幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「どんなにつらくても 生きていて欲しい」 遺された人の思い

2014-08-23 04:00:29 | ブログ

どんなにつらくても 生きていて欲しい
 和智 凪子:和智法律事務所・弁護士(福岡いのちの電話後援会理事)

http://www16.ocn.ne.jp/~f-inochi/kaiho/index.html 福岡いのちの電話の会報誌より


         

父が亡くなったとき,「取り返しがつかない。」とはこのことだと実感しました。死なれてしまうとどうしようもないということがよく分かりました。病気で老齢であって,父の死は全く予期しないことではないし,親が自分より早く亡くなることは自然の摂理でもです。
 それが,我が子であったら・・・それは,考えることすら,耐えられません。
 私の身近に若くして自ら死を選んだ人がいます。その時の衝撃は今でも心に残っています。今,思い出しても涙が出そうです。最後に彼と会ったのは,裁判所の裏門の手前にある満開の桜の木の下でした。私は彼が悩みを抱えていることなど全く気がつかず,気楽に声を掛け,いつものようにちょっと立ち話をして別れました。その後,ひと月かふた月後に彼は亡くなりました。何故,彼が死を選んだのか,誰にも分かりませんでした。若い彼には輝かしい未来があると周りの誰もが信じていました。仕事もでき,優秀で,スポーツマンで,誰からも好かれ・・・彼のことを悪く言う人は誰もいませんでした。
 私は後悔しました。私に何かできることがあったのではないかと彼との過去を振り返り自問自答しました。でも,もう取り返しがつきません。亡くなられたらどうしようもないのです。
 私でさえ,彼の突然の死は未だに何故?と思います。数年が経ちましたが,まだ悲しいです。彼にはお母様が残されました。お母様の苦しみや悲しみは想像を絶するものだと思います。同じ子どもを持つ親として,言葉もありません。何もできません。やはり私は人の死については全く無力です。生きていてほしかったと思うばかりです。

感想

死を選びたいと思う人の中には、今がとても苦しくて苦しくて、この苦しみから何とか逃げ出したいとの思いがいっぱいの方がおられます。

自分が亡くなると、家族など遺された人には”ごめんなさい”との思いがありますが、あまりにも自分の今の状況が苦しくて、遺される人のことよりも自分の苦しみを何とかしたいと思ってしまいます。

一方、苦しくても、遺される人の悲しみを思い、踏みとどまり苦しみと戦っている人もいます。

苦しい気持ちを吐き出す場、吐きだせる人が身近にいて欲しいと願います。