「サンゴとサンゴ礁のはなし」 本川達雄著
サンゴは中に褐虫藻を共生として抱えているそうです。
褐虫藻は光合成を行うので炭素をサンゴに供給しています。
生産する90%ほど提供しています。
一方、サンゴからは棲家と窒素、リンを貰っています。
サンゴは形体(樹木状、塊状、テーブル状など)で分類されてきましたが、
今はDNAでの分類がされだし、
これまでの分類とは違う結果が出てきているようです。
サンゴの産卵シーンはTVなどで見られた方もおられるかと思います。
同じ日に一斉に産卵します。それは魚に食べられるのを少なくするためです。
バラバラに産卵すると魚に食べられたしまいますが、
一斉だとさすがに魚も全部食べきれないのです。
サンゴカニもサンゴとカニの共生です。
カニはオニヒトデ(サンゴを食べる、大きな問題に)をサンゴから守ります。
一方、サンゴは粘液を出しており、それがカニの餌になっている。
この粘液はサンゴの周りに砂やごみがつきにくくまたついたら、古い粘液を捨てて新しい粘液にして周りをきれいにする。
サンゴカニはオニヒトデが来るとハサミでオニヒトデをチョッキンチョッキンするのでさすがのオニヒドデも逃げるそうです。
オニヒドデはサンゴにかぶさって胃袋から消化液をだしてサンゴを溶かしてしまいます。
サンゴにとってはオニヒトデはまさに“鬼!人でなし”のようです。
自然はすごいと思いました。他にもハゼとエビの共生生活など興味深かったです。
一人で生きるのが難しい時、お互い助け合う仲間を持つことが必要なのかもしれません。