自分が恋人を殺したのは、その彼女が悪いからやと、わめく犯人に対し、
「人殺しといて、何言うてんのや。人ひとり殺めて、この子らの前で何ていうことを…」
「この一年、ずっとこの子らと一緒に過ごしてきて、こんな大事な卒業式の日に、何で…あんたみたいな大人を、この子らに見せなあかんのや!何であんたとこんなとこ、おらなあかんのや!」
「あんたには、お父さんやお母さんはおらへんのか?可愛がってもらった先生はおらんか?あんた、何を学校で教わってきた?難しい数式を解くことか?英単語、覚えることか?
「学校も学校や!勉強ばっか出来る阿呆育てて、どうすんねん!」
「せっかく一生懸命勉強して……大学院まで行って、ほんでなんで…なんで、一番大事なこと忘れてしもたん?」
「人は…人を殺したら、あかんのや。……なんで、なんで、そんな簡単なこと、分からへんのや!ほんまにそれが、エリートなんか?」
「ええか、あんたら、こんな大人にだけは、こんな大人にだけは、絶対になったらあかんで」
しのぶセンセ(多部未華子)の感動の説得、啖呵だった。
「よく言った!」と共感できる部分は多かった(太字部分)。
でも、何か、ピントがずれている。
「こんな大人になったらあかん」「卒業式になんでこんな阿呆な大人を見せなあかん、一緒におらなあかん」「一生懸命勉強したのに、人を殺したらあかんという大切なことを分かっていない大人になったらあかん」
という、教師としての言葉(教え)を強調し過ぎていたように思う。卒業式、最終回に被せての教師の言葉だったが、そんな特別な日でなくても、普遍的に「人の命は大切で、その人の命を、人生を奪うことは許されない」ということの方が重要だと思う。
あの場面、子どもたちも涙を流していたが、その涙の意味がイマイチ不明。グレて荒んでいた子どもたちなら、ぴったりくるが、基本的には素直に育ってきていたのだから、しのぶ先生の怒りの意味は分かっても、涙を流すのはピンとこない。「別れ」を意識していたわけでもないし。
子どもが殺人事件に巻き込まれ、卒業式は出れない、命が危ないかもしれないということで、そして、最終回ということで、日出子(斉藤由貴)さん、怒りまくる。
「大切な我が子、お腹を痛めた大切な我が子……」
この人、普段は、かなりちゃらんぽらんなのに、違和感が大きかった。このギャップを狙ったものかもしれないし、最終回の盛り上げのためなのか?
それでも、この怒りの演説、長過ぎた。他の二人の親や、亭主も割と冷静だし、しのぶ先生の母親や、教頭先生に当たるというのもしっくりこない。しのぶ先生が無理やり連れて行ったわけでもないし。
子どもたちが無事戻ってきた喜びで、怒りは飛んで行ってしまったようで、あの怒りは、何だったのか?せめて、怒りまくる日出子を、子どもたちが弁護するというシーンがあるのなら分かるが。
しのぶ先生の転任もあまり必要性を感じなかった。
最後の方も、ダラダラ感が強かった。
先週の話になるが、郁夫(前田航基)が鉄平(濱田龍臣)の奈々(浜辺美波)からの手紙を取り上げ、クラスの面前で読み上げるのは、かなりの悪事だと思うが、全く悪いことをした自覚がないのはどうかと思う。
鉄平が東京に戻るのに、別れの悲しみが微塵も感じられないのも変。
月曜の夜に、力を入れずに見れるドラマで、楽しめた。
しのぶ先生のキャラは、同調できない部分もあるが、好感を持てた。特に、犯人に説教するシーンはスカッとした。元気をくれるキャラだった。
子役の奈々(浜辺美波)は可愛かった。
山本耕史さんがドラマの中でのキャラの意味が、どんどん薄くなっていくのは残念だった。
【ストーリー】番組サイトより
横田(平岳大)が運転するトラックは田中鉄平(濱田龍臣)と奈々(浜辺美波)を荷台に乗せたまま逃走し、清子(菊池友里恵)の遺体が放置されていた現場に突入する。やはり横田は、清子の死に関わっていたのだ。現場に駆けつけた竹内しのぶ(多部未華子)、原田郁夫(前田航基)と新藤修平(小池徹平)、漆崎進(段田安則)に包囲され逆上した横田は刃物を持ち出し、奈々を人質にとる。さらに、灯油をまいて炎をちらつかせ抵抗を続けた。
そのころ大路小学校では卒業式が始まっていた。しのぶと郁夫、鉄平、奈々の席は空席のままだ。郁夫たちが危険な目に合っていることを知り、日出子(斉藤由貴)、町子(笛木優子)、美代子(ちはる)たちの不安は膨らみ、妙子(松坂慶子)はしのぶの責任を感じ、申し訳ない思いでいっぱいだ。
しのぶセンセ最大の危機!!
最凶の犯人から子たちを救えるのか!?
「人殺しといて、何言うてんのや。人ひとり殺めて、この子らの前で何ていうことを…」
「この一年、ずっとこの子らと一緒に過ごしてきて、こんな大事な卒業式の日に、何で…あんたみたいな大人を、この子らに見せなあかんのや!何であんたとこんなとこ、おらなあかんのや!」
「あんたには、お父さんやお母さんはおらへんのか?可愛がってもらった先生はおらんか?あんた、何を学校で教わってきた?難しい数式を解くことか?英単語、覚えることか?
「学校も学校や!勉強ばっか出来る阿呆育てて、どうすんねん!」
「せっかく一生懸命勉強して……大学院まで行って、ほんでなんで…なんで、一番大事なこと忘れてしもたん?」
「人は…人を殺したら、あかんのや。……なんで、なんで、そんな簡単なこと、分からへんのや!ほんまにそれが、エリートなんか?」
「ええか、あんたら、こんな大人にだけは、こんな大人にだけは、絶対になったらあかんで」
しのぶセンセ(多部未華子)の感動の説得、啖呵だった。
「よく言った!」と共感できる部分は多かった(太字部分)。
でも、何か、ピントがずれている。
「こんな大人になったらあかん」「卒業式になんでこんな阿呆な大人を見せなあかん、一緒におらなあかん」「一生懸命勉強したのに、人を殺したらあかんという大切なことを分かっていない大人になったらあかん」
という、教師としての言葉(教え)を強調し過ぎていたように思う。卒業式、最終回に被せての教師の言葉だったが、そんな特別な日でなくても、普遍的に「人の命は大切で、その人の命を、人生を奪うことは許されない」ということの方が重要だと思う。
あの場面、子どもたちも涙を流していたが、その涙の意味がイマイチ不明。グレて荒んでいた子どもたちなら、ぴったりくるが、基本的には素直に育ってきていたのだから、しのぶ先生の怒りの意味は分かっても、涙を流すのはピンとこない。「別れ」を意識していたわけでもないし。
子どもが殺人事件に巻き込まれ、卒業式は出れない、命が危ないかもしれないということで、そして、最終回ということで、日出子(斉藤由貴)さん、怒りまくる。
「大切な我が子、お腹を痛めた大切な我が子……」
この人、普段は、かなりちゃらんぽらんなのに、違和感が大きかった。このギャップを狙ったものかもしれないし、最終回の盛り上げのためなのか?
それでも、この怒りの演説、長過ぎた。他の二人の親や、亭主も割と冷静だし、しのぶ先生の母親や、教頭先生に当たるというのもしっくりこない。しのぶ先生が無理やり連れて行ったわけでもないし。
子どもたちが無事戻ってきた喜びで、怒りは飛んで行ってしまったようで、あの怒りは、何だったのか?せめて、怒りまくる日出子を、子どもたちが弁護するというシーンがあるのなら分かるが。
しのぶ先生の転任もあまり必要性を感じなかった。
最後の方も、ダラダラ感が強かった。
先週の話になるが、郁夫(前田航基)が鉄平(濱田龍臣)の奈々(浜辺美波)からの手紙を取り上げ、クラスの面前で読み上げるのは、かなりの悪事だと思うが、全く悪いことをした自覚がないのはどうかと思う。
鉄平が東京に戻るのに、別れの悲しみが微塵も感じられないのも変。
月曜の夜に、力を入れずに見れるドラマで、楽しめた。
しのぶ先生のキャラは、同調できない部分もあるが、好感を持てた。特に、犯人に説教するシーンはスカッとした。元気をくれるキャラだった。
子役の奈々(浜辺美波)は可愛かった。
山本耕史さんがドラマの中でのキャラの意味が、どんどん薄くなっていくのは残念だった。
【ストーリー】番組サイトより
横田(平岳大)が運転するトラックは田中鉄平(濱田龍臣)と奈々(浜辺美波)を荷台に乗せたまま逃走し、清子(菊池友里恵)の遺体が放置されていた現場に突入する。やはり横田は、清子の死に関わっていたのだ。現場に駆けつけた竹内しのぶ(多部未華子)、原田郁夫(前田航基)と新藤修平(小池徹平)、漆崎進(段田安則)に包囲され逆上した横田は刃物を持ち出し、奈々を人質にとる。さらに、灯油をまいて炎をちらつかせ抵抗を続けた。
そのころ大路小学校では卒業式が始まっていた。しのぶと郁夫、鉄平、奈々の席は空席のままだ。郁夫たちが危険な目に合っていることを知り、日出子(斉藤由貴)、町子(笛木優子)、美代子(ちはる)たちの不安は膨らみ、妙子(松坂慶子)はしのぶの責任を感じ、申し訳ない思いでいっぱいだ。
しのぶセンセ最大の危機!!
最凶の犯人から子たちを救えるのか!?