当たり前の風景が当たり前で無くなろうとしている。
この数十年間四季の中に青い列車を置いて色々と撮ってきた。
あとどれだけ表現できるかわからないけど、
その当り前の景観を楽しむことにする。
蒼穹の空に浮かぶ月と、真っ赤に熟した柿が北から帰ってきた列車を出迎える。
2013年晩秋 2レ
5年前、テレビ局が仕立てた撮影列車を撮りに行く。
水上から返しの列車でここならと勾配で構えるもスカだった。
しかしながら、冬場の綺麗な斜光線に照らされたD51の旧客列車は美しかった。
これで煙が若干なりともあれば最高だったのだが・・・。
2009年12月 上越線 水上~上牧 51498+旧客6B
今年も残すところあと3週間ほど。
生活環境も10月以降がらりと変わり、師ではないけれどバタバタと落ち着かない日々を過ごしている。
鉄の出動も若干減り気味で・・・。
昨年の今頃はと写真庫をゴソゴソ覗いたら、
こんなものにも出かけたっけと・・・。
年賀状の準備などに追われながらあっという間に大晦日がやってくる。
来年も頑張るぞ!
2013年12月 上越線 越後中里~岩原 EF6438ほか 9716レ
PFカレンダーの12月に登場させたかったこのシーン。
少し実の熟し方が早く11月末に撮影。
柿の実が熟す頃にはタンカートレインも活転期に入る。
来年の柿が熟す頃、PFタンカートレインは撮れるのだろうかと。
新鶴で貨物一筋の2117号機は
ブルトレが無くなることをどう思っているのだろうか。
2014年11月 東北本線 東大宮~蓮田 EF652117 8179レ
この週末日本海側を中心にこの冬一番の寒波が襲来し大雪の被害が。
最近の気象現象は、暑さにせよ雨にせよ台風にせよそしてこの度の雪にせよ
一度降り出したり、吹きだしたりすると際限が無い!
気象現象まで、「0」か「1」かのデジタル化なのか・・・と。
これも温暖化が進んだ地球の悲鳴のひとつなのだろうか?!
4年前のばんものクリトレの際も、まさにクリスマス寒波の襲来によって道路に車が立ち往生する被害の記憶。
人々の手におえない自然災害もまた環境破壊という人の手によるものなのかもしれない。
最近の自然災害を色々見るにつけてそんなことを考えてしまう。
絶え間なく降り積もる雪を掻き分けて驀進するC57クリトレ。
ギリギリの条件下で奮闘する鉄道の姿には感動を覚えつつも、
一旦牙を剥いた自然の猛威の前に人はなす術を持たないことを痛感する。
自然災害が起こる度に、
上手く自然と付き合いながらその本来の環境がこれからも長く保たれるそんな将来展望を微力ながら考えて行きたいと思う。
2010年 磐越西線 クリスマストレイン