英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『トッカン 特別国税徴収官』 第10話(最終回)

2012-09-20 22:22:34 | ドラマ・映画
 それなりに楽しめたドラマだったのですが(上から目線ですね)、最終回は残念な出来でした。
 先週、最終回に向けて鏡(北村有起哉)が追い込まれる状況を作ったが、無理やりっぽさが強かった。やたら騒ぎ立てるマスコミ、さらに大衆が不自然。この騒ぎを大きくするためだけに登場したかのような吹雪弁護士(及川光博)。
 だから、せっかく及川さんをラストボスとして起用したのだが、そのキャラは、自分本位でヒーロー気取りで目立ちたがり屋の薄っぺらいキャラだったのは非常に残念。検事も裁判官も経験した最強キャラになるはずなのに、単なる道化キャラになってしまったのは、残念であったし、不思議であった。

 白川を再登場させ、
「女っていうのはね自分を守るためなら何だってするのよ。
それが自分を追い込んでるってことも知らずに」
と語らせたのは、唐川の妻・詠子(堀内敬子)の心の内を気づかせるよい伏線だったが、これは芽夢(美波)の方が良かったのでは?
 鈴宮(井上真央)が、子どもが出来たのに自殺をするのは妙だと感じたのを、父親とのエピソードに絡ませたのは良かった。

 結局、真相が明らかになり、騒動は解決した。しかし、しかし、結局、税金滞納の件は解決していないのではないだろうか!?


 署長(岩松了)が、突然、テレビカメラや大衆に向かって叫んだのには驚いた。
「我々は逃げも隠れもいたしません。
うちで働く職員達は皆、国民のしもべです!公僕です!
皆さんを裏切るような事は決していたしません!!」
 最終回の見せ場の一つだが、内容が意味不明に近い。
 「税務署員が国民のしもべで公僕」と叫ばれて、大衆は納得するのだろうか?署員は署長を尊敬するのだろうか?
 「国民が治める税金によって、社会の秩序や福祉や教育が行われている。自分たちは、社会のため、国民の幸せのために一生懸命働いて、税金を徴収している」
 上記は私の素人考えなので、適切な内容ではないかもしれないが、ここでは税金の大切さや税務署の必要性を訴えるべきなのではないだろうか?



 さらに、これは、毎回感じていたが、挿入歌?が大仰で鬱陶しいように感じた。特に、この最終回では「邪魔」に感じた。


 そんなわけで、キャラは面白かったし、題材も興味深かっただけに、もうひとつ昇華した内容だったらと、強く感じた。
コメント
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