【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

【孫崎享のつぶやき】2023-05-20 06:56

2023-05-20 15:43:03 | 転載・政治社会と思想報道

ギャラップ社は2023年「米国の最大の敵国はどこか-%-」中国50、ロシア32、北朝鮮7、イラン2、アフガニスタン1、イラク1以下。ウクライナでロシアを敵に大々的武器支援。にもかかわらず、中国の脅威が露より大。世論自然にできるのでなく政権側の働きか



民主主義は民意に従ってと言われる。 しかし、新聞・テレビの報道機関を操作できれば、民意は作り出せる。

 次に示すのは、ギャラップ社の「世界における米国の位置(U.S. Position in the World)」である。
 如何に時々の米国外交・安全保障政策の重点と一致していることか。
 これは自然に世論が形成されているというよりは、政府側がマスコミを通じ世論を誘導していったとみるのが自然である。

  ギャラップ社は「世界における米国の位置(U.S. Position in the World)」という報告を発表している。その中に「アメリカの最大の敵国はどこか(What one country anywhere in the world do you consider to be the United States' greatest enemy)の問いがある。回答を%で見てみたい。

国名      2023 22   21  20 19  18  16  15 
中国       50  49   45  22 21  11  12  12
ロシア      32  32   26  23 32  19  15  18
北朝鮮       7   6    9  12 14  51  16  15
イラン       2   2    4  19  9   7  14   9
アフガニスタン   1   1    1   1  2   ー   4   3
イラク       ―   ―    2   7  2   2   5   8


 これら敵は米国政府が敵視している度合いとほぼ一致している。いかに操作が機能しているかを示している。
 2015年はいわゆる「悪の枢軸」のイラン、イラク、アフガニスタン、北朝鮮は合計で35%であったが、2023年には10%にしか過ぎない。
 中国は急速に増大している。2023年はまだウクライナでロシアが戦争を行っている時にもかかわらず、中国の脅威の方が大きい。この認識が米国のウクライナ支援にどう影響を与えていくか。

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