利根川を渡らなかった軍用路線

終戦記念日の今日、わずか40年で歴史を閉じた10Kmほどの路線の話を・・・



もともと軍の要請で、熊谷から利根川を渡り東武小泉線の西小泉に繋がる予定だった
東武熊谷線。電関人は地元の呼び名の「妻沼線」の方が好きである。
湘南フェイスのキハ2000が可愛くてその後も撮影に行きたかったのに83年に敢無く廃線。



利根川を渡っていたらもっと長く営業していたかもしれませんが、
兎に角、軍事用途で沿線の街を結ぶのではなく、真っすぐに敷設され、
利用者も少なく戦争末期につくられた路線は赤字のためたった40年で幕を閉じました。



撮り行った日は、とてもきれいな秋空に恵まれたのが印象的です。

戦争遺産の線路上を戦争を知らないキハ2000が走る不思議な魅力の妻沼線でした。

1981年秋　東武鉄道　熊谷線（妻沼線）にて
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