【転載】
2021年4月7日(水)しんぶん赤旗
志位委員長ら全面賛同を表明
「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」(市民連合)は6日、25日投票の三つの衆参補選・再選挙の勝利をめざす申し入れを日本共産党、立憲民主党など野党各党に行いました。日本共産党は志位和夫委員長、小池晃書記局長、紙智子国会議員団総会会長、高橋千鶴子衆院議員団長、穀田恵二国対委員長が応対し、申し入れ書を受け取りました。
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(詳報)
2021年4月7日(水)
市民連合、3国政選勝利へ申し入れ
共闘が未来ひらく
「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」(市民連合)の6日の「申し入れ」で、日本共産党と市民連合が意見交換しました。
写真
(写真)懇談する(左列手前から奥へ)福山、山口、高田、菱山の各氏と(右列手前から奥へ)穀田、小池、志位、紙、高橋の各氏ら=6日、衆院第1議員会館
市民連合運営委員の菱山南帆子氏は「コロナ危機の中で女性の貧困が深刻になっている」と指摘し、政府が進めた非正規雇用という不安定な雇用体制によって、「(女性が)大打撃をうけている」と主張しました。菱山氏はコロナ危機の中での「女性による女性のための相談会」に取り組んだ経験を紹介し、「長年私たちが頑張ってきた野党共闘の歴史の上に、女の『総がかり』ができたと思いました」と述べ、「野党共闘で、みんなで一緒にやるという“風土”が今回のコロナ禍で、みんなで命を助け合おう、みんなで生活くらしを守りあおう、という流れにつながった」「野党共闘、市民と野党の共闘にこそ、未来への活路がある」と主張しました。
日本共産党の紙智子議員は三つの旗印として「政治とカネ」「立憲主義の回復」の問題とともに、「コロナによって大変な状況の中で命や暮らしを最優先にする政治」が旗印になったことは重要だと発言。市民連合運営委員の藤本泰成氏が「生活と暮らしに目を向けて国民の支持を得る。がんばっていただきたい」と述べました。
「くらし」が争点
これを受けて、日本共産党の志位和夫委員長は、「くらしの問題は中心的な争点だ」と述べ、「申し入れ」にコロナ危機のもとでの所得補償や家賃補助が書かれていることを指摘。「これは今の政権にないものです。だから、野党は持続化給付金第2弾を出せという法案、生活困窮者に対する支援法案を出しています。くらしの切実な課題を大きな争点にしていきたい」と述べました。
志位氏は、介護や保育などのケア労働に対する待遇の劣悪さに言及し、「申し入れ」に「ケア労働体制等の拡充」と書き込まれていることについて、この問題でも野党が共同で法案を提出していると指摘。「コロナに立ち向かう問題、ジェンダーの問題、野党として共同の立場といえるものは豊かに広がっています。そういうことも豊かに語りながら、地に足を着けた選挙戦にして大いにいい結果を出したい。今、話をうかがって決意をさらに固めたところです」と表明しました。
積み重ねに確信
さらに、志位氏は、原発の問題について、「原発の問題では、原発ゼロ基本法案を野党が共同提出して、今は継続審議になっています。これも一つの到達点です。この5年間を考えますと、各分野で法案という形でも積み重ねがあります。そういうものを今後に生かしていきたい」と述べました。
市民連合運営委員で法政大学教授の山口二郎氏は「国民にとっての重要な政策課題についても共有する部分が本当に広がっている。野党共闘は大義があるし、コンテンツ(内容)がある」「われわれは確信を持って、自信を持ってこのたたかいを続けていけばいいのです」と述べました。
関連キーワード
市民と野党の共闘
戦争法(安保法制)
新型コロナウイルス
中小企業
社会保障
環境問題
原発
ジェンダー平等
政治
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写真
(写真)市民連合から申し入れ書を受け取る志位和夫委員長(右から5人目)ら=6日、衆院第1議員会館
申し入れは、新型コロナウイルス感染拡大に対する菅義偉政権の無策ぶりや、与党議員による相次ぐ収賄や選挙違反をあげ、「衆院選で政権交代を実現することは、政治に常識を取り戻し、国民の生命、生活を救うためにどうしても必要」と主張。補選・再選挙は政権交代のための第一歩となる重要な選挙だとして、野党統一候補勝利のために立憲野党と市民がともにたたかうことを求めています。
野党に共有を求める政策として、(1)安保法制廃止、憲法の擁護(2)新型コロナ克服のための医療体制強化(3)仕事と暮らしを守る支援策拡充(4)エネルギー転換と地域分散型経済システムへの移行(5)差別を許さない自由で公平な社会の実現(6)消費税負担軽減など税制改革―の6点をあげています。
市民連合運営委員で法政大学教授の山口二郎氏は、この5年間で「野党共闘は深化、進化をとげている」と発言。今回の補選でも「三つとも結果を出し、野党が勝てば日本が変わるという成功体験を日本全国に広げたい」と協力を呼びかけました。運営委員の高田健氏も、積み上げてきた共闘の「いよいよ正念場」と述べ、「三つの選挙区の市民が候補一本化へ必死にがんばった。必ず勝ち抜きたい」と語りました。
志位氏は、「申し入れには全面的に賛同します」と表明しました。野党共闘の「一丁目一番地」である「安保法制廃止と立憲主義の回復」が揺らがない限り共闘は前に進むと強調し、違いはあってもお互いを尊重する「リスペクト」の姿勢で共闘前進に努力したいと発言。2016年の衆院北海道5区補選がその後の参院選での共闘につながったとして、「一個一個の成功体験を5年間積み重ねてきた。三つの選挙で全部勝って、成功体験を共有し、総選挙で政権交代、新しい政権の実現へと進めるようがんばりたい」と述べました。
小池氏も、「みなさんの後押しがあsん挙れば必ずまとまってたたかっていける。補選で勝ち、野党連合政権の実現に進みたい」と語りました。
市民連合からは、山口、高田氏のほか菱山南帆子、小田川義和、鈴木国夫、藤本泰成、福山真劫の各運営委員が参加しました。
【私見】
日本共産党がかなり前から主張してきた「市民と野党の共闘」がたえまない努力によって、現実に穂3つの国政選挙で現実化してきた。
基本的なわくぐみでは賛成であるけれども、広島再選挙では5野党共闘を願い立候補の準備をしてきたさとうしゅういち氏は、マスコミからは泡沫候補としての扱いだ。核禁条約実効化を主張し推進する候補はいない。私も「市民と野党の共闘」という形態で候補がきまったことには共感をもつ。だが、政策や実践の内容における「共闘」の実質こそが問われる。
詳細は今後の選挙闘争が進むにつれて、私たちも主体的に受け止めつぎの都議選や総選挙を視野にいれて考えていくことが求められていく。《了⦆
2021年4月7日(水)しんぶん赤旗
志位委員長ら全面賛同を表明
「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」(市民連合)は6日、25日投票の三つの衆参補選・再選挙の勝利をめざす申し入れを日本共産党、立憲民主党など野党各党に行いました。日本共産党は志位和夫委員長、小池晃書記局長、紙智子国会議員団総会会長、高橋千鶴子衆院議員団長、穀田恵二国対委員長が応対し、申し入れ書を受け取りました。
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(詳報)
2021年4月7日(水)
市民連合、3国政選勝利へ申し入れ
共闘が未来ひらく
「安保法制の廃止と立憲主義の回復を求める市民連合」(市民連合)の6日の「申し入れ」で、日本共産党と市民連合が意見交換しました。
写真
(写真)懇談する(左列手前から奥へ)福山、山口、高田、菱山の各氏と(右列手前から奥へ)穀田、小池、志位、紙、高橋の各氏ら=6日、衆院第1議員会館
市民連合運営委員の菱山南帆子氏は「コロナ危機の中で女性の貧困が深刻になっている」と指摘し、政府が進めた非正規雇用という不安定な雇用体制によって、「(女性が)大打撃をうけている」と主張しました。菱山氏はコロナ危機の中での「女性による女性のための相談会」に取り組んだ経験を紹介し、「長年私たちが頑張ってきた野党共闘の歴史の上に、女の『総がかり』ができたと思いました」と述べ、「野党共闘で、みんなで一緒にやるという“風土”が今回のコロナ禍で、みんなで命を助け合おう、みんなで生活くらしを守りあおう、という流れにつながった」「野党共闘、市民と野党の共闘にこそ、未来への活路がある」と主張しました。
日本共産党の紙智子議員は三つの旗印として「政治とカネ」「立憲主義の回復」の問題とともに、「コロナによって大変な状況の中で命や暮らしを最優先にする政治」が旗印になったことは重要だと発言。市民連合運営委員の藤本泰成氏が「生活と暮らしに目を向けて国民の支持を得る。がんばっていただきたい」と述べました。
「くらし」が争点
これを受けて、日本共産党の志位和夫委員長は、「くらしの問題は中心的な争点だ」と述べ、「申し入れ」にコロナ危機のもとでの所得補償や家賃補助が書かれていることを指摘。「これは今の政権にないものです。だから、野党は持続化給付金第2弾を出せという法案、生活困窮者に対する支援法案を出しています。くらしの切実な課題を大きな争点にしていきたい」と述べました。
志位氏は、介護や保育などのケア労働に対する待遇の劣悪さに言及し、「申し入れ」に「ケア労働体制等の拡充」と書き込まれていることについて、この問題でも野党が共同で法案を提出していると指摘。「コロナに立ち向かう問題、ジェンダーの問題、野党として共同の立場といえるものは豊かに広がっています。そういうことも豊かに語りながら、地に足を着けた選挙戦にして大いにいい結果を出したい。今、話をうかがって決意をさらに固めたところです」と表明しました。
積み重ねに確信
さらに、志位氏は、原発の問題について、「原発の問題では、原発ゼロ基本法案を野党が共同提出して、今は継続審議になっています。これも一つの到達点です。この5年間を考えますと、各分野で法案という形でも積み重ねがあります。そういうものを今後に生かしていきたい」と述べました。
市民連合運営委員で法政大学教授の山口二郎氏は「国民にとっての重要な政策課題についても共有する部分が本当に広がっている。野党共闘は大義があるし、コンテンツ(内容)がある」「われわれは確信を持って、自信を持ってこのたたかいを続けていけばいいのです」と述べました。
関連キーワード
市民と野党の共闘
戦争法(安保法制)
新型コロナウイルス
中小企業
社会保障
環境問題
原発
ジェンダー平等
政治
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(写真)市民連合から申し入れ書を受け取る志位和夫委員長(右から5人目)ら=6日、衆院第1議員会館
申し入れは、新型コロナウイルス感染拡大に対する菅義偉政権の無策ぶりや、与党議員による相次ぐ収賄や選挙違反をあげ、「衆院選で政権交代を実現することは、政治に常識を取り戻し、国民の生命、生活を救うためにどうしても必要」と主張。補選・再選挙は政権交代のための第一歩となる重要な選挙だとして、野党統一候補勝利のために立憲野党と市民がともにたたかうことを求めています。
野党に共有を求める政策として、(1)安保法制廃止、憲法の擁護(2)新型コロナ克服のための医療体制強化(3)仕事と暮らしを守る支援策拡充(4)エネルギー転換と地域分散型経済システムへの移行(5)差別を許さない自由で公平な社会の実現(6)消費税負担軽減など税制改革―の6点をあげています。
市民連合運営委員で法政大学教授の山口二郎氏は、この5年間で「野党共闘は深化、進化をとげている」と発言。今回の補選でも「三つとも結果を出し、野党が勝てば日本が変わるという成功体験を日本全国に広げたい」と協力を呼びかけました。運営委員の高田健氏も、積み上げてきた共闘の「いよいよ正念場」と述べ、「三つの選挙区の市民が候補一本化へ必死にがんばった。必ず勝ち抜きたい」と語りました。
志位氏は、「申し入れには全面的に賛同します」と表明しました。野党共闘の「一丁目一番地」である「安保法制廃止と立憲主義の回復」が揺らがない限り共闘は前に進むと強調し、違いはあってもお互いを尊重する「リスペクト」の姿勢で共闘前進に努力したいと発言。2016年の衆院北海道5区補選がその後の参院選での共闘につながったとして、「一個一個の成功体験を5年間積み重ねてきた。三つの選挙で全部勝って、成功体験を共有し、総選挙で政権交代、新しい政権の実現へと進めるようがんばりたい」と述べました。
小池氏も、「みなさんの後押しがあsん挙れば必ずまとまってたたかっていける。補選で勝ち、野党連合政権の実現に進みたい」と語りました。
市民連合からは、山口、高田氏のほか菱山南帆子、小田川義和、鈴木国夫、藤本泰成、福山真劫の各運営委員が参加しました。
【私見】
日本共産党がかなり前から主張してきた「市民と野党の共闘」がたえまない努力によって、現実に穂3つの国政選挙で現実化してきた。
基本的なわくぐみでは賛成であるけれども、広島再選挙では5野党共闘を願い立候補の準備をしてきたさとうしゅういち氏は、マスコミからは泡沫候補としての扱いだ。核禁条約実効化を主張し推進する候補はいない。私も「市民と野党の共闘」という形態で候補がきまったことには共感をもつ。だが、政策や実践の内容における「共闘」の実質こそが問われる。
詳細は今後の選挙闘争が進むにつれて、私たちも主体的に受け止めつぎの都議選や総選挙を視野にいれて考えていくことが求められていく。《了⦆