英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『平清盛』 第37話「殿下乗合事件」

2012-09-23 15:04:10 | ドラマ・映画
 清盛の孫と摂政・藤原基房の御輿が睨みあい。
 筋としては摂政を立てるべきで、清き心、正しき心の重盛は摂政の顔を立てようとする。
 基房もその重盛の性格を考えた上で、御輿を襲った。
 ただ、年端もいかぬ子どもに暴力を振るうとは、仮面ライダーにあるまじきの細川さん。


 着々と日宋貿易の準備を整える清盛。
 国と国との貿易にするため、国の代表者・治天の君の後白河法皇を福原に招き宋の代表と面会させる必要があった。ここで口の達者な時忠が活躍して、法皇をおびき寄せることに成功。
 そんな時に、都の騒動が清盛らの耳に入る。

清盛「なるほど、重盛らしい裁断じゃ」
盛国「まこと公明正大、実に正しいお考えと存じまする」

時忠「されど、いささか正し過ぎましょう。正し過ぎるということは、もはや間違うていることに同じにござります」


 時忠、本領発揮の回であった。
 



清盛「時忠、わしはいよいよこの先、国造りに本腰を入れねばならぬ。都に憂いを残しとうないのだ」
盛国「……」
時忠「……………」
清盛「わしがこの福原で、新しき国造りに勤しめるよう、そなたは都でそなたの務めを果たしてくれ」
時忠「……………」(ゆっくり目を伏せる)
盛国「……」(時忠をちらりと見て、信用できないという表情)
清盛「………」(酒を飲み、やや遠くに目をやる)



 平家一門も、重盛の態度に不満げ。
 時忠は、そういった状況と清盛の心を汲み取り、基房の御輿を郎党を使って襲う。
 暴力に恐れおののく細川さん、またも、仮面ライダーにあるまじき無様さ。

 結局、時忠の暗躍によって、事は丸く収まった……
  ………しかし、自分の信念が否定されたようで、重盛の心は穏やかではなかった。


 清く正しく誠実で優しい重盛、私は好きだぞ!
 今までで一番面白かった。

【ストーリー】番組サイトより≪放送前≫
 1170年、清盛(松山ケンイチ)は日宋貿易を本格化させるため、後白河法皇(松田翔太)を福原に招き宋の使者と面会させる。法皇が京を抜け出し、外国人と直接会うなど前代未聞と、貴族たちは恐れおののく。そんな中、摂政・藤原基房(細川茂樹)に重盛(窪田正孝)の子たちが侮辱されるという事件が起こる。
 重盛は摂政の顔を立て、問題を穏便に解決しようとするが、平家一門の怒りはおさまらない。そのことを知った清盛は何も語らないものの、意を察した時忠(森田剛)は、郎党たちを使い基房の御輿を襲う。


≪放送後、通常はこちらの粗筋をアップするのですが、文章が下手だし、内容も正確ではないので、両方、アップしておきます≫
 新しき国づくりをめざす平清盛(松山ケンイチ)は、宋との交易の窓口を大宰府ではなく福原にするため、宋の要人を福原に招くことを考える。さらに正式な国交を開くため、その場に後白河法皇(松田翔太)にも列席してほしいと願う。
 宋から要人を招くためには、貢ぎ物として金(きん)が必要だった。そこで清盛は、奥州を治める藤原秀衡(京本政樹)を鎮守府将軍という要職につけ、その見返りに奥州特産の金を入手することに成功する。しかし、後白河を招くには問題があった。まず、法皇が宋人と面会することは前例がなく、先例を重んじる朝廷の猛反対が予測された。さらにせんだっての強訴の一件から、後白河との関係は悪化したままであった。
 そこで清盛は、官職を解かれて暇を持て余していた時忠(森田剛)を後白河への使者として送る。人の心を読むことを得意とする時忠は、後白河に奥州の鳥の羽根を献上。新し物好きの彼の好奇心をたくみにあおり、宋人との面会の約束を取り付ける。
 そんな平家の動きをいまいましげに見ていた摂政・基房(細川茂樹)。ある日、基房は平家を陥れる機会を手にする。京の橋で鷹(たか)狩りから帰る途中の重盛(窪田正孝)の嫡男・資盛(すけもり・大西健誠)と鉢合わせした基房は、因縁をつけて従者たちに資盛を襲わせる。礼儀を重んじる重盛ならば、わが子が辱めを受けても摂政の基房には復しゅうすることはないと計算しての犯行だった。
 基房の予想どおり、重盛はこの事件について礼節を欠いていた資盛を叱るのみだった。時子(深田恭子)は、平家と藤原摂関家の一大事であり、訴えるべきだと主張するものの、重盛は聞き入れない。このことを知った福原の清盛や盛国(上川隆也)は、重盛らしい公明正大な裁断だと評するが、その場にいた時忠は正しすぎることは間違っていることと同じだと非難した。
1170年9月、清盛はついに福原に宋国の使者と後白河を招き、対面させることに成功した。こうして、宋との交易を要とする国づくりが実現に一歩近づいた。法皇が宋人と会ったという前代未聞の出来事に朝廷は混乱するが、基房は再び平家の輿(こし)でも襲い、平家の土台をたたき壊せばいいと息巻いた。
 そのころ福原では、新しき国づくりに専念するため、清盛が時忠に都での憂いを取り除くように命じていた。京・六波羅では平家一門が集まり、相変わらず基房への仕返しをすべきだと重盛を問い詰めていた。ほかならぬわが子が侮辱されたにもかかわらず、重盛は棟梁たるもの私心で物事を決める訳にはいかないとはねつける。
 そんな折、事件は起きた。基房の輿を謎の武装集団が襲ったのだ。次々と従者たちの髷(まげ)が切り落とされて、基房も底知れぬ恐怖感を抱く。それはすべて時忠の策略だった。内裏に出仕した重盛は、基房をはじめ貴族たちが突然、平家に対して従順になっているので、何かがあったと察する。慌てて館に帰ると基房が襲われた一件は、すべて重盛の策略だったということになっており、平家一門はよくぞ復しゅうしてくれたと重盛を褒めたたえた。
 重盛は妻・経子(高橋愛)とふたりきりになると泣き崩れ、穏便に事をすませようとした自分を責め、父・清盛のように冷酷にはなれぬと嘆いた。
 その後、都には赤い装束を身に着けた少年の一団があらわれ、平家を悪く言う人々を捕まえるようになった。彼らは禿(かむろ)と言い、しだいに人々は平家に恐怖感を抱くようになっていった。
 一方伊豆では、頼朝(岡田将生)が相変わらず毎日を無為に過ごしていた。側近の藤九郎(塚本高史)は外に出ようとしない頼朝を北条時政(遠藤憲一)の館へと連れ出す。宴(うたげ)が始まり、集まった東国武士たちが酒のさかなに都での平家の横暴についてうわさ話を始めた。そして、平家に独善的な政治を許しているのも、かつて平治の乱で源義朝(玉木宏)が浅はかな行動をとり、源氏が失墜したせいだとの話になった。それを聞いていた頼朝が突然、声を荒げた。「源氏は滅びぬ」と。
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