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四谷学院CM「偏差値29でも北大医学部に」が炎上 生徒は「偏差値74」東大寺学園出身だった

2016-04-05 08:01:43 | 生き方/考え方
http://www.j-cast.com/2016/03/07260633.html?p=all 2016/3/7
偏差値29の学生でも、北海道大学医学部に合格できる――。大学受験予備校の四谷学院のCMで、低偏差値からの「大逆転劇」のような切り口で紹介されている生徒が、実は全国屈指の名門進学高校「東大寺学園」の出身だった。こんな指摘がツイッターに登場し、「偏差値詐欺みたい」などと炎上状態になっている。

「家庭教師のトライ」で知られるトライグループの公式サイトによると、東大寺学園の偏差値は「74」だ。

難関大学に合格した実在の予備校生が登場し、受験にまつわるエピソードを語る四谷学院のテレビCM。10年以上前から同じ形式を続ける「定番CM」の1つだが、2016年2月初旬から放送されている新しいバージョンにネットで批判が集まることになった。

問題のCMでは、15年4月に北海道大学の医学部に合格したという生徒が「偏差値29からのスタートだったんです......」と語り始める。続けて、四谷学院ならば基礎から1つずつ積みあげて勉強できると語り、「偏差値29」でも効率的に学べるとアピール。最終的には、「(四谷学院が)人生のターニングポイントになりました」とまで語っている。

全く勉強のできない学生でも、四谷学院に通うことで成績が急上昇、難関大の医学部に合格を果たした――。そんな「大逆転劇」のように受け取れるこのCMは、これまでも「四谷学院すごすぎ」「ビリギャルより凄い」などとネット上で話題を集めていた。

だが、あるネットユーザーが2016年3月4日、このCMに対して鋭い指摘を寄せた。CMの中で偏差値29と紹介されていた生徒が、実は全国屈指の進学校「東大寺学園」出身だったことを発見。その内容をツイッターへ投稿したことで、翌5日には5000回以上のリツイートを記録するなど大きな注目を集めた。

東大寺学園は偏差値70を超える奈良の名門高校で、15年の進学実績によると卒業生の合わせて3割近くが東大か京大に進学している。関西では「灘」に次ぐといわれる進学校だ。ちなみに、北大医学部の偏差値は大手予備校4校(東進、河合塾、駿台、代ゼミ)調べで67~69だった。

「嘘は言ってないけどなんか騙された感あるわ」

四谷学院のCMでは彼の「偏差値29」という部分だけが取り上げられ、そうした進学校に在籍していたことには一切触れていない。そのため、ネット上では、

“「嘘は言ってないけどなんか騙された感あるわ」
「四谷学院めっちゃ凄いと思ったけど嘘だったんか」
「偏差値72の高校で校内偏差値29の落ちこぼれでもしっかり合格させます!って正直に言えば良かったのに」

といった批判的な声が相次いで上がった。なかには、「偏差値詐欺みたい」「詐欺感ハンパない」と強い語調で非難するユーザーも少なくない。

四谷学院を運営するブレーンバンクはJ-CASTニュースの取材に対し、該当する生徒が東大寺学園出身であることを認めた上で、「偏差値については本人からの聞き取りの中で出てきた数字であり、事実と認識しております」と答えた。

また、今回の騒動から、13年に発売されたノンフィクション小説「学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話」(著・坪田信貴、KADOKAWA)を思い出した人も多いようだ。

この作品は、偏差値30の女子高生が1年半で劇的に学力を上げ慶應義塾大学に合格する様を描いたもので、100万部を超えるベストセラーとなった。だが、実際のところ主人公は「偏差値60を超える県内有数の進学校のなかで、一時的に落ちこぼれていただけであって、元々は優秀な生徒だった」とされ、こうしたことが分かると、ネット上では「題名詐欺」「誇大広告やめろ」などと批判が殺到、いわゆる「炎上状態」になっていた。

ネット上では「ビリギャルと同じオチ」「これで騙される奴はビリギャルが流行った時から何も学んでない」などといった声が上がっている。

感想;
四谷学園は嘘は言っていないのですが、見ている人に誤認させる内容のCMにされているのでしょう。
ある面、誤解されることを知った上での手法なのだと思います。
誤解させる程度の大きさが問題なのでしょう。

偏差値とはその集団の中での順位を表す指標です。
この学力偏差値の生みの親」と言われた 教育評論家の桑田昭三さんが3月31日に死去されています。87歳

100人が試験を受けたと仮定すると(だいたい)
偏差値50点⇒上から50番目
偏差値60点⇒上から15番目
偏差値70点⇒上から2番目
偏差値30点⇒上から99番目(下から2番目)

東大医学部に合格した人だけで模試をすると全体の順番を表しますので、当然偏差値30点の人はいます。
しかし、その人が受験生皆が受ける模試を受けたら、偏差値は70点を超えるでしょう。

つまり偏差値とは母集団(集まり)の中の順位で、絶対的な指標ではないということです。
前に、偏差値40点を60点にとの予備校のCMがありました。母集団が同じで偏差値が20点上がったなら、100人中65番から15番目まで上がったことになりますので素晴らしいです。
でも母集団が違っていれば、偏差値はいくらにでもなります。

もともと勉強ができる子が進学校に行き、勉強しなかったので偏差値が低かった。
その子が、やる気を出して入学が難しい大学に入学したということなのでしょう。
ビリギャルも、まさにやる気をださせたところが素晴らしかったのでしょう。