入広瀬で朝の列車を撮影後、この天気なら浅草岳が見えるかもしれないと、
六十里越をして田子倉を目指す。
県境を越えると無情のガスに山々が包まれて一旦は諦めかけたが、
次第にガスは晴れて目の前に浅草岳が姿を現した。
到着後只見沢にカメラポイントを求め上り列車の接近音に耳を澄ませる。
待っている間は陽を遮る雲と、時々浅草岳に湧いて出る雲に気を揉みながら露出ダイヤルを操作する。
結果は御覧の通りでやや雲が掛かったもののほぼ及第点の出来。
色付きこそまだだが、秋は山の上からやってくると文字通り澄んだ空気はもう秋のもの。
2015年立秋 只見線 大白川~只見 2422D
最終列車をどこで撮るか、いろいろ考えたけれどもやはり最寄駅との記念撮影と此処へ。
15分ほど前に件の跨線橋に到着すると、お見送りの人々がだいぶん集まってきている。
地元の知り合いカメラマンも同じ跨線橋で・・・。
子ども連れの方に声をかけて後から構え、露払い列車でテストシュート。
そして本番、盛大に手を振るギャラリーに見守られて最終列車は無事通過。
同時に電関人のブルトレ追いかけも終わった。
去りゆくカニのバックショットも物悲しげに見えた。
2015年8月23日 8008レ最終列車(人物は予め了承を得た上撮影)