【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

【孫崎享のつぶやき】

2023-04-03 22:05:55 | 転載
米国の政治で異例の動き。前大統領トランプを起訴。トランプは2024年大統領選挙で共和党の最有力候補。罪状は2016年大統領選終盤にでた「不倫もみ消し疑惑」。共和党の対立候補デサンティス知事ですら「非アメリカ的」であり、「法制度の武器化」

2023-04-02 06:454


A 最近の共和党内大統領候補支持率


 調査機関     日時      トランプ デサンティス・フロリダ知事
フォックス     3月30日    54%     24%
クイニピアック大学 3月29日    47      33
ロイター      3月25日    44      30

B-1
 トランプ氏が起訴を受け声明「政治的迫害で選挙干渉だ」…不倫もみ消し疑惑、評決は来年大統領選後か(2023/03/31 時事)
米ニューヨーク州のマンハッタン地区検察が招集した大陪審は30日、米国のトランプ前大統領の不倫もみ消し疑惑を巡り、トランプ氏を起訴した。米国の大統領経験者の起訴は史上初めて。トランプ氏が立候補を表明している来年の大統領選への影響は避けられない見通しだ。
 米メディアによるとトランプ氏は4月4日、出頭後、マンハッタンの州裁判所で罪状認否を行う見通しだ。
 起訴内容はそれまで公表されない可能性があるが、CNNはトランプ氏が「30以上の不正」に絡む罪状で訴追されたと報じている。
 トランプ氏は3月30日、起訴を受けて声明を発表。「史上最高レベルの政治的迫害であり、選挙干渉だ。民主党は完全に無実の人間を起訴するという考えられないことをやった」と訴え、民主党にかみついた。
 米憲法は大統領に就く条件として「米国生まれ」「35歳以上」「米国内に14年以上居住」と定める。起訴や有罪判決は、大統領選への立候補を妨げないという見方が一般的だ。
 起訴しても公判前手続きに時間がかかり、公判の日程は見通せない。米メディアでは、初公判は来年で、有罪かどうかを決める陪審の評決も来年11月の大統領選後になるとの観測も出ている。トランプ氏は、裁判と選挙活動の両にらみを強いられそうだ。
 米メディアによると、検察が捜査したのは、2016年の米大統領選終盤、不倫関係を暴露しようとした元ポルノ女優ストーミー・ダニエルズ(本名ステファニー・クリフォード)さん側に当時の顧問弁護士マイケル・コーエン氏が口止め料13万ドルを支払った問題だ。
 トランプ氏一族が経営する企業が、口止め料を肩代わりしたコーエン氏に弁済したが、帳簿には「弁護士費用」と記載した。検察はこれが虚偽の内容で、州法に違反する業務記録の改ざんにあたるとみてトランプ氏の関与を調べていた。

B-2  A-2 WSJトランプはニューヨークでの口止め料起訴を受けて降伏する準備をしている、元大統領は、この事件を主宰すると予想される裁判官を批判WSJ Donald Trump Prepares to Surrender Following Hush-Money Indictment in New York、Former president criticizes judge expected to preside over case
ニューヨーク当局とドナルド・トランプ氏の弁護団は、ポルノスターに口止め料を支払った彼の役割の罪に問われる前大統領が火曜日に降伏する準備を始めた。
トランプ氏の弁護士であるタコピナ氏は、主要なテレビ ネットワークに出演し、前例のない不当な請求からクライアントを弁護した。
タコピナ氏はNBCの「トゥデイ」番組で、 「犯罪はありません。裁判になるかどうかはわかりません。その時点に到達する前に立ち向かわなければならない実質的な法的課題があるためです。」と述べた。

B-3NYT :トランプはニューヨークで降伏する準備をしており、警察は抗議活動に備えているTrump Prepares to Surrender in New York as Police Brace for Protests
元大統領は、火曜日にロウアー・マンハッタンにある薄暗く照明の暗い刑事裁判所で裁判官の前で、起訴状に答えることが予定されている.
 この訴訟は何ヶ月も続く可能性があり、その結果は明らかではなく、国の制度と法の支配が試される可能性が高い.それはまた、トランプ氏が共和党の最有力候補であり続けるホワイトハウスの2024年の選挙戦にも深い影響を与えるだろう。
 トランプ氏は、彼のコアな支持者を元気づけるために刑事告発を利用しようとしてきた。木曜日に、彼はブラッグ氏を「不名誉」と呼び、起訴を「史上最高レベルでの政治的迫害と選挙干渉」として非難した。
 起訴のニュースが報じられてから数時間後、共和党の大統領指名争いでトランプ氏の潜在的なライバルである多くの人でさえ、彼の後ろに列を作って列を作った。全員が前大統領を批判する機会を逃し、何人かは彼の弁護に駆けつけた。これは、2024 年の候補者が、彼と直接対決し、党内の何百万人もの支持者と敵対することにいかに消極的であるかを示している。
ペンス氏は、ブラッグ氏の起訴は「アメリカの左派、右派、中道のすべてにとって攻撃的であるべきだ」と述べ、「アメリカ人はこれが何であるかを理解するだろう」と信じていると述べた。
フロリダ州のロン・デサンティス知事も、トランプ氏と衝突した大統領候補であり、彼の弁護に駆けつけ、起訴は「非アメリカ的」であり、「法制度の武器化」に相当するとツイッターに投稿した。

B-4 トランプ氏の罪状認否は4日午後2時過ぎ、無罪主張へ-関係者(ブルムバーグ)

トランプ氏は木曜日の夜、彼のソーシャルメディアネットワークで、起訴は恥ずべきことであり、ニューヨークで公正な裁判を受けることができるとは思わないと述べた.Cトランプ氏起訴 共和党有力者は非難、民主党から立候補禁止求める声も(毎日)
トランプ前米大統領が大統領経験者として初めて起訴されたことに対し、共和党の有力者らが一斉に検察側を強く批判する一方、民主党側からは2024年大統領選への立候補資格を奪うべきだという声も上がった。
共和党のマッカーシー下院議長は、起訴について「大統領選への介入の試みだ」としたうえで、「我々の国に取り返しのつかない損害を与えた」と指摘し、捜査を主導した民主党のニューヨーク・マンハッタン地区検事(公選職)を批判。「下院は先例のない権力の乱用の責任を追及する」とツイッターに投稿した。下院共和党指導部の一人で、熱心なトランプ氏支持者で知られるステファニク下院議員は声明で、起訴は「政治的な魔女狩り」であり「米国の暗黒の日になった」と非難した。
 トランプ氏とともに24年大統領選への立候補を表明しているヘイリー元国連大使は、出演したFOXニュースの番組で、「これは正義というより、復讐(ふくしゅう)に近い」と指弾。立候補への意欲を示すペンス前副大統領も、CNNテレビのインタビューで、起訴は政治的であり、「常軌を逸している」と語った。
 これに対し、民主党のペロシ前下院議長はツイッターに「法の上に立つ者はおらず、誰にでも無実を証明する裁判を受ける権利がある。前大統領がその権利を認めている制度を平和的に尊重することを願っている」と投稿。ニューヨーク州選出のボウマン下院議員はツイッターに「トランプ氏が再び公職に立候補することが禁止されるようにし、民主主義を修正するための行動を起こす時が来た」と書き込んだ。

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