流浪の転勤族のあちこち訪問写真集
◆Rectangular Memories◆
猛暑の中の四国ほぼ一周紀行 岬めぐり編
またしばらく更新をさぼってしまいましたが 忙中閑ありといったところで
7月最後の週末に三連休が取れたので この機会を利用して 「四国ほぼ一周の旅」をしてきました
全行程バイクですので お天気が気になるところですが 幸いにも雨に降られることはありませんでした
その代わり 強烈な日差しと猛烈な暑さの中で 過酷なツーリングとなりました
バイク乗りは 陸地の果てを目指す習性があると言われていますが
ご多分に漏れず 自分にもそのDNAが備わっています
今回の一周旅行で立ち寄った 陸地の果ては
室戸岬(高知県室戸市) 興津埼(高知県高岡郡四万十町)そして佐田岬(愛媛県西宇和郡伊方町)の3ヶ所です
室戸岬と佐田岬は 場所も名前も全国的によく知られている場所だと思いますが 興津埼は少々マニアックかも知れません
室戸岬
四国の南東部に位置し太平洋に鋭く突き出た室戸岬
海抜150mほどの高台には 白亜の室戸岬灯台が建っています
この灯台は鉄製で 明治時代の後期に造られたものです
案内板には「日本一の一等レンズ」と書かれていますが 一等レンズとは 灯台のレンズの大きさを等級で表したもので
直径が2.6m 光達距離は49kmと 日本最大級の灯台の中の灯台です
古い灯台は 石積みやレンガ積みが多いのですが 鉄製の古い灯台が
長年の風雨や戦禍に晒されながら現役として活躍していることに驚きを感じます
一般公開は行われていませんので 中に入ることはできませんが 外観とレンズだけでも感動的です
①室戸岬灯台の案内板
②室戸岬灯台(鉄製のユニークな形)
③室戸岬灯台(日本一の一等フレネルレンズ)
興津埼灯台
興津埼灯台は 戦後の昭和26年に建てられたコンクリート製の灯台です
この灯台へは 四万十町の興津地区から車一台が何とか通れる悪路を数キロ進む必要があり 非常にアクセスが悪く
また灯台の周りは 木々が生い茂っていて 海を見渡すことができないため 一般の観光客が訪れることはありません
この辺りの主要国道は 海岸線が険しいため深く内陸部を走っており 興津地区へのアプローチも主要国道から
つづら折りの峠を越えて行く必要があります
こうした秘境的な要素が 逆に興味を惹きつけます
④興津埼灯台(手前の金属製のポールは電子基準点)
⑤興津地区に向かう峠からの展望(バイクの向こう側に見える山の先端が興津埼)
佐田岬灯台
佐田岬は四国西端の佐田岬半島の先端に位置します
豊後水道を挟んで 対岸には 九州の佐賀関が薄っすらと見えます
佐多岬半島は 付根から長さ40km 幅2~3kmと とても細長い半島です
海岸線は 入り組んでいますが 尾根伝いにきれいな道路が整備されており
左右に海を見ながら快適なツーリングを堪能することができます
半島をどんどん西に進むと 佐田岬間近のどん詰まりの駐車場に到達します
ここから灯台までは 片道30分程度の山道を歩くこととなります
灯台は 大正7年に建てられたコンクリート製で 八角形の美しい灯台です
灯台下に立つと ほんとうに地の果てに来たなという実感が湧いてきます
⑥駐車場から佐多岬の眺望(先端の山の中腹に佐田岬灯台の頭が見える)
⑦豊後水道を見下ろす佐田岬灯台
⑧豊後水道を航行する自動車運搬船を見守る灯台
⑨灯台脇に咲く浜木綿
①-③⑥-⑨:〔α55/DT 18-250mm F3.5-6.3〕
④⑤ :〔COOLPIX P7100〕