさに江戸時代のやくざ悪役、明治以降の侠客暴力団と同レベルだ。
これで飯島勲の正体がばれた。
次は佐々淳行。警察や検察、公安をどう動かしていくか。

 まさに首相官邸はマフィアに乗っ取られたマフィア官邸だ。みこしに乗せられたお坊ちゃまは、驚くほど幼稚な自己陶酔主義者。こんなことで、日本は国内の「貧」政、国外では危険視されている。こんなマフィア・ヒットラー政治をいつまで続けるつもりなのか。そんな心配をして、ストレスでイライラ。投票率が極端に低いのもわかるというものだ。プロ野球やワールドサッカーでわいわいしてるのにも、道理があるのかも知れない。私は女性短距離走の福島選手と「球聖」イチロー、『相棒』とTBSテレビ『報道特集』とが好きである。

 活字にならない、電波に乗らない水面下で、政治が恣意的一時的なその場しのぎの迷走を続けていると、安倍晋三の自己陶酔は満足できても、累積する政治の難題はどうしようもない迷路にはまり、まさに「日本国民沈没」の現実化が待っている。