【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

岐路~衆院国会代表質問2021年12月8日~

2021-12-08 20:57:54 | 政治・文化・社会評論
2021年12月8日衆議院代表質問(NHKTV)を中途から視聴しました。私は毎回すべての質疑応答を視聴するつもりも記録するつもりはありません。この日に質問したかたは、泉健太議員(立憲民主党代表・無所属)茂木敏充議員(自民党幹事長)西村智奈美議員(立憲民主党幹事長・無所属)の3名。
(写真は西日本新聞)

「ひとにやさしい資本主義」とは?
 新首相となった岸田文雄氏は、政策のひとつに「人にやさしい資本主義」という新たな概念を発表した。
資本主義経済は、弱肉強食の社会をつくっている。北欧先進国は、資本主義経済改善のために社会主義的な要素をとりいれ福祉国家を実現し資本主義の弊害を軽減する蓄積を重ねてきた。
 日本の小泉・安倍・菅政権は、最低の資本主義経済政策をより酷くした。対案PRを出す立民代表はどのような根本的原案を出すか?そこに注目して拝聴していた。
 安倍菅両首相が様々な施策を国会で言明しながらなにもしない政策が多かった。岸田首相は様々な政策を言った。それを実行するか。岸田氏が言ったことを巨大自民党が抑えにかかっている。岸田氏自身も党内抵抗で言明と異なる政策。岸田首相にできることは、野党と政権交代することだ。政権交代しても社会状態が安定している政治をおこなうことで、国論が議論と相互の対話によって、落ち着いた政権交代が定着した日本社会を与党と野党がともに成長した国会運営を構築することだろう。



 自民党幹事長茂木敏充氏の質問は首相の政策をフォローする事柄もあった。だがアジア海外諸国の信頼を得るには、日本国内で学んだり働いたりしている外国人の権利を保障することだ。スリランカ女性が訪日し最後は出入国管理事務所で病気で死亡。茂木議員よりも、岸田首相答弁のほうに、この非情な事態に耳をかたむける姿勢が答弁からかんじられた。今までの経緯から、妹達の憤りはなにかが与党政治家には通じていない。


#雄弁型政治家と対話型政治家

 国会での議員たちの質問答弁は、演説家としては雄弁型である。だが全国各地の国民が急激に貧困化していることを選挙区ひとつ訪れ知ろうとはしていない。貧困層拡大の実情を同じ視線にたち国民に寄りそう気配はきわめて薄く便宜的な印象にとどまる。
 首相答弁を聴き疑問を覚えた。日本はコロナ禍前でも安倍失政の経済情勢下のもとにあった。東日本大震災の後、民間知識人が発言していた。「1964年五輪の頃の経済生活ことで一時とどめ社会が安定し貧困超拡大を終えて、国民ひとりひとりがともかくもまともに暮らすことを実現すべきだ」。
 東日本大震災と福島原発事故によって大きく社会のエネルギーと機能が低下したこと、その後のコロナ禍による追い打ちをかけたような社会の失速。国民の地力をつけることもおろそかにして、数値的に経済回復のために施策強行することは、ひずみを生じさせることが多く、貧富の拡大さえいっそう甚だしくなるだろう。


「#雇用者の6割が非正規であり、その7割が女性です」。
立民党幹事長の西村智奈美議員の質問は現実の社会問題に根差していた。首相との対話を問う内容だった。今国会は女性議員が落選して減った。やはり政党を問わず女性候補と女性議員を増やすことが明瞭となった。

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