狂電関人の写真庫

狂電関人本人のこれまでの写真のストックを思うまま徒然に表現。お立ち寄りの際には一言コメントをいただけると幸いです。

蒸機臨急のように その一

2016年06月19日 11時25分53秒 | 国鉄・JR 東北

以前からの課題の一つにタッチの差で目に出来なかったライパシ晩年の臨時急行が走るシーンを再現することがある。
春の臨時列車発表時にいち早く遠征敢行を決定。いろいろと撮影地を物色検討するなかで
五十島駅を出たストレートを最初のポイントとした。



陽炎が立ち上るような真夏を思わせる暑さの中で暫し接近を待つ。
磐越西線の線形は新潟平野の周辺部からこの五十島辺りを境に大河阿賀野の流れによる峡谷部へと足を踏み入れ
勾配やカーブ、トンネル、橋梁と変化に富むこととなる。
鼠色した甍の民家が数件駅前集落を形成してかつての銘木産地を思わせる立派な杉林と場内信号機、
それに見ようによってはハエタタキにも見えなくない電柱と。
ここは播但線なのかはたまた山陰本線の山間区間、それとも日豊本線南部か?
ライトパシフィックC57が晩年まで急行列車を牽いていた線区が走馬灯のように思い出されるシチュエーション。
本来の山間の雰囲気を強調するべく決めた縦アングルの画面は、黄色いおでんマークを隠す位置でレリーズ
なのだが、寧ろ現役さながらの雰囲気は画面に蒸機が入りだして踏切を越えた辺りのこのコマが良い感じだった。

2016年6月 磐越西線 五十島付近

コメント (4)
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