英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

メマツヨイグサ【8月2日撮影】

2012-09-10 18:44:44 | 歳時
メマツヨイグサ(雌待宵草)8月2日撮影、越前市、市場付近

 アカバナ科マツヨイグサ属。北アメリカ原産の越年草で明治後期渡来の帰化植物。

 待宵草属で黄色い花の種としては、マツヨイグサ(待宵草)、コマツヨイグサ(小待宵草)、オオマツヨイグサ(大待宵草)、メマツヨイグサ(雌待宵草)があります。(以下の記述は、主に『日本の野草・雑草』(成美堂出版)を参考)

マツヨイグサ(待宵草)
 日当たりの良い乾いた海岸や河原に生息。
 花が大きく開く。花弁中央部がくぼんでいるので、一見すると8枚の花弁に見える。花全体の輪郭は円形ちかく、径は3~5センチ。花は萎むと赤くなる。
 草丈は30~100センチ(90センチ)

コマツヨイグサ(小待宵草)
 海岸や河原に生息。
 花弁は4枚だが一見すると4枚ずつ二重にあるように見える。形としては二重咲きの梅に近い。径は2~3センチとマツヨイグサに比べて小さい。花は萎むと赤くなる。
 草丈は20~60センチだが、茎が横に這うのが特徴。

オオマツヨイグサ(大待宵草)
 海岸や河原に生息。
 花弁は4枚、径は約7センチ、やや窄みがち。花は萎んでも色は変わらない。
 草丈は80~150センチ。

メマツヨイグサ(雌待宵草)
 道端、荒地、河原などに生息。
 花弁は4枚、やや窄みがちなのは、オオマツヨイグサに似ているが、径は2~5センチと小さい。花は萎んでも色は変わらない。
 草丈は50~150センチ。
 花弁間の隙間が大きいものをアレチマツヨイグサ(荒地待宵草)と呼ぶこともある。
 本当は葉にも特徴が分かれるのですが、用語が難しくてよく分かりません。マツヨイグサは「葉は粗い鋸歯のある線状披針形で、中央脈は白い」、コマツヨイグサは「葉は倒披針形で、縁が羽根状に切れ込む」、オオマツヨイグサは「葉は波状鋸歯のある卵状披針形」、メマツヨイグサは「根生葉はへら形、茎葉は浅い鋸歯のある狭長楕円形~長楕円状披針形」……いい加減にしてくれと言いたいです。

 以上の特徴からマツヨイグサ(待宵草)とコマツヨイグサ(小待宵草)、オオマツヨイグサ(大待宵草)とメマツヨイグサ(雌待宵草)がそれぞれ近い種のようです。
 で、写真の宵待草ですが、


 直立しているのでコマツヨイグサではなく、花の外形(咲き方)からマツヨイグサではないと判断します。そして、花の小さかったのでメマツヨイグサ(雌待宵草)と推定しました。
 それから、花弁間の隙間が大きいような気がしますが、微妙なのでアレチマツヨイグサとは言い切れないです。

 それと、待宵草という名が示すとおり、宵を待っていたかのように夕方から咲き始め朝になると萎むようですが、私の印象では一日中咲いているような気がします(他の草地で見かける場合です。写真の花は市場付近なので、午前9時ぐらいまでしか通りません)。なので、花が萎んでからの色の違いは確認できませんでした。

 この雌宵待草、けっこうあちこちで見かけていましたが、花の名前が分からず今回初めて判明しました。どこで見かけても、花の印象が同じなので、どれも、メマチヨイグサ(雌待宵草)だと思われます。雌待宵草が最も生育環境の悪さに強そうな記述でしたし。
 個人的な印象として、草(茎)の上部だけに少し淡い清廉そうな黄色い小さめの花をつけるだけなので、控え目な印象がありましたが、けっこうたくましいのですね。
 それはともかく、てっぺんだけ小さく黄色く咲くその姿が、キャンドルのように見えたので、勝手に「キャンドル草」と呼んでいました。(「ろうそく草」と呼ぶとイメージが……(笑))

 「キャンドル草」は、なかなか良いネーミングだと思っていましたが、
 「宵待草」の方が素敵な名前ですね。
   ↑ 
 「待宵草」と打ったつもりでした。間違えました。
コメント (4)
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