幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「待 つ こ と の 大 切 さ」  万物に時あり & 啐啄の時

2014-08-21 00:41:19 | ブログ

待 つ こ と の 大 切 さ

http://www16.ocn.ne.jp/~f-inochi/kaiho/index.html より引用

福岡いのちの電話副理事長・牧師 濱生 正直
           (前
 学校法人九州聖公学園理事長) 

今から30年前のお話です。タイのカオイダンの難民キャンプの病者テントにひとりの子が送られてきます。一言も喋らず空を見つめたままの子でした。衰弱し切った体は熱帯性悪病の菌にとっての絶好の獲物であったので、病気をいくつも持っていました。薬も流動食もてんでうけつけません。国際赤十字の医師団は匙を投げてしまいます。
 その時、ピーターと呼ばれる、アメリカのヴォランティアの青年が「その子の世話をさせてください」と申し出ます。ピーターはその子を昼も夜も抱き続けます。子の頬を撫で、接吻し、耳元で子守唄を歌い、2日2晩、ピーターは用に立つのも惜しみ、全身を蚊に刺されても動かず、子を抱き続けます。
   3日目に反応が出ます。ピーターの目をじっと見て、その子が笑ったのです。ピーターは泣きながら、食と薬をその子の口に持っていきます。子は食べ、薬を飲み、その子は生きたのです。

これは犬養道子さんの「人間の大地」という、難民キャンプの報告書に載せられているお話です。犬養道子さんは「幼心に、これ以上生きて何になる」という閉ざされた心を、「自分を愛してくれる人がいた。自分を大事に思ってくれる人がいた。自分は誰にとってもどうでもいい存在ではなかった」という意識と認識が開かせた、といっています。

 わたしはいのちの電話に関わらしていただく前は、なるべく人より多くを語り、話題を提供し、その場をリードすることが好いことであると思っていました。そして、それができない自分をダメな人間だと思っていました。いのちの電話で学んだことは「語る」ではなく「聴く」ことの方が大切であるということです。沈黙ほど大切なことは無いとのことです。会議等で沈黙が続くと、何か話題を切り出さないといけないとあせってしまいます。最近は、そこに深い意味があるのだ、と思い沈黙を守ることができるようになりました。

「聴く」も「沈黙」も「待つ」につながっているように思われます。じっと愛情を持って相手の様子を見ながら待ち続けるとき、こちらの思いが伝わっていくのではないでしょうか。ピーターがひとりの子に愛情を持ちながら、様子を見つめつつ、待ち続けたときに奇跡が起きたようにです。

感想;

全国のいのちの電話の広報誌の一覧ページ(HP掲載分のみ)http://www7.ocn.ne.jp/~inorihi5/inochinokoho.html

そのHPのメンテナンスをやっているので、その時に記事に目を通してます。

この記事がとても心に残ったので、皆さんに紹介したいと思いました。

好きな言葉に「万物に時あり」があります。意味は物事が成就するにはタイミングがあるとお意味です。

似た言葉に「啐啄(そったく)の時」があります。雛が生まれようとして殻を内側からつつきます。しかし力が弱いので殻を破れません。その時に親鳥が外から殻をつつきます。同じタイミングだと殻が破れます。親鳥がつつくのが早くても遅くても雛が死んでしまいます。

待つときには待つことが必要なのでしょう。今待つときなのか行動する時かの判断は難しですが。

何をやっても上手く行かない時は、辛抱しながら待つ、その時は他のことを行って力を溜める時と思うことも必要なのだと思います。