「序文」 櫻井智志
TPPはアメリカではもうないと孫崎さんはおっしゃる。
従属政府日本は、どうするのか。
対米奴隷の安倍政権の選択肢は退陣しかないが、奴隷の忠実なる国民は奴隷以上に奴隷的である。
奴隷を脱するには、奴隷政権を打倒することによってしか達成できないと私は考えている。
「本論」
【孫崎享のつぶやき】
《TPP米国批准はもうない。大統領選挙で生活への怒り、それが自由貿易批判へ。トランプTPP反対。ヒラリーも民主党内強い反対で実施出来ない。米側報道で検証。》
2016-03-11 07:001
A:評価
・米国では多くの人々は経済的に苦境、
・その理由を自由貿易で職が奪われたと考えている。
・TPPはさらに職を奪うシステムと位置付けられている。
・大統領選中、TPPは批准できない
・さらにトランプはTPPに強く反対。彼は実施しない。
・ヒラリーはそもそもTPP推進者。これだけ民主党内で反対が強くなった状況で、TPPを押し通すのは極めて困難。
・TPPはほぼ死に体。
B事実関係
1:3月9日付CNN「トランプとサンダースが米国(民)の経済上怒りを如何に利用したか(How Trump and Sanders tapped America's economic rage)の主要点
・トランプとサンダースは政治の両極にあるが、経済的に剥奪されたとの気持ちを代弁している。
・両者はグローバリズムで脅かされ、自由貿易の利益に疑問を持ち、自分と縁のないエリートが彼らの生活と展望を害しつつ経済を支配していると信じている広大な米国の人々を代弁している。
・これらが両者をクリントンや既存勢力に対抗させるまでにしてきた政治的環境である。経済的不安こそ、両者の成功の背景にある。
・大不況から7年後の今、賃金は上昇せず、格下の就職しかできない。中産階級を引きずり下ろした構造的経済問題は化膿したままだ。
・大学費用は増大し、基本的生活水準はより費用がかさみ、いい仕事は以前よりも不安定だ。多くの者は経済の回復はいつ自分の所に来るのだと問う。
Felicia Wongは「我々は新しい時代にいる。人々は経済に不安を持ち、活動の場は公平な競争の場;ではなく、ルールを決めているのはエリートの利益だと感じている」と述べている。
・トランプとサンダースはここに向かって話している。
・トランプはワシントンとアウトサイダー(移民や仕事を奪う中国人、日本やベトナムで米国の官僚をちょろまかす者)を攻撃している。
・トランプは自分のホテル用に米国製TVを買えないという【韓国製】
・共和党のミシガン選の出口調査で、55%が貿易で米国の職が奪われたと述べた。ミシシピーでは58%が職が奪われたと言い、その54%がトランプに投票した。
・民主党のミシガン選で57%が貿易で米国の職が奪われたと述べた。
・北米自由貿易強敵、TPPがヒラリー攻撃の的である。
・今ヒラリーはTPP反対である。
2:ウオール・ストリート・ジャーナル紙「TPPに逆風、米国で政治的後押し失う」の主要論点(By BOB DAVIS 2016 年 3 月 10 日
・歴代の米共和・民主両党の大統領はこれまで何十年もの間、米国と世界の市場開放に努めてきた。
・しかし、今では両党ともに自由貿易への反感が勝り、環太平洋経済連携協定(TPP)の年内批准はままならぬ状況。
・多くの民主党員はこれまでの複数の自由貿易協定について、工業地帯の中西部を中心に多くの雇用を奪い、賃金を押し下げていると批判。中西部地域は日本やメキシコ、中国といった比較的低コストの製造拠点からの競争に長い間打ちのめされてきた。
・8日のミシガン州とミシシッピ州の予備選で大きな驚きの一つは、貿易をめぐる懸念が共和党有権者にどれほど大きく影響しているかということ。これは、貿易制限の緩和から恩恵を受けるのが誰かをめぐり、右派の心の奥で懐疑心が広がっていることを示す証拠。
・共和党の指名獲得に向け先頭を走るドナルド・トランプ氏は、TPPをはじめとする貿易協定に強烈な反対を表明。民主党指名を狙うバーニー・サンダース上院議員も同じだ。民主党指名争いで優勢のヒラリー・クリントン氏も現在、TPPに反対の意向を示している、
・ミシガン州とミシシッピ州の予備選ではトランプ氏が大勝したが、特に貿易について懐疑的な有権者の間では、他候補との得票差は全体の差を上回った。ミシガン州民主党予備選でも、貿易問題をめぐる苛立ちがサンダース氏に僅差での勝利をもたらした。
・ミシガン州予備選での出口調査によると、貿易協定によって国内の雇用が失われると考えている有権者からの得票率は56%対41%でサンダース氏がクリントン氏を上回った。
・民主党はTPPなどへの反対で主導権を握り、新興諸国での安い労働力によって生産された輸入品のため、米国では数百万の雇用が失われていると主張している。自由貿易に対する民主党内の支持は年を追うごとに低下している。下院では昨年、政府に貿易交渉権限を委ねる貿易促進権限(TPA、通称ファストトラック)をオバマ大統領に与える法案に賛成票を投じたのは、民主党議員では28人だけだった。NAFTAでは民主党議員の102人が賛成票を投じていた。
・それほど目立ってはいないが、共和党有権者の貿易に対する支持も低迷している。ファストトラック法案をめぐる採決直後の2015年6月にウォール・ストリート・ジャーナルとNBCニュースが共同で実施した世論調査では、自由貿易が米国にマイナスになるとの回答が全体では34%対29%の割合で上回った。しかし、共和党支持者ほうが民主党支持者よりもずっと否定的だった。共和党有権者では、自由貿易が米国にマイナスとの回答が38%対28%で上回った。一方、民主党有権者では、貿易が役に立つとの回答が35%対29%で上回った。
・トランプ氏は、メキシコや中国、日本との貿易交渉で米国が不利を被っていると繰り返し主張している。
・8日夜の予備選の結果では、現在の環境で共和党の議会指導者たちがTPPの年内の議会通過を求めることがいかに難しいかが浮き彫りになった。
・民主党が激しく反対するTPPは、共和党の支持のおかげで昨年、何とかもみ消されずに済んだ。しかし、共和党の支持はここ数カ月間で大幅に弱まっている。
TPPはアメリカではもうないと孫崎さんはおっしゃる。
従属政府日本は、どうするのか。
対米奴隷の安倍政権の選択肢は退陣しかないが、奴隷の忠実なる国民は奴隷以上に奴隷的である。
奴隷を脱するには、奴隷政権を打倒することによってしか達成できないと私は考えている。
「本論」
【孫崎享のつぶやき】
《TPP米国批准はもうない。大統領選挙で生活への怒り、それが自由貿易批判へ。トランプTPP反対。ヒラリーも民主党内強い反対で実施出来ない。米側報道で検証。》
2016-03-11 07:001
A:評価
・米国では多くの人々は経済的に苦境、
・その理由を自由貿易で職が奪われたと考えている。
・TPPはさらに職を奪うシステムと位置付けられている。
・大統領選中、TPPは批准できない
・さらにトランプはTPPに強く反対。彼は実施しない。
・ヒラリーはそもそもTPP推進者。これだけ民主党内で反対が強くなった状況で、TPPを押し通すのは極めて困難。
・TPPはほぼ死に体。
B事実関係
1:3月9日付CNN「トランプとサンダースが米国(民)の経済上怒りを如何に利用したか(How Trump and Sanders tapped America's economic rage)の主要点
・トランプとサンダースは政治の両極にあるが、経済的に剥奪されたとの気持ちを代弁している。
・両者はグローバリズムで脅かされ、自由貿易の利益に疑問を持ち、自分と縁のないエリートが彼らの生活と展望を害しつつ経済を支配していると信じている広大な米国の人々を代弁している。
・これらが両者をクリントンや既存勢力に対抗させるまでにしてきた政治的環境である。経済的不安こそ、両者の成功の背景にある。
・大不況から7年後の今、賃金は上昇せず、格下の就職しかできない。中産階級を引きずり下ろした構造的経済問題は化膿したままだ。
・大学費用は増大し、基本的生活水準はより費用がかさみ、いい仕事は以前よりも不安定だ。多くの者は経済の回復はいつ自分の所に来るのだと問う。
Felicia Wongは「我々は新しい時代にいる。人々は経済に不安を持ち、活動の場は公平な競争の場;ではなく、ルールを決めているのはエリートの利益だと感じている」と述べている。
・トランプとサンダースはここに向かって話している。
・トランプはワシントンとアウトサイダー(移民や仕事を奪う中国人、日本やベトナムで米国の官僚をちょろまかす者)を攻撃している。
・トランプは自分のホテル用に米国製TVを買えないという【韓国製】
・共和党のミシガン選の出口調査で、55%が貿易で米国の職が奪われたと述べた。ミシシピーでは58%が職が奪われたと言い、その54%がトランプに投票した。
・民主党のミシガン選で57%が貿易で米国の職が奪われたと述べた。
・北米自由貿易強敵、TPPがヒラリー攻撃の的である。
・今ヒラリーはTPP反対である。
2:ウオール・ストリート・ジャーナル紙「TPPに逆風、米国で政治的後押し失う」の主要論点(By BOB DAVIS 2016 年 3 月 10 日
・歴代の米共和・民主両党の大統領はこれまで何十年もの間、米国と世界の市場開放に努めてきた。
・しかし、今では両党ともに自由貿易への反感が勝り、環太平洋経済連携協定(TPP)の年内批准はままならぬ状況。
・多くの民主党員はこれまでの複数の自由貿易協定について、工業地帯の中西部を中心に多くの雇用を奪い、賃金を押し下げていると批判。中西部地域は日本やメキシコ、中国といった比較的低コストの製造拠点からの競争に長い間打ちのめされてきた。
・8日のミシガン州とミシシッピ州の予備選で大きな驚きの一つは、貿易をめぐる懸念が共和党有権者にどれほど大きく影響しているかということ。これは、貿易制限の緩和から恩恵を受けるのが誰かをめぐり、右派の心の奥で懐疑心が広がっていることを示す証拠。
・共和党の指名獲得に向け先頭を走るドナルド・トランプ氏は、TPPをはじめとする貿易協定に強烈な反対を表明。民主党指名を狙うバーニー・サンダース上院議員も同じだ。民主党指名争いで優勢のヒラリー・クリントン氏も現在、TPPに反対の意向を示している、
・ミシガン州とミシシッピ州の予備選ではトランプ氏が大勝したが、特に貿易について懐疑的な有権者の間では、他候補との得票差は全体の差を上回った。ミシガン州民主党予備選でも、貿易問題をめぐる苛立ちがサンダース氏に僅差での勝利をもたらした。
・ミシガン州予備選での出口調査によると、貿易協定によって国内の雇用が失われると考えている有権者からの得票率は56%対41%でサンダース氏がクリントン氏を上回った。
・民主党はTPPなどへの反対で主導権を握り、新興諸国での安い労働力によって生産された輸入品のため、米国では数百万の雇用が失われていると主張している。自由貿易に対する民主党内の支持は年を追うごとに低下している。下院では昨年、政府に貿易交渉権限を委ねる貿易促進権限(TPA、通称ファストトラック)をオバマ大統領に与える法案に賛成票を投じたのは、民主党議員では28人だけだった。NAFTAでは民主党議員の102人が賛成票を投じていた。
・それほど目立ってはいないが、共和党有権者の貿易に対する支持も低迷している。ファストトラック法案をめぐる採決直後の2015年6月にウォール・ストリート・ジャーナルとNBCニュースが共同で実施した世論調査では、自由貿易が米国にマイナスになるとの回答が全体では34%対29%の割合で上回った。しかし、共和党支持者ほうが民主党支持者よりもずっと否定的だった。共和党有権者では、自由貿易が米国にマイナスとの回答が38%対28%で上回った。一方、民主党有権者では、貿易が役に立つとの回答が35%対29%で上回った。
・トランプ氏は、メキシコや中国、日本との貿易交渉で米国が不利を被っていると繰り返し主張している。
・8日夜の予備選の結果では、現在の環境で共和党の議会指導者たちがTPPの年内の議会通過を求めることがいかに難しいかが浮き彫りになった。
・民主党が激しく反対するTPPは、共和党の支持のおかげで昨年、何とかもみ消されずに済んだ。しかし、共和党の支持はここ数カ月間で大幅に弱まっている。