幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「アンソニー・ロビンズの自分を磨く」  "この苦しみには意味がある"

2015-06-24 18:26:11 | 本の紹介
「ものを見る目が曇ってきた」時、思い出すこと他の人の生き方を参照することは、ものの考え方や感じ方を変える効果的な方法の一つである。私は、「働き過ぎて、ものを見る目が曇ってきたな」と思うと、セミナーに参加していたある人のことをいつも考える。

彼は心優しく、穏やかな人だったが、悪い時に悪い場所に居合わせてしまった。もうすぐ45歳の誕生日という時に、彼はあるガソリンスタンドに立ち寄った。そこには刑務所から出たばかりの二人の男が待ち構えていた。あろうことか、この二人は娑婆の暮らしが合わず、何とかして刑務所に戻るために、このスタンドに最初にきた人を殺すことにしたのである。
相手が男だろうが、女だろうが、誰でもかまわなかった。とにかく最初にやってきた人を殺そうというのだ。そして、たまたまやってきたこの男性がガソリンを入れている間に襲いかかり、殴り殺してしまった。

これを読んで、あなたは自分が問題を抱えていると言えるだろうか。

彼は、奥さんと4人の子どもを残して逝ってしまった。知らせを受けて、私は震え上がった。とても信じられない話だった。こんなひどい経験から、どんな「前向きな意味」を見出せというのか。
私の知り合いがこんな目に遭うなんて、想像もしていなかった。私はすぐに彼の奥さんに電話をして、私にできることがあれば何でもすると申し出た。
私の第一の目標は、彼女と子どもたちが、この経験から何らかの意味を見出せるように手を貸すことだった。こんな経験をしたら、「人生は生きるに値しない」と思わずにはいられなくなる。
「人間は邪悪で破壊的な生き物だ。自分がどんなに正しい生き方をしていても、雑草のように簡単に刈り取られてしまう。だから無駄な努力はやめてしまえ」
そんなふうに考えてしまうのは、たやすいことだ。

私は彼女に、子どもたちのためにも、この痛ましい経験に何としても「意味を見出す」ことがいかに大切かを語った。そして、この経験にどんな意味を見出せるかと訊ねたところ、彼女は「その苦しみの深さは計り知れないが、一つだけいいことがあった」と言う。
それは、「この事件が新聞で報道されてから、信じられないほど多くの愛情がこもった支援や心遣いをもらった」というのだ。その地域の、文字通りあらゆる人から何百通という手紙が届き、支援の手が差し伸べられていた。
そして、「この苦しみには意味がある」と信じられたことで、彼女はこの「人生で最低の経験」から自分を解放し、前に進む力を得ることができたのだ。

感想;
ロゴセラピー(「夜と霧」の著者ヴィクトール・フランクルが始めて心理療法)では、「人生が自分にYesかと問うてくる」と考えます。
まさに、残酷な過酷な状況を受け容れるかと問うて来たことになる。生きて行くということはそのような状況の中で何か価値を見出して行くことなのでしょう。
彼女は周りの愛情に支えられ、人生にYesと言えたのではないでしょうか。それしか、幸せに生きる選択肢がなかったとも言えるように思います。