AKB総選挙、誰が投票? 人気減速でもファンは過熱
6日に開かれたアイドルグループ・AKB48の「第7回選抜総選挙」。投票総数は約329万票。昨年を約60万票上回り、過去最高を記録した。昨年のシングルの平均売り上げ枚数は前年比で7%落ち、風は吹いていないのに、なぜ投票熱は高まっているのか。
「異変」は選挙前に起きていた。5月20日に発売された投票権付きシングルCD「僕たちは戦わない」は、いきなり初日に147万2千枚を達成。オリコンによると、シングルCDとしては歴代最高の「初日」となった。
選挙戦に入る前までは、芳しいニュースがなかった。AKB48のシングルは2011年発売の「桜の木になろう」以来、100万枚超のミリオンセラーを21枚連続で続けている。音楽不況の中では売れ行きは圧倒的だが、今年3月発売の「Green Flash」は104万1千枚。11年以来最低の数字だった。
露出も減少傾向にある。ニホンモニター調べの女性タレントCM起用社数ランキングでは、11、12年のトップ3はAKB48のメンバーが独占。だが13年は3位までに一人も入らず、14年は3位タイが最高だった。
前田敦子さんや大島優子さんら、人気メンバーの卒業。AKB48の人気を機に女性アイドルグループが増えたことによるファンの流出――。「減速」の要因は様々だが、今回の総選挙は視聴率も前回を上回った。
いったい、誰が投票しているのか。
埼玉県新座市の男子大学生(20)は牛丼屋のアルバイトでためた約20万円で、約300票を投じた。「当選ラインが年々上がっているので、今年は入念に準備した」と話す。最近は握手会の会場でよく中国語を耳にする。ネット上ではCDの「爆買(ばくが)い」のうわさも飛び交う。中国での人気は投票数を押し上げる一因になっていると思いつつ、当選ラインがあがるという危機感も募らせた。
《バイトのお金が入ったからあと9万円使える》《大学の友達にお願いして5票入れてもらった》。男性は、応援するメンバーが一緒の仲間たちとLINEで情報交換して票を積み上げた。「金銭的には厳しいが、自分が応援したメンバーの活躍の場が広がる。その喜びには代え難い」
投票数は右肩あがり。なぜ選挙熱は高まっているのか。初めはお祭り騒ぎだったが、投票結果が彼女たちの露出度に直結し、将来につながる。そう分析するのは、社会学者でアイドルグループ「PIP」のプロデューサーでもある濱野智史さん(34)。「世間一般の関心は低くなったが、ファンにとって選挙はより大事になっている」。「ファンは選挙に『義務感』と『達成感』を見いだしている」と指摘する。
「有権者」の心と財布をわしづかみにする選挙戦術に、選挙プランナーの三浦博史さん(64)も着目する。インターネットで投票でき、結果は次のCDの立ち位置に反映される。メンバーの入れ替えなど話題にも事欠かない。こうした「有権者第一の姿勢」を評価する。
本当の選挙は、低投票率が続き、政党からは「政治への無関心」との嘆き節が聞こえる。「政治に関心を持て、というのは上から目線。話題をつくる、投票の利便性を高める、公約は実行する。1人1票でないといった違いはあるが、政治が見習ってもいい点は多くある」(加藤勇介)
感想;
宝くじや、競馬/競輪などは”弱者の第二の税金”とも言われています。
宝くじは購入者に対して、購入した金額の45%を戻しています。
競馬/競輪など公営ギャンブルは購入した金額の75%を戻しています。
つまり、その差額が購入者から吸い取られていることになります。
購入者は全般的に弱者の場合が多く、公的に行っていることから、”弱者の第二の税金”と言われています。
AKB総選挙に投票するために、アルバイトで貯めた約20万円で約300票を投じたとのこと。
本人の意志で行っているのでしょうが、この20万円を自分への投資に使ったらと思ってしまいます。
若者をそのような環境に、そのような仕組みを構築してお金を巻き上げているように思ってしまいます。
その仕組みを構築してお金を巻き上げている人々はぬくぬくとされているのでしょうね。
確かに穂律的には何の問題もありません。
本人をその気にさせて、うまく誘導して、お金を巻き上げているのは道義的にどうなのでしょう。
振り込め詐欺は騙してかつ違法で、比較するものではありませんが、なんとなく重なってしまいました。
6日に開かれたアイドルグループ・AKB48の「第7回選抜総選挙」。投票総数は約329万票。昨年を約60万票上回り、過去最高を記録した。昨年のシングルの平均売り上げ枚数は前年比で7%落ち、風は吹いていないのに、なぜ投票熱は高まっているのか。
「異変」は選挙前に起きていた。5月20日に発売された投票権付きシングルCD「僕たちは戦わない」は、いきなり初日に147万2千枚を達成。オリコンによると、シングルCDとしては歴代最高の「初日」となった。
選挙戦に入る前までは、芳しいニュースがなかった。AKB48のシングルは2011年発売の「桜の木になろう」以来、100万枚超のミリオンセラーを21枚連続で続けている。音楽不況の中では売れ行きは圧倒的だが、今年3月発売の「Green Flash」は104万1千枚。11年以来最低の数字だった。
露出も減少傾向にある。ニホンモニター調べの女性タレントCM起用社数ランキングでは、11、12年のトップ3はAKB48のメンバーが独占。だが13年は3位までに一人も入らず、14年は3位タイが最高だった。
前田敦子さんや大島優子さんら、人気メンバーの卒業。AKB48の人気を機に女性アイドルグループが増えたことによるファンの流出――。「減速」の要因は様々だが、今回の総選挙は視聴率も前回を上回った。
いったい、誰が投票しているのか。
埼玉県新座市の男子大学生(20)は牛丼屋のアルバイトでためた約20万円で、約300票を投じた。「当選ラインが年々上がっているので、今年は入念に準備した」と話す。最近は握手会の会場でよく中国語を耳にする。ネット上ではCDの「爆買(ばくが)い」のうわさも飛び交う。中国での人気は投票数を押し上げる一因になっていると思いつつ、当選ラインがあがるという危機感も募らせた。
《バイトのお金が入ったからあと9万円使える》《大学の友達にお願いして5票入れてもらった》。男性は、応援するメンバーが一緒の仲間たちとLINEで情報交換して票を積み上げた。「金銭的には厳しいが、自分が応援したメンバーの活躍の場が広がる。その喜びには代え難い」
投票数は右肩あがり。なぜ選挙熱は高まっているのか。初めはお祭り騒ぎだったが、投票結果が彼女たちの露出度に直結し、将来につながる。そう分析するのは、社会学者でアイドルグループ「PIP」のプロデューサーでもある濱野智史さん(34)。「世間一般の関心は低くなったが、ファンにとって選挙はより大事になっている」。「ファンは選挙に『義務感』と『達成感』を見いだしている」と指摘する。
「有権者」の心と財布をわしづかみにする選挙戦術に、選挙プランナーの三浦博史さん(64)も着目する。インターネットで投票でき、結果は次のCDの立ち位置に反映される。メンバーの入れ替えなど話題にも事欠かない。こうした「有権者第一の姿勢」を評価する。
本当の選挙は、低投票率が続き、政党からは「政治への無関心」との嘆き節が聞こえる。「政治に関心を持て、というのは上から目線。話題をつくる、投票の利便性を高める、公約は実行する。1人1票でないといった違いはあるが、政治が見習ってもいい点は多くある」(加藤勇介)
感想;
宝くじや、競馬/競輪などは”弱者の第二の税金”とも言われています。
宝くじは購入者に対して、購入した金額の45%を戻しています。
競馬/競輪など公営ギャンブルは購入した金額の75%を戻しています。
つまり、その差額が購入者から吸い取られていることになります。
購入者は全般的に弱者の場合が多く、公的に行っていることから、”弱者の第二の税金”と言われています。
AKB総選挙に投票するために、アルバイトで貯めた約20万円で約300票を投じたとのこと。
本人の意志で行っているのでしょうが、この20万円を自分への投資に使ったらと思ってしまいます。
若者をそのような環境に、そのような仕組みを構築してお金を巻き上げているように思ってしまいます。
その仕組みを構築してお金を巻き上げている人々はぬくぬくとされているのでしょうね。
確かに穂律的には何の問題もありません。
本人をその気にさせて、うまく誘導して、お金を巻き上げているのは道義的にどうなのでしょう。
振り込め詐欺は騙してかつ違法で、比較するものではありませんが、なんとなく重なってしまいました。