http://www.inochi-tel.com/files/relations/22/会報第126号.pdf
渥美清さん 「フーテンの寅さん」を演じた俳優の渥美清さんは、芝居や映画で常に弱者の視点にたつこ とを心掛けた方でした。ただ、子供の頃は大変な悪ガキで、不良仲間とつるんでずい分と暴 れたのだそうです。 小学校時代、渥美さんの同級生に、父母とも視覚障害の少年がいました。渥美さんら不良 仲間は「あいつの家ではどうやって食事しているのか」と話し合っていました。ある日の夕 方、好奇心抑え難く、塀の隙間から少年の家を覗きにいきました。 夕飯の支度ができていて、少年を挟んで、目の不自由な両親が卓袱台(食卓)に向かい 合っていました。ガンモドキの煮物と漬物がおかずでした。両親が手探りで茶碗のご飯を口 に運ぶ。真ん中に座る少年は、左右の両親のご飯の上にガンモドキを一切れずつ載せてあげ 自分もご飯を掻き込みます。親の茶碗のおかずが無くなると、またガンモドキをひょいと載 せてあげて、自分もガツガツと。 渥美さんらは、その光景をじっと見ていましたが、皆黙り込み、うなだれて家へ帰りまし た。翌日から誰も、その少年をからかったりしませんでした。
感想;
相手のことを知ることが第一歩なのでしょう。
渥美清さん 「フーテンの寅さん」を演じた俳優の渥美清さんは、芝居や映画で常に弱者の視点にたつこ とを心掛けた方でした。ただ、子供の頃は大変な悪ガキで、不良仲間とつるんでずい分と暴 れたのだそうです。 小学校時代、渥美さんの同級生に、父母とも視覚障害の少年がいました。渥美さんら不良 仲間は「あいつの家ではどうやって食事しているのか」と話し合っていました。ある日の夕 方、好奇心抑え難く、塀の隙間から少年の家を覗きにいきました。 夕飯の支度ができていて、少年を挟んで、目の不自由な両親が卓袱台(食卓)に向かい 合っていました。ガンモドキの煮物と漬物がおかずでした。両親が手探りで茶碗のご飯を口 に運ぶ。真ん中に座る少年は、左右の両親のご飯の上にガンモドキを一切れずつ載せてあげ 自分もご飯を掻き込みます。親の茶碗のおかずが無くなると、またガンモドキをひょいと載 せてあげて、自分もガツガツと。 渥美さんらは、その光景をじっと見ていましたが、皆黙り込み、うなだれて家へ帰りまし た。翌日から誰も、その少年をからかったりしませんでした。
感想;
相手のことを知ることが第一歩なのでしょう。