英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

「全勝者5人の混戦」(週刊将棋)という表現 (細かいことですが)

2012-09-14 15:41:51 | 将棋
「全勝者5人の混戦」……『週刊将棋』9月12日号のC級1組の記事の見出し

 リード文によると
「3連勝だった7人中、佐々木慎六段との全勝同士のつぶし合いを制した村山慈明六段、関西若手対決で勝利を収めた稲葉陽六段ら5人が全勝を守った」
とある。

 一見、「全勝同士のつぶし合い」という表現から「混戦」というイメージに繋がり、自然な表現のように思える。
 ところが、記事中のコラムには「このクラスで4回戦を終え全勝者が5人いたのは第64期以来」とある。
 現在は71期なので、「7年ぶり」ということになる。問題は、「5人しかいない」ではなく「5人もいる」というニュアンスだということ。
 「星のつぶし合いによって、全勝者が5人しかいない」というのなら、「混戦」と表現は適切だが、全勝者が例年より多い5人という現状は、「混戦」と表現するのはおかしい。
 例外として、3回戦で全勝者が14人ぐらいいて、それが4回戦で一気に5人になってしまったというのなら、(例年より多い5人でも)「混戦」と表現してもよいと思う。

 今期のC級1組は、実力者が順調に星を重ねている「激戦」と表現すべきであろう。(3回戦終了時全勝者7人のうち、全勝対決で敗れた佐々木六段と2勝1敗の片上六段に敗れた塚田九段の二人しか、星を落とさなかった)
コメント
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