<高1同級生殺害>「殺しかねない」医師相談…児相止まりに
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/nation/mainichi-20140801k0000m040144000c.html 引用
長崎県佐世保市の高1同級生殺害事件を巡り、児童相談所の対応が問題化している。県関係者によると、殺人容疑で逮捕された高校1年の少女(16)について精神科医から「人を殺しかねない」という趣旨の相談があったが、長崎県佐世保こども・女性・障害者支援センター(児童相談所)は関係機関に連絡しないままだった。センターは「可能な限りの対応をしたが、今後検証する」としている。
31日にあった長崎県議会文教厚生委員会で県が相談概要を報告した。報告や県関係者によると、精神科医は6月10日に「生徒の名前は言えないが、高校1年生の女子に関する相談がしたい」とセンターに電話があった。内容は猫の解剖や父親への暴力などこれまでの少女の問題行動を告げ「人を殺しかねない」という趣旨だった。
センターによると、精神科医は少女の名前を明かさなかったという。相談を受けた児童福祉司は精神科医に「助言」し、宮崎慶太所長に報告したが、県や佐世保市、警察など他の関係機関には連絡しなかったという。
<中略>
◇関西学院大の才村純教授(児童福祉論)の話
児童相談所は相談を受けた段階で対応をどうするか、記録に残し決裁を残すのが原則。まず、子や親に会い成育状況などを確認しなければならない。他の行政機関と連携するにしても会わなければ判断のしようがないはず。相談を受ければ子や親に会うのは相談機関として当然だし、会わずに判断したのなら無責任だ。
尾木ママ 佐世保の事件は「100%防げた」県職員の怠慢を指摘
http://news.goo.ne.jp/article/dailysports/entertainment/20140801031.html
佐世保の女子高生が同級生を殺害した事件で、事前に県の児童相談窓口に警告緊急連絡相談がありながら放置された件で、教育評論家の尾木ママこと尾木直樹氏が1日、「100%防げた事件」と公式ブログで断じた。
緊急相談は加害者の女子生徒を診察した精神科医から6月10日に寄せられていたもので、「人を殺しかねない」という具体的な緊急性を指摘したものだった。
相談センターの職員はこれに対して「匿名でわからないから」という理由で放置したが、尾木ママは精神科医が通報した内容を知り「小学生時代の給食事件 最近の父親金属バット殴打事件まで話しているのに つまり 名前こそ守秘義務で話していないけど個人特定しているのと同じなのに放置したのか!」と県職員の怠慢を指摘し「残念では済まされぬ重大な犯罪に匹敵します!」と最大級の表現で指弾した。
このブログのタイトルを、尾木ママは「100%防げた佐世保同級生殺人事件!!心ないお役所仕事が奪った被害少女の命!!」としている。
感想;
女性・障害者支援センター(児童相談所)は「可能な限りの対応をしたが、今後検証する」とコメントされています。
つまり、”私たちの力不足でした”とも受け止められるように思いました。
尾木ママのコメントでは”放置したのか”との言葉もあります。問題の大きさと緊急性を感じる力がなかったのかもしれません。
他の児童殺害事件でも、近所の人が児童相談書に連絡し、児童相談書の人が訪問したが異常は感じなかったとのことが度々報道されています。
精神的な病を抱えて精神科医に通院していても、自殺する人がいます。見方を変えると精神科医は自殺を防げなかったとも言えます。児童相談所も、防ぎきれないことだったのか、それとも防げたことだったのかの第三者による検証は是非行って欲しいと思います。それが児童相談所をさらによくしていくように思います。
今回のケースは自動相談者が親や学校、医者と連携を取り、大人が話し合い何か策を講じていたら、被害者も、加害者も出さなかったように思います。それでも事件が起きていたなら、「可能な限りの対応をした」と初めて言えるように思います。それをせずに言うことは、”私たちは児童相談所で皆さんの期待に応える仕事をする力がありません”と公言しているように感じました。もし、発言されるなら”せっかく連絡を受けながら、それを生かして防ぐことができず責任を感じています。何故防ぐことが出来なかったかを検証し、今後に二度と起きないようにしていきたい”とのコメントを出して欲しいと思います。