講義がオープンで視聴できました。
早稲田大学は太っ腹です。
前の会社で
内田先生がBCG(ボストンコンサルティング)時代ににコンサルをしていただきました。
その時の事務局をしていました。
『仮説思考』内田和成著の本は、セミナーでも紹介させてもらっています。
内田先生のお話しで残っている言葉
「コンサルが終わってからだ大切です」
内容に誤解があるかもしれません。
JALでサラリーマン
もっと活躍できる場があるとの思いがあった。
当時転職マーケットがなかった。そこで海外のビジネススクールを目指す。
お金と英語力が足りない。
慶応ビジネススクール学生募集の記事を見て募集した。
世の中にコンサルティングという会社がある。
マッキンゼーの入社試験を受けた。
最終面接までいった。
Wさんから最終面接で不合格だと言われた。
これまで海外のビジネススクールしか採ったことがない。
早稲田大学ビジネススクール5期生。ほとんどが会社から派遣。
私を取ってチャレンジしないのですか?と言ったら、「だったら採ろう」と。
病気になって体力に自信がなかったので断った。
JAL休職してビジネススクールに通っていたので復帰した。
そうしたら、マッキンゼーから電話があった。
32歳のとき。コンサルにはもうそれ以上の歳になると無理ですよ。
JALの直属の上司が、「君はJALよりコンサル向きだから転職した方が良い」と言われた。
部下の転職を後押ししてくれる上司など普通はいない。
ありがたかった。
しかし、人事からストップがかかった。
穏便に辞めようと思った。ビジネススクールは自費で行っていた。
大学時代にグライダーやっていた。その先輩がモルガンで活躍していた。
国際電話をかけた。お金を心配しながら。
先輩から「内田はコンサルは向いていない。でも内田はいったん言うと諦めないから、他の人にアドバイス聞いたら」と
BCGは野武士、マッケンゼーは紳士的。
前例がないから諦めないではなく、自分が前例になること。
上司はがよく私を見てくれていた。
JALの中では出世できないだろうと。
人に真実を伝えられるか。コンサルになって大事なメッセージ。
マッキンゼーは断ったがその時の方とはその後もお付き合いして下さった。
BCGに24年いた。本当に面白かった。天職だった。
答えのない仕事に取り組む。
会社もわかっていない。現象がわかっているだけ。
顧客の問題解決は知的ゲームで楽しい。
コンサルは私にお金をくれる。
コンサルほど面白い商売はない。自分も成長できる。
3つの宝
1) クライアントのレベル
レベルが高いとこちらも得るものがある。経営のレベル、熱意など
2) テーマの面白さ
お客様も解決が分からない場合
15年先のR&Dを考えてくれと要望
3) 優秀な仲間
BCGにも逆立ちしてもかなわない人がいる
一緒に仕事をすると刺激を受け、相乗効果でレベルが上がる
プロは結果が全て。
1985年に入って、難しいテーマを与えられた。
上司の上司から「ダメだ!」と。
後輩が「内田さんは徹夜して作ったんです」と言ってくれた。
「徹夜してこれか」
やはりプロとして自覚が必要。
プロは結果。言い訳はしない。
プロフェッショナルな仕事。
二種類ある
1) 天才型 長嶋、織田信長
2) 努力型 王、徳川家康
筑波大付属駒場高校
中学生までは優等生
倍率は13.6倍
クラスから6人受けて私だけ
その6人は全員東大に入った。
ところが高校でいくら頑張っても勝てない連中がいっぱいいた。
研究の世界では勝負にならないと思った。
東大に入るともっと優秀なやつがいる。
もし、才能がないなら努力するしかない。
自分が努力したいと思う分野で頑張る。
興味がないことで努力するのはきつい。
コンサルは努力できる分野だった。
ロッテの角中選手
プロ野球に入れずに独立リーグで頭角を表してプロ野球に入った。
独立リーグに入って、振らされる練習から振る練習。
過去1,000本のヒットが次のヒットを約束しない。
1軍と2軍を行ったり来たり。
首位打者にもなった。
王や徳川家康のような努力型は嫌い。
自分にないものに憧れる。
でも結局自分は努力型かなと。
努力を続けられたのは好きだから。
「好きなことを仕事にしましょう」と皆さんに薦めたい。
銀座のクラブに仕事で行くことがあった。
お酒は呑めない。モテない。
それぞれのお店にNo1ホステスがいる。
その店のNo1美人がNo1ではない。
No1にインタビューした。
美人のホステスは努力しない。
No1ではないから努力する。
日経新聞を読む。
その人が勤めている会社や業界のことを知る。
必ず手紙を書く。
そのために字を習う。
誕生日を覚えて、その人の趣味や好みを知っておく。
ほとんどが努力の結果。
まさに差別化戦略、ニッチ戦略。
サッカーのジーコ選手
王様はペレ、神様はジーコ
ジーコ選手が1992年日本に来てレベルが上がった。
開幕戦でハットトリックを行った。
「私は天才ではない。天才と呼ばれるのを嫌う」
コーナーで点を取るのは1,000通りくらいある。
その1,000通りについて各々100回練習する。
そうすると体が反応してくれる。それを見て人は私は天才だと言ってくれる。
コンサルも皆さんの仕事も同じ。
奥山清行さんフェラーリのデザイン。
山形の鉄瓶を日本で出しても見直してくれない。
それでヨーロッパに出して人気が出て、日本でブームになった。
ハーゲンダッツはニューヨーク生まれなのになぜヨーロッパの名前にしたのか、米国人がヨーロッパに弱いから。
毎日100個のデザインを考えている。
何かやってくれと言われてもアイデアが浮かぶことがない。
毎日100個デザインを考えると、突然デザインを頼まれても浮かぶ。
毎日努力を怠らない。
コンサルは結果が全てでわかりやすい。性に合っている。
コンサルの世界でも言い訳する人がいる。
それを言っている人は一流になれない。
BCG時代、上司にプロジェクトマネージャーの愚痴を言ったら、「お前がやればよい」と言われた。
しかし実際にやってみると難しい。
プロジェクトマネージャーをやっていたとき、部下の4人が「もう内田さんの下ではやっていけない」といわれたことがあった。
何とか一緒にやって欲しいと頼んだことがあった。
愚痴は言えてもやるのは難しい。
努力を続けることが成功につながる。
人生の転機は慶応ビジネススクール。
32歳だった。
若い人は20代。
40歳の人は会社の社長
先生はやりにくい。経営のわからない教授が経営について話をしている。
「先生、それは違います」とその人が言う。
早稲田ビジネススクールが皆さんの転機になることを願います。
BCGの日本代表の時に、早稲田の先生2人が早稲田に来ないかと誘ってくれた。
50代中頃から70歳まで。
教えるのが好き。
40歳から青山学院大学のビジネスコース。
東大のビジネス講座で教えていた。
人材育成に興味を持ちだした。
歳とってくると、名誉かお金ではなく、人を育てたい、社会貢献を考える人が多い。
60歳過ぎて悠々自適ではなく、仕事をしたい。
人生100年時代。
思いきって100歳までの計画を立ててみたら。
今日、今週の予定は立てている。
1年計画になると少数。
社長はだいたい4年。逆算していまどうするか。
今やっているプロジェクト以外に計画を立てていた。
どんな顧客を獲得するか。
どんなニーズがあるか。
そのためにはどんな能力を高めないといけないか。
コンサルは市場に根付いていない時代だった。
そのための長期のピクチャーが必要だった。
皆自分が一番と思っているので合意は難しいい。
短い計画しか立てていない人は仕事を作業と思っている。
エクセルでの分析を仕事だと思っている。
その結果をどう生かすか。
結果を考えることを考えながら仕事をする。
そうしないと作業の枠から出て行かない。
私が嫌いな仕事は作業。
根回しも結果を成し遂げるためには必要と考える。
今の仕事の上位概念を考えて欲しい。
作業をやり続けることが本来の結果に役立ち、かつそれが自分の将来に役立つようにする。
会社にも役立ちかつ、自分にも能力が残るようにする。
なるだけ早く自分の好きなことを見つける。
物事にはタイミングがある。
努力したいことをできるだけ早めに見つける。
主旨替えした。
転職の相談を受けていたが、昔はあまり転職を薦めなかった。
若い人は80歳くらいまで現役でいないといけない。
70代、80代になっても周りから評価される仕事を見つけたい。
市場価値は会社を飛び出したから役立つ。
企業内価値はどうやればよいかとか、企業内で上手くやるのが上手くいく。
外に出る勇気がないなら、企業内価値を高めた方が良いと言っていた。
今は市場価値を高める方に考えが変わった。
これから何をやっていくか。
教えることが好き。
人と一緒にやることは好き。寺子屋。10人規模
塾生になってください。でも高いです。
それに合った高い内容を提供
会社からもコンサルとかパートナーとして依頼があれば。
早稲田から仕事があれば喜んで。
イノベーションの競争戦略
イノベーションは新しいことを生み出すことではない。
オリジナルの発明をやったかは重要ではなく、お客様の変化を生み出したかどうか。
才能より努力
続けられる努力
人生100年時代に70代、80代をどう生きるか。
作業レベルの上位として捉える。
人生は偶然で決まる。
早稲田の2人の先生が来なければ、もっとお金持ちになっていた。笑
質疑応答
判断の基準は?
⇒
直観ですね。
重大なこともロジックで決められない。
BCG代表を放り出す無責任。
値ごろさんと恩蔵さん
偶然が必然だったかもしれない。
「経営者の意思決定」の講義を持っている。人間としてのそれまでの経験。知識
山感ででなく、経験と知識で思ったことで決断。
早稲田の思い出で感情が揺さぶれた体験は?
⇒
私は日々楽しい。
早稲田の16年間ほとんど覚えていない。
社長さんがどんなときに喜ぶか。
意外な結論。
最高のアウトプットではなく、社員がBCGと一緒に仕事をして成長したこと。
学生が成長してくれることが喜び。
経営者が踏み切れないときに促すには?
⇒
若い時は正しいことを伝えることだと思っていたが
経営者が引っかかっていることが何か。ボトルネックになっているか。
相手を理解。相手の靴に自分の足を入れる。
本人が気付かないように気付かさせる。
自分が決めたことは頑張る。
そのように仕向けることが大切。
信頼を得る。
将来を脅かす(このままだとダメになる)。
No2から言ってもらう。
社外の人間より社内の人間の方が説得力ある。
高校の同級生から
仕事の取組みのお話だったが、自分が育てられたとの話がなかった。
人を育てることが上司の仕事の半分だと教えられた。
道を切り拓く話は伺った。
⇒
ビジネススクールは人を育てる場
コンサル会社では徒弟制で育っている
自分が先頭に立って、この指とまれ方式
やってみたい人がいる。
自分が選んだら努力する。
ワクワク、ドキドキするプロジェクトにできるか。
人をワクワクドキドキさせること。
髭はやされたのはどうしてか?
⇒
深い理由はない。もともと無精。
夏休み長い。休み中髭を生やしていた。
2年半前に、ちょっと貫禄付けてみようと。
家族から貧弱に見えると。
中には老師に見えて。
人にどうやれば好かれるか?
人たらし術について。
⇒
一番難しい。
人に嫌われていいと思って
BCG代表に「お客さんを怒らせていいですか?」と尋ねたことがあった。
「2,000社ある。BCGは10社暗いだけだと。たかが10%だ」と。
言いたいことを言わせていただく。
基本は本音でぶつかる。
経営者には小手先は通用しない。
相手に愛情を持っている相手にしか、ストレートな物言いをしません。
上に行くと悪口を言ってくれる人が減るのが減るのか。
ダイバーシティの進め方について
日本は他の国より低い。
⇒
女性の比率を何割にするのが一般的な取り組み。
でもそれはどの会社も金太郎飴になる。
本当のダイバーシティは男性だけ、女性だけ。それを社会が選択していく。
働く人がダイバーシティを意識しないといけない。
感想;
プロとしての意識を持つことが大切だということ。
誇りを持つことなのでしょう。
そのためには努力をする。
努力は楽しみながらやる。
それができる仕事を早く見つけること。