【現代思想とジャーナリスト精神】

価値判断の基軸は自らが判断し思考し実践することの主体であるか否かであると考えております。

鎌田慧 「ろうそくデモ」 2018. 5.15

2018-06-08 18:31:13 | 転載
鎌田慧 「ろうそくデモ」 2018. 5.15
東京新聞所収  本音のコラムから転載


森友、加計問題のテレビの国会中継を眺めている。
身を寄せ合って座っている安倍総理と麻生副総理の挙動に眼を凝らして、飽きることがない。
言論の府の中心にいながら、質問者が発する言葉に、
さまざまな人びとの希望や願いや疑問がふくまれていることへの
想像力と謙虚さがまったくみられない。自分の言葉にさえ愛情がない。

柳瀬唯夫元首相秘書官は、加計学園関係者と官邸で面会していたことを
国会の場で告白させられた。
一年以上も隠していた秘密だったのに、
首相は「問題ない」と冷酷に切り捨てた。
屈辱的な否認は誰のためでもない。
首相のウソをかばうためのウソだったはずだ。
「妻や自分が関係していれば、総理も議員も辞任する」。
エエカッコシの極地。
幼稚なミエに、森友の佐川宣寿前国税庁長官や加計の柳瀬さんは
全国中継された国会の場でウソの上乗りをさせられた。
恥辱だったろう。

国会は暗い。
その行方はますます不安だ。
ウソが憲法を侵蝕している。
韓国では
希望の光明となって道を埋め尽くした
一本一本のかぼそい明かりは、無数の光の帯となり、抗議の海となって圧倒した。
日本にも灯篭流しで被爆者を弔う伝統がある。
ろうそくデモの美しさで、国会前を埋め尽くし、議場を浄化しよう。

【今週も光るジャーナリズム~報道特集2018・6・2~】

2018-06-03 04:12:29 | 政治・文化・社会評論
【今週も光るジャーナリズム~報道特集2018・6・2~】

櫻井 智志




あれほど互いに罵倒しあっていたアメリカ・北朝鮮の首脳。トランプにぴったり友好的だった我がニッポン・安倍政権。もはや日本外交は蚊帳の外。安倍総理は・・・自主独立が基本だ 。


中三の私にとり「真摯」という言葉は、倉田百三の『愛と認識との出発』とともに、人生へのあこがれを感じさせた。総理、あなたの「真摯」は使い方がちぐはぐです。国会での詭弁と方便の答弁は、「反真摯、非真摯」です。



いまの米朝外交は、外交無学の私には難解だ。しかし、日本は総理も外相も官房長官も「圧力にさらに圧力をかけたことが対話を導いた」。なんの外交ルートによる根気強い交渉もせずに、対話ができるわけがない。トランプの七面鳥のような七変化を少しだけ参考にしたら、と思う。



私は不思議で仕方ない。朝鮮半島完全非核化を主張する核大国。核兵器廃絶の基本法にさえ無視・反対する核保有国に、自己矛盾だらけしか見えない。



不条理な犯罪による被害者の続出。娘二人が残され、両親はあおり事故で死亡。加害者の報道で犯罪心理学者の報告が、いまの社会の深層に至る。検察・教員・警察官・両親、等々日本社会の欠落部分は大きな歪みを起こしている。大元に現在政権の道義失墜が存在している。


定着した第19回平和のためのコンサート

2018-06-03 03:30:01 | 政治・文化・社会評論

芝田進午先生、

きのうの平和のためのコンサートは満席の中、高橋敏夫氏の講演も第二部のコンサートも、ともに充実と感銘深いものでした。

19回目を迎えたコンサートも深く熟成した市民コンサートとして、広く定着したことを感じさせる内容でした。

講演なされたたぶん高橋敏夫先生か司会の長岡幸子さんかどちらかのご質問だったかと思います、「はじめてこのコンサートにいらっしゃったかたは?」10人以上、二けたの観客のかたが挙手なさいました。

戦前唯研のリーダーだった哲学者戸坂潤は「おけさほど唯物論はひろまらず」と嘆きました。現代、平和のコンサートは見事に成功を収めました。

感激的な平和の祝祭だったことをご報告いたします。