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レスリング 伊調選手へのパワハラ報告書の概要 "レスリング協会会長 福田氏と至学館学長 谷岡氏の乏しいマネイジメント能力と疑問視される人格”

2018-04-07 10:35:55 | 社会
https://mainichi.jp/articles/20180407/k00/00m/050/158000c 毎日新聞2018年4月6日

レスリング協会は6日、調査を委託した第三者の弁護士3人による報告書を公表した。概要は次の通り。

 <パワハラと認定した事実>
 ▽2010年2月の合宿で、女子強化委員長だった栄氏は東京へ練習拠点を移した伊調選手を部屋に呼び、「よく俺の前でレスリングできるな」と言った。弟子が離れていったことに対する逆恨みにも似た心情としか解釈できない。
 ▽伊調選手は、10年アジア大会(中国・広州)の選考基準を満たしたが、別の選手が代表になった。協会は伊調選手に十分な説明も行っておらず、伊調選手も納得していない。選考過程が不明確で、伊調選手を選考から排斥する行為と解釈すべきだ。
 ▽10年9月の世界選手権(モスクワ)の際、宿泊先で、栄氏が男子フリースタイルのコーチだった田南部氏に「伊調選手の指導をするな」と言った。栄氏は女子フリースタイルを統括する指導者として実績を重ね、男子チームに対しても事実上の影響力を持つ立場にあった。栄氏の優位な立場を背景としており、不適切な発言。
 ▽15年2月に行われた男女合同合宿中、協会の指示で別のコーチと2人で京都に指導に出向いた田南部氏に対し、栄氏が外出を叱責。さらに伊調選手の指導に話を移し、「目障りだ。出て行け」と罵倒した。栄氏は別のコーチには何も言わなかった。
 <パワハラと認定しなかった事実>
 ▽16年8月のリオデジャネイロ五輪で、伊調選手は、他の2選手が栄氏と、別の飛行機のビジネスクラスでリオデジャネイロに向かったと聞いた。伊調選手は、自費でプレミアムエコノミーに変更したに過ぎず、パワハラは認められない。
 ▽警視庁レスリングクラブで田南部氏の指導が伊調選手に集中しすぎているという不満を耳にした同クラブの監督が、伊調選手の所属先に「もう警視庁に練習に来ないでほしい」という話をした。伊調選手は部外者のため、問題ない。
 ▽16年9月に東京五輪に向けた強化体制として、栄氏が引き続き強化本部長となったが、田南部氏は男子コーチから外れた。コーチは再任されるものではなく、コーチ陣全体のバランスや構成、相性などを総合して選定するため、栄氏のパワハラとは言えない。
 <提言>
 ▽栄氏の倫理規定違反が認められることから、協会は、適切な処分を検討すべきだ。
 ▽協会の公益通報窓口は、登録選手や理事、コーチらには適用されない。制度を利用できるようにすべきだ。
 ▽選手とコーチの間にきめ細かでかつ柔軟なルールを作ることが望まれる。
 ▽協会役員について、レスリングと異なる分野の有識者を増員し、議論を活性化させることが望ましい。

感想
レスリング協会会長 福田氏はパワハラを当初否定されていました。
記者にそのことを質問され、記事の掲載された雑誌をパッと読んだ印象だったと返答されました。
レスリング協会の会長としての資質を疑ってしまいました。
普通は「事実かどうか確認したい。パワハラがされていないと信じたい」と返答するくらいの知恵を持たれているとよいのですが。

至学館学長の谷岡氏、「栄氏はパワハラやる力があるのですか?」と記者会見まで開いて毒舌されました。
強化本部長であり、大会への選手選考権限を持っているなら、権限があるのは当たり前と判断できる知恵もお持ちでなかったようです。

お二人に問題なのは、知恵不足もありますが、それよりも人として持つべき優しさや謙虚さを失っておられることなのだと思いました。

レスリングをやっているコーチや選手、至学館の学生が、そんなトップの下でやらざるを得ないことがとても不幸です。

日本電産の永守会長が、「組織がおかしくなるのはトップのせいだ」と述べられています。
そのおかしなトップを抱え続けるレスリング協会と至学館だとすると自浄能力がないのでしょう。

https://news.goo.ne.jp/article/asahi/sports/ASL4652YWL46UTQP01J.html
栄氏に権力集中、監督に甘さ 協会「成果出ていたので」 (朝日新聞)


 言葉による嫌がらせや不透明な選手選考――。レスリング女子で五輪4連覇を達成した伊調馨(ALSOK)らに対する日本協会・栄和人強化本部長のパワハラ行為が6日、同協会の第三者委員による聞き取り調査で認定された。当初は栄氏をかばい、関係者による告発を全面否定していた協会も主張を覆さざるを得ない事態となった。
 問題発覚から1カ月超。ここまでの協会は、こちらが首をかしげてしまう対応が多かった。告発に対し、「(伊調のコーチに)不当な圧力をかけた事実はない」などと即座に反論。第三者委員の弁護士による聞き取りが始まる前に「パワハラはなかった」と言い切って、「公平中立な調査ができるのか」と告発した側の疑念を強めた。
 栄氏が監督を務める至学館大の谷岡郁子学長(協会副会長)が「伊調さんは選手なんですか?」などと発言した記者会見も世間の反感を買った。スポーツ団体の不祥事が発覚するたびにあらわになる、事後対応のまずさやガバナンスの欠如がまた露呈した。
 2004年アテネ五輪で女子レスリングが正式競技となって以降、日本は伊調と吉田沙保里を筆頭に金メダルを量産してきた。協会は、女子指導の中心を担ってきた栄氏の手腕を買い、15年に男女ともに統括する強化本部長に就かせた。選手選考などの権力が栄氏に集中したことが今回の問題の一因でもあった。任命責任を問われた福田富昭会長は「成果が出ていたので……」と栄氏への監督が甘くなったことを認めた。
 今回の問題は栄氏個人の責任であると同時に、特定の人物が権力を握り続ける組織の弊害でもある。13年に起きた柔道界の暴力問題でも、任期の長い強化責任者のおごりを連盟役員が正せなかった。権力の集中が招くひずみ。スポーツ界で同じ過ちが繰り返されている。(野村周平)