【タウンローカルニュース紙記事に宿る政治の深部】
2016/12/09
櫻井 智志
タウンニュースという四頁の新聞がある。自民党から共産党まで議員の記事も掲載される。きょう12月9日号の地域版記事を読み、あっと思った。以下に転載させていただく。
**************
自由党 神奈川18区は樋高氏擁立
小沢代表、県連大会で表明
自由党神奈川県総支部連合会(樋高剛代表)の大会が11月28日、てくのかわさきで開かれ、特別ゲストとして党代表の小沢一郎氏が来場した。
小沢氏は18区(川崎市高津区、宮前区、中原区の一部)に樋高氏を擁立する考えを明らかにし「野党の結集と市民の力で政権交代を実現して、国民の皆さんのための政治を取り戻すのに全力を尽くしたい」と語った。
また、「18区は民進党の三村氏がいるが」との記者団の質問に対し、小沢氏は「民進党と(選挙を)やるとしたら、強い方。弱い方は外す。野田さんとは一致している」と答えた。
樋高氏は大会の挨拶で、
「野党が足を引っ張り合っている場合ではない。市民、野党と共闘して新しい政治の軸をつくっていきたい」
と支援者らに呼びかけた。
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日本共産党中央委員会が最も最新の衆院選予定候補の一覧を見ると、神奈川県1~18区の中で二地区に予定候補があがっていない地区がある。神奈川12区と18区である。12区は藤沢市・高座郡である。18区は川崎市内の三地区が該当する。
12区は、阿部知子さん(社会党・社民党を主とした政党所属)は前回は落選したが、ずっと神奈川から国会へ進んでいる。
18区は、ここ数回の選挙の様子を調べたものを掲載する。
①前回第47回 投票率53.34% 当選者は自民推薦公明支持の山際大志郎氏得票率40.0%。
他は中田宏氏次世代の党27.2%・北村造氏維新の党12.3%・増田儀男氏日本共産党11.3%・樋高剛氏生活の党9.2%。
②第46回投票率59.10%。当選は自公の山際大志郎氏。樋高剛氏も出馬していた。
③第45回は樋高剛氏が民主党推薦48.8%で当選。自民の山際氏は36.4%で次点。
④第44回は自公の山際氏が53.7%で当選。民主党の樋高氏は37.4%で次点。
俯瞰していて、激戦の中で現在川崎市議を務める宗田裕之氏が何度も挑戦し続けて健闘してきたことがわかる。18区は一時期横浜市緑区と川崎市宮前区が該当地域だったが、横浜市の緑区と青葉区の分区などにより、今のようになっている。
このニュースを見ていて、政治家小沢一郎氏の秘書であり腹心の秘蔵っ子であった樋高剛氏の激動の政治家人生を想う。
若くして45歳前後で自民党幹事長になった小沢一郎氏への毀誉褒貶は多い。私は、その頃の小沢氏に強く批判的な感想をもっていた。
週刊金曜日創刊第3号の投書欄に、小沢一郎氏を批判する投書が掲載されている。その後、小沢氏は自民党を離れ、新生党、新進党、自由党、民主党、生活の党、自由党と遍歴を重ねる。
私は、小沢一郎氏が民主党を結党して、鳩山由起夫氏とともに、社会民主主義的な政策を北大宮本太郎教授や難民テントで活躍していた
湯浅誠氏などの政策ブレーンを登用して、自民党政治を革新する取り組みを開始した時に、小沢一郎氏を全く異なる視点から認識するようになった。対米従属から、等距離外交・アジア重視路線への外交を開始した鳩山・小沢首脳部へのアメリカ軍産複合体を黒幕とする戦後日本を支配し米軍基地、沖縄従属化を強要してきたアメリカ植民地主義外交路線は、徹底的に鳩山総理・小沢幹事長を潰しにかかった。
この当時の日本共産党は、金権政治家として小沢一郎氏を規定して批判した。そのことに私は違和感をずっと持っていたので、野党共闘重視政策を誠実に推進する現在の日本共産党指導部を信頼し、支持してやまない。
民進党も党首討論などを視聴していると、蓮舫代表は、安倍政権の本質批判に及ぶ的確な展開をしている。小沢一郎氏は野田佳彦氏と二人で食事しながら会談していたが、その会談は有意義な方向を見せている。
樋高剛氏を代表とする神奈川県の「生活の党」は、参院選神奈川選挙区で日本共産党あさか由香候補と民進党候補を支持乃至推薦した。
今度の衆院選で、おそらく日本共産党や他の野党は、「新生」政党の自由党樋高剛候補を応援し是非国会へ送ってほしい。それは次の参院選選挙区への「市民と野党共闘」連帯の発揮として、共産党候補支援への確かな布石となりうる。
2016/12/09
櫻井 智志
タウンニュースという四頁の新聞がある。自民党から共産党まで議員の記事も掲載される。きょう12月9日号の地域版記事を読み、あっと思った。以下に転載させていただく。
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自由党 神奈川18区は樋高氏擁立
小沢代表、県連大会で表明
自由党神奈川県総支部連合会(樋高剛代表)の大会が11月28日、てくのかわさきで開かれ、特別ゲストとして党代表の小沢一郎氏が来場した。
小沢氏は18区(川崎市高津区、宮前区、中原区の一部)に樋高氏を擁立する考えを明らかにし「野党の結集と市民の力で政権交代を実現して、国民の皆さんのための政治を取り戻すのに全力を尽くしたい」と語った。
また、「18区は民進党の三村氏がいるが」との記者団の質問に対し、小沢氏は「民進党と(選挙を)やるとしたら、強い方。弱い方は外す。野田さんとは一致している」と答えた。
樋高氏は大会の挨拶で、
「野党が足を引っ張り合っている場合ではない。市民、野党と共闘して新しい政治の軸をつくっていきたい」
と支援者らに呼びかけた。
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日本共産党中央委員会が最も最新の衆院選予定候補の一覧を見ると、神奈川県1~18区の中で二地区に予定候補があがっていない地区がある。神奈川12区と18区である。12区は藤沢市・高座郡である。18区は川崎市内の三地区が該当する。
12区は、阿部知子さん(社会党・社民党を主とした政党所属)は前回は落選したが、ずっと神奈川から国会へ進んでいる。
18区は、ここ数回の選挙の様子を調べたものを掲載する。
①前回第47回 投票率53.34% 当選者は自民推薦公明支持の山際大志郎氏得票率40.0%。
他は中田宏氏次世代の党27.2%・北村造氏維新の党12.3%・増田儀男氏日本共産党11.3%・樋高剛氏生活の党9.2%。
②第46回投票率59.10%。当選は自公の山際大志郎氏。樋高剛氏も出馬していた。
③第45回は樋高剛氏が民主党推薦48.8%で当選。自民の山際氏は36.4%で次点。
④第44回は自公の山際氏が53.7%で当選。民主党の樋高氏は37.4%で次点。
俯瞰していて、激戦の中で現在川崎市議を務める宗田裕之氏が何度も挑戦し続けて健闘してきたことがわかる。18区は一時期横浜市緑区と川崎市宮前区が該当地域だったが、横浜市の緑区と青葉区の分区などにより、今のようになっている。
このニュースを見ていて、政治家小沢一郎氏の秘書であり腹心の秘蔵っ子であった樋高剛氏の激動の政治家人生を想う。
若くして45歳前後で自民党幹事長になった小沢一郎氏への毀誉褒貶は多い。私は、その頃の小沢氏に強く批判的な感想をもっていた。
週刊金曜日創刊第3号の投書欄に、小沢一郎氏を批判する投書が掲載されている。その後、小沢氏は自民党を離れ、新生党、新進党、自由党、民主党、生活の党、自由党と遍歴を重ねる。
私は、小沢一郎氏が民主党を結党して、鳩山由起夫氏とともに、社会民主主義的な政策を北大宮本太郎教授や難民テントで活躍していた
湯浅誠氏などの政策ブレーンを登用して、自民党政治を革新する取り組みを開始した時に、小沢一郎氏を全く異なる視点から認識するようになった。対米従属から、等距離外交・アジア重視路線への外交を開始した鳩山・小沢首脳部へのアメリカ軍産複合体を黒幕とする戦後日本を支配し米軍基地、沖縄従属化を強要してきたアメリカ植民地主義外交路線は、徹底的に鳩山総理・小沢幹事長を潰しにかかった。
この当時の日本共産党は、金権政治家として小沢一郎氏を規定して批判した。そのことに私は違和感をずっと持っていたので、野党共闘重視政策を誠実に推進する現在の日本共産党指導部を信頼し、支持してやまない。
民進党も党首討論などを視聴していると、蓮舫代表は、安倍政権の本質批判に及ぶ的確な展開をしている。小沢一郎氏は野田佳彦氏と二人で食事しながら会談していたが、その会談は有意義な方向を見せている。
樋高剛氏を代表とする神奈川県の「生活の党」は、参院選神奈川選挙区で日本共産党あさか由香候補と民進党候補を支持乃至推薦した。
今度の衆院選で、おそらく日本共産党や他の野党は、「新生」政党の自由党樋高剛候補を応援し是非国会へ送ってほしい。それは次の参院選選挙区への「市民と野党共闘」連帯の発揮として、共産党候補支援への確かな布石となりうる。